闘う文豪とナチス・ドイツ トーマス・マンの亡命日記
著者 池内紀 著
大作『ブッデンブローク家の人々』で若くして名声を獲得し、54歳でノーベル文学賞を受賞したドイツ人作家トーマス・マン。だが、ファシズム台頭で運命は暗転する。体制に批判的なマ...
闘う文豪とナチス・ドイツ トーマス・マンの亡命日記
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商品説明
大作『ブッデンブローク家の人々』で若くして名声を獲得し、54歳でノーベル文学賞を受賞したドイツ人作家トーマス・マン。
だが、ファシズム台頭で運命は暗転する。
体制に批判的なマンをナチスは国外追放に。
以降、アメリカをおもな拠点に、講演やラジオ放送を通じてヒトラー打倒を訴え続け、その亡命生活は20年近くに及んだ。
激動の時代を、マンはどう見つめ、記録したか。
遺された浩瀚な日記から浮かび上がる闘いの軌跡。
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精神的にタフな人、トーマス、マン
2017/12/13 14:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Takeshita - この投稿者のレビュー一覧を見る
トーマス、マンはトルストイに似ている。内容の深い長編小説を何冊も書いていること。華麗な表現力と描写の巧みさ。愛国者でありながら在世中は国家に疎まれたこと。家族愛が強いのに家族的には恵まれなかったこと。池内さんは膨大なマンの日記を読み解いて、あの時代の世界とマンの苦悩を目配りよく多方面から描出している。浮かび上がるのはマンの粘り強さと精神的なタフさ(これもトルストイに似ている!)である。ただできれば戦後帰国したマンがドイツ国民に歓迎されなかったこと、家族の不幸が続きスイスに移ったことなどの晩年のマンにも触れて欲しかった。