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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
5つの短編、すべて長編にもできそうな内容。
しっかり専門的なことも調べてあるみたいだし。
どの話も良い。
オオカミと犬のダブルの話が特に気に入ったかな。
SFじゃない理系文学
2025/01/26 17:19
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投稿者:はぐらうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
直木賞受賞作。
自然科学に基づいた5つの短編集という、この著者ならではの作品だった。著者の作品は初めて読んだけれど、作風としてはオーソドックスなものだと思う。ただ、これまでは理系というとSFになってしまっていたので、意外と新しいということになるのでは。
科学的ファンタジー
2025/04/19 06:34
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンタジーのような話の裏に科学的根拠があった
5つの短編。どれももっと膨らませて読みたいような良作だった
話の主人公たちのその後を想像するのが楽しい作品だった
長い時間の連なりを感じます
2025/04/11 23:13
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編ながら、
長い時間の連なりを感じる
奥深い物語ばかりでした。
自然科学がものすごく自然に
話の流れになじんでいました。
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今回も伊与原新さんらしい、自然科学をテーマとした5つの短編集です。日本の自然豊かな土地を舞台に、人々の想いが紡がれていきます。
「夢化けの島」
山口県萩市の北西45km、日本海海上にある見島で地質調査をする歩美が出会った謎の男性は…。
「狼犬ダイアリー」
深い山々に囲まれた奈良県東吉野村へ単身移住してきたまひろは、ある夜オオカミのような遠吠えを聞く。
「祈りの破片」
長崎県長与町役場に勤める小寺は、ある空き家の調査に訪れたところ、中から岩石や瓦やレンガ、コンクリートの破片、割れたガラス製品や陶磁器などが大量に見つかる。これらはすべて表面が溶けたり焦げたりしていた。
「星隕つ駅逓」
ある日、北海道遠軽町で火球が目撃される。郵便局員の信吾と妻で妊娠中の涼子は、アマチュアの天文家たちから隕石が落ちた可能性が高いという話を聞く…。
「藍を継ぐ海」
かつては漁師町として栄えていた徳島県阿須町に住む中学2年生の沙月は、深夜にウミガメが4年ぶりに産卵した卵を掘り起こし、5個だけこっそりと家へと持ち帰る…。
舞台は日本の小さな町や村なのに、地球規模の壮大な歴史や生命の神秘や宇宙へのロマンなどなどを感じます。隕石とウミガメの話が良かったかなぁ。長崎の話も胸に迫るものがありました。
さすが伊与原新さん、短編集でもどれも読み応えがあっておもしろかったです。
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今作も理系作家ならではの視点で描かれた短編が5つ。文系人間でもわかるように、そして興味をそそられるように描かれているので、伊与原さんの作品を読んだ後は、ついあれこれ調べてしまう。今回も、焼き物、ウミガメ、隕石、オオカミ、原爆…と、バラエティに富んだ題材で面白かった。
田舎町や離島が舞台になっていて、その景色が浮かんでくるようだった。
短編なので仕方ないけど、一つ一つの物語をもっと深く掘り下げたものを読んでみたいなと思った。
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短編集ながら、どれも深みのあるストーリーで読み応えがありました。
5つの土地を舞台に、過去から未来へと受け継がれていく自然科学の世界が描かれています。
夢化けの島(山口県)
狼犬ダイアリー(奈良県)
祈りの破片(長崎県)
星隕つ駅逓(北海道)
藍を継ぐ海(徳島県)
いつかは見てみたいウミガメの産卵をめぐる物語「藍を継ぐ海」と、興味があって積読本もあるオオカミについての物語「狼犬ダイアリー」が特に好きでした。
宇宙からやってくる隕石や駅逓の歴史にロマンを感じり、原爆投下後について描かれた作品ではある人物の行動が深く心に刻まれました。
地球の自然や生物、また土地の歴史に思いを馳せました。
遠くのものが繋がって、新たな事実が目の前に現れることが面白いしロマンを感じる。
新たな世界の扉を開き、知的好奇心を満たしながら人と人が紡ぎ出す物語も楽しませてくれる短編集。
伊与原さんの作品がやっぱり好きです。
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色々な想いが巡って巡って、今がある。
伊与原さんの命の物語は、とても温かく
そして優しい思いが溢れてくる素敵なお話だった。
先祖の陶芸を追い求める若者。
新たな地で再出発を決意したが上手くいかない女性。
市役所の仕事にうんざりする最中、
謎の記録物に出会う男性。
田舎の父の老いを心配する女性。
ウミガメと自分を結びつけ必死に生きる少女。
色んな人が出てきて、みんなもがいている。
その姿に終始胸を打たれた。
全作好きだが、やはり表題作が心に強く残った。
やっぱり伊与原先生の作品が好きだ。
無理に進まなくても、自分のペースでいいんだよって
いつも教えてくれる。
次作もとてもとても楽しみだ。
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理系作家の自然科学をテーマとした珠玉の短編集。
今回も興味深い知識を得られるとともに、登場人物の優しさと自然の悠久に心を打たれた。
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伊与原新さんの作品は3冊目。表紙の美しさに惚れて。
個人的には『宙わたる教室』の次に良いと思います。
5つの短編集で印象深いのは『祈りの破片』でした。
長崎に落とされた原爆の石、そして影を、爆心地を起点に方位まで調べた形跡。
原爆症で最期は亡くなるが、それは未来の私たちへの『継承』される情報だったこととだったのではないかと。
原爆があまりにも凄惨であり、人類の『継承』を途絶えさせる武器である悍ましいものと痛感させられました。
生命や自然、原爆調査、隕石や地域の歴史。
人間、自然も動物も『継承』することが今回のキーとなり、私たちのミッション。
自然の摂理を私たちはどう捉え、未来へと繋いで行くのかを考えるきっかけになった5つの短編集でした。
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伊予原さんの作品はすごく好きなんだけど、これは合わなかった。どの短編も響いてこない。出てくる地域と縁があれば、もうちょっと違う感想になるんだろうか。
表題作を読んで思ったのは、人間がウミガメを保護しようといくら頑張っても、自然の中ではなるようにしかならず、保護しようと思うこと自体が人間のエゴなんじゃないかということ。保護が悪い訳ではないんだけど、あくまで自然のことはそっとしておいた方が良いのだろう。ウミガメが必ずしも故郷の海に帰ってくるとは限らない、好きだったら帰ってくるし、嫌いだったら帰ってこないというような言葉が出てくるんだけれど、人間も同じだと思った。人間もウミガメももっと自由に生きられるといいね。(書いてて何の感想かさっぱり分からない)
「星隕つ駅逓」は結構好きだった。隕石は、落ちた場所の最寄りの郵便局の名前が付けられるという興味深い話に振り回される人間が出てくる。確かに自分の思い入れのある地名が隕石についたら、何だろう、鼻高々とは言わないが気分は良いかもしれない。
町おこしにもなるのかな?
ううーん、やっぱり無理やり感想書いた感がある…が、懲りずに著者の作品は追いかけていきたい。
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#読書記録
#藍を継ぐ海
連作短編ではなく、各章が独立した短編集です。日本各地の豊かな自然を舞台に、自然科学の題材と、世代を超える人々の想いを組み合わせた温かな物語を紡げるのは、作者ならではの手腕。心にじんわり沁みます。秋の夜長におすすめだよ。
#読書好きな人と繋がりたい
#読了
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ほとんどの話は読んだことあったけれども結末を忘れていたりで再読したという感じでもなく読めました。
ゴリゴリ文系の自分のような人間でも興味深く読めるのが伊与原新さんの作品のいいところだと思っているし、自然科学のちょっと難解そうな話を誰にでもわかるように説明してくれるのがいい科学者だとも思うので本作もNatural Science & Humanities 的な心が暖かくなるような、行ったことない場所なのに郷愁を感じるような素敵な話ばかりでした。
やはり自分は伊与原新作品が大好きなようです。
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短編集。表題作と『狼犬ダイヤリー』が好き。あまり科学に明るくないけれど、科学視点でのものの見方は好きなので面白かった。
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優しいお話の中に
高い熱量と深い思いを持つ人達の存在を感じました
その人に触れて
化学反応的に少しずつ変わっていく人達
どのお話の人達も最後は必ず
数歩前に進んでいました