☆天久鷹央の推理カルテ☆
2024/12/10 18:29
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投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
【Karte.01 水神の祟り】
精神病を患っているある女性患者は、「水神様の祟りだ!」と恐怖におののく。急患として運ばれる中、応急処置に当たろうとしたときに、彼女の腕に、手形のような跡が赤々と浮かび上がってきたのだ。
果たして、彼女には本当に水神様の祟りが降りかかっているのか!?
【Karte.02 闇に光る】
「化け猫です。化け猫がレイト君に化けているんです。」
友人が証言するように、広沢君の様子が変わってしまったらしい。
人ならざるものの煌めきを孕んだ眼は、本当に化け猫である証なのか!?
【Karte.03 透過する弾丸】
小鳥遊の恩師が、死んだ・・・
病気を患っていたこともあり、いつしかそんなことが起こるのではないか、と思っていたが、やはりショックな出来事だ。
しかしこの事情、何やら裏がありそうで・・・
そして推理の結果、小鳥遊の恩師が死んだ事件を「正解のない問題」と言い放ち、自ら手を引くと語った天久鷹央の真意は?
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
小鳥先生の恩師が末期がんになり亡くなったので死亡診断書を作成したものの、火葬場でお骨拾いをしようとしたら頭蓋骨に銃弾の貫通した痕があった、なぜ??鷹央ちゃんは早々に謎を解いたけど手を引くというし・・・というストーリー。本当にそんなに上手く死亡を偽装できるかなぁという疑問は持ちましたが、娯楽ものとしては普通に楽しめました。
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鷹央の人間味がだんだん増してきている!
事件に遭遇した時の暴走っぷりは相変わらずだけど、ここぞという時の立ち振舞に成長が感じられた。小鳥遊と鴻ノ池とのチームワークもばっちり。
今回も知らない病気が隠されていて、読み応えがあった。
一つ引っかかっているのは、第3話「通過する弾丸」でのご遺体は、どうやって火葬するのかということ。わかる方がいたら教えてほしいです。
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統括診断部、3人のことを改めて強く好きだと思えました。
小鳥の活躍を親心のように見ていました。
相変わらずとても好きなシリーズです。
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『天久シリーズ』最新巻。2025年からアニメ放送も始まり、ますます人気が上昇しているところ。知念実希人の作品の中でも、私が最も好きなシリーズである。本巻は短編をつないで一つのシリーズになっており、解決も独特のものであった。凄いスピードで書く著者の次回作も待ち遠しい。
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面白かったです。
水神の祟り。化け猫の憑依。頭蓋骨から消えた銃弾。
二重三重に仕掛けられた伏線と驚きの展開でした。
読んだら面白さがよくわかります。
知念先生の天久鷹央シリーズ最高です!
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もはや毎回書いていることの繰り返しになるが、安定したおもしろさと読みやすさがある。毎回新作を楽しみにしており、シリーズが続くのは嬉しいのだが、ここまで続いてくると、どこかで着地点を考えているのかなぁなどと余計な心配をしてしまう。
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『水神の祟り』『化け猫の憑依』『頭蓋骨から消えた銃弾』といった、まるで呪いとしか考えられないような事件の数々と小鳥遊の、自分の恩師が関わる「正解のない問題」に対峙する姿が見所だった。本作は特に小鳥遊にフィーチャーされているのが印象的で、彼が下した決断も「正解に最も近い答え」と言うべきものできれいな落とし所だと思えた。アニメがますます楽しみになった。
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水神様の呪い、化け猫に入れ替わった同級生、透過する弾丸の3話からなる本であり、これでこのシリーズもかなり読んだ。透過する弾丸の話は上手く小鳥遊が納めたが、まあ、小説であるからこんなことでも良いのだろう。今回もなかなか面白かった。
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わずか2ヵ月のインターバルで刊行された、知念実希人さんの天久鷹央シリーズ最新刊。このところ毛色の異なる路線が続いていたが、従来の路線に戻ったか?
長編ではなく中編3編構成というのも久しぶりか。裏表紙によると、水神の祟り、化け猫の憑依、頭蓋骨から消えた銃弾の3本です。シリーズの固定ファンならお馴染みの、ワクワクしそうなネタばかり。あっという間に読み終えた。
Karte.01「水神の祟り」。天医会総合病院救急部に搬送されてきたのは、精神科外来で受診歴がある患者だった。そのまま閉鎖病棟に入院となったが、鷹央はあっさりと精神科に引き渡した小鳥遊を責める。いかにも食いつきそうな謎だけに…。
精神科には鷹央の天敵の墨田部長がいるが、強引に切り込むのはお約束。先祖代々の謎はともかく、患者の症状は、またまた初めて聞く疾患でした。謎の数々が、現実の疾患の諸症状で説明できてしまう、シリーズ初期を彷彿とさせる1編だった。
Karte.02「闇に光る」かつて、カッパ事件の目撃者として登場した少年が、今度は友人が妖怪に攫われたと訴える。大喜びの鷹央だが、逆に人攫いと疑われ…。結果的に色々丸く収まった、こちらも短いながらもシリーズの王道的な1編。
Karte.03「透過する弾丸」。小鳥遊が尊敬する先輩医師・浮雲が、自宅療養中に亡くなった。連絡してきた浮雲の妻は、小鳥遊に死亡確認をしてほしいという。小鳥遊は志望診断書を書いた。ところが、小鳥遊が強く希望して火葬に立ち会うと…。
本作中、この1編だけは毛色が異なる。小鳥遊も一読者の自分も、その可能性に思い至らなかったのは迂闊だった。鷹央が解決を放棄したのも当然だ。これは医師の仕事ではないのだから。鷹央がそっち方面にも詳しいとは知らなかったが。
シリーズものの宿命として、どうしてもマンネリは避けられないが、本シリーズには医師としての使命感が貫かれていたように思う。心情としては理解できるものの、知念作品のファンとして戸惑う幕引きだったことは、告白しなければならない。
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あっという間に読み終わるほどテンポが良かったです。シリーズがたくさんあり、いきなり最終巻から読みましたが、それでも楽しめました。どうやって2人の関係が作られてきたのか遡っていく楽しさがあるので、継続して読みたいです。
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水神、化け猫、そして消える銃弾と、それが存在する病として立証されていくストーリー展開が面白い。あまりにもかけ離れていると現実味がなくなり、面白く無くなってしまうけど、なぜかいつも引き込まれていってしまう。実際には天久鷹央先生のような医師はいないけど。でもいたらいいなぁ。いつもその彼女に振り回されつつ、放っておけない小鳥遊先生と本当はしっかり者の研修医の舞ちゃん先生もそれぞれ魅力的。
今回の、透過する弾丸のストーリーでは、天久先生が『正解のない問題』と言ったその問題に向き合て小鳥遊先生の出した答え。私はよかったと思う。
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「水神の祟り」
祀る事を辞め。
伝承として伝えられてきているだけでなく、実際に亡くなったという事実も知っているからこそ恐れてしまったのだろう。
今まで誰も気付かれなかったのは、摂取していたのが極僅かだったうえ別の病気を発症してしまっていたからだろうな。
「闇に光る」
取り憑かれた。
自分自身も疲労で限界を迎えそうな状態で日々頑張っているというのに、子供の些細な違いに気付けなんて難しいだろうな。
思い違いをしたままではあるが、偶然相談にやってくることがなければ誰も知らぬまま身体を蝕んでいってただろうな。
「透過する弾丸」
頭に空いた穴。
こんなことを思いついたのは互いに医療を知っているからであり、それを解き明かされる覚悟を持って行ったのであろう。
全ての謎が解けた時に普段と同じように得意げに話さなかったのは、正解がないからこそ答えを自分で見つけたのだろ。
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話読む前からずっと「シンプトムってどういう意味なんだろう?」とおもっていたんですけど、これ調べたら天久鷹央シリーズにピッタリな名前だと思いました。
こういう言葉もあるんだなぁ、勉強になる。
という訳で天久鷹央シリーズ、今のところ発売されている最新刊になりますね……あーとうとう追いついてしまった。
話としてはちょっと原点回帰な感じではありました。
そうそう、最近長編ばっかり読んでたからすっかり忘れてたけど天久鷹央シリーズって最初の頃は「河童が出た」とか「呪いの動画で人が電車に飛び込んだ」とかそんな感じの話多かったよなー、オカルトな症例を医学で解き明かすみたいな感じだったよなー。
今回も色々な症例が出てくるんですが、「水神の祟り」は夜中に読んでたりしたこともあってちょっと怖かったですね……日本のホラー系話と水って相性が良すぎでは?
そして鷹央先生が解決を小鳥先生に委ねる話はビターエンドが多いなぁと再認識。
そこでしんみり終わらないのが天久鷹央シリーズでもあるのですけど。
という訳で天久鷹央シリーズ、(今のところ)コンプリートです!
次はどんな話を解決するのか楽しみに待つことにしまーす!
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呪いや幽霊かと思われる事象に対し、あらゆる病気を知り尽くしている鷹央が診断を下していくといういつもの流れだった。最後の「透過する弾丸」は、そんな偽装ができるとは知らなかった!相変わらず医師じゃないと真相には辿り着けない。
患者の症状や問診といった限られた情報から病名を導き出すという点で、医者というのは探偵の要素があるよなとつくづく思う。なので医療とミステリは親和性が高く、ここまで長くシリーズ化できているのだろうな。