治安維持法 なぜ政党政治は「悪法」を生んだか
著者 中澤俊輔 著
言論の自由を制限し、戦前の反体制派を弾圧した「稀代の悪法」。これが治安維持法のイメージである。しかし、その実態は十分理解されているだろうか。本書は政党の役割に注目し、立案...
治安維持法 なぜ政党政治は「悪法」を生んだか
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商品説明
言論の自由を制限し、戦前の反体制派を弾圧した「稀代の悪法」。これが治安維持法のイメージである。しかし、その実態は十分理解されているだろうか。
本書は政党の役割に注目し、立案から戦後への影響までを再検証する。1925年に治安維持法を成立させたのは、護憲三派の政党内閣だった。なぜ政党は自らを縛りかねない法律を生み、その後の拡大を許したのか。
現代にも通じる、自由と民主主義をめぐる難問に向き合う。
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「稀代の悪法」は民主主義が生み、育てた
2017/10/04 09:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
治安維持法の「悪法」としての歴史は、戦前の政党政治の全盛、衰退、消滅の歴史とも重なる。そして、自由と民主主義を守る上で何が必要かを、我々に遺してくれた。同じ時代のことを描いた『ふたつの憲法と日本人』(川口暁弘 著、吉川弘文館)も合わせて読みたい。
「悪法」になっていった過程を政治史から描く
2020/06/05 08:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦前の国民統制の象徴「治安維持法」。
本書は、この法律が「こんなにひどかったんだ」というところから始まるのではなく、政党政治との関連で、この法律がどのようにして生まれたのか、というところから、ある意味淡々と描く。一見、難しい議論だが、戦前の恐ろしさがひしひしと伝わってくる。
やっぱりこわい
2017/12/17 00:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栞ちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
安全保障関連の法整備が進むなか、戦前の悪法である治安維持法について確認をしたくて読んでみた。
やはり権力側の恣意的な運用や改正をつみかさねることで、思想信条だけでなく国民生活そのものを統制しうるという点がよく理解できる一冊であった。
勉強になり、不勉強を自覚する
2015/10/09 23:05
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投稿者:あお - この投稿者のレビュー一覧を見る
治安維持法が成立したのと同時期に、普通選挙法が成立している。当初の目的は行き過ぎた自由の結果として、共産主義活動が活発になることの取り締まりであったものが、本来の目的には機能せずに国民を縛る道具になっていく過程が、難解ではあるが丁寧に書かれている。参考文献も充実していて、これをきっかけにするに十分なものとなっている。
難解と感じるのは、この時代の歴史についての不勉強で、これは現在のこの国の国民に多くある傾向なのだろうと思う。こんな方向にはならないだろうと思うと同時に、本来の目的とは異なることに使われるという不気味さも覚える。
最大の違和感は、議員や役人が国民を自由に動かそうと思っていたことであるが、こっちに向かっているのかなとも感じる。普通選挙の権利を放棄する者が半数いる現代においては。
民主主義は悪法を生む
2016/02/29 23:15
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投稿者:じゅんべぇ - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぜ今更ながらに読み返しているのか、自分でも気になりますが。
いかにも自由を束縛しそうなのに、なんとなく流されていった感じがよく表現されていると思います。