カズオイシグロ作品初購読
2026/06/26 01:08
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投稿者:かざはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代の変化に翻弄されていく人々の生活を、様々な登場人物の価値観で書いているところが、とても気に入りました。
一番好きなシーンは、親子で将棋を指しながら、将来のことについて主張をぶつけあっているところです。どちらも良くしていこうという思いがあるのが伝わってきました。
追記
紙の本で購入しています。ここに書くのがマナー違反でしたら申し訳ございません。
この本の時代背景と、今の時代が、価値観が大きく変わりつつあるという意味で似ている気がしています。
映画化を機に再読
2026/01/24 18:12
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
随分昔に読んだが、映画化を機に再読。
長崎とイギリス、戦中から戦後の長い時間と、時空を行き来しながら、二人の女性の人生、傷が交差する。カズオイシグロ作品の中でも、好きな作品だ。
人間の記憶についても考えさせられる。
あらためて、この世界を、映画で表現できたのがすごいなと思った。
ずっと霧の中を読み進めている感じ
2025/09/23 13:28
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投稿者:やっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
悦子の過去の回想と現在を行き来して話は進んでいきます。
二郎との娘の景子の自殺の後にイギリスに渡ってできた外国人の娘との数日間の物語です。過去に出会った佐和子とその娘の万里子の事を回想しながら、悦子が1人で住む田舎の家での数日間です。
悦子が二郎と別れたのは何故か、佐和子はその後どうなったのか、何故イギリスで悦子は住んでいるのか、景子が自殺した訳は何か、何もかもが曖昧で、描かれていなくて、モヤっとしたまま終わってしまって、読み返したところで描いてないのでわからないままです。
戦後、在留アメリカ兵に今で言うロマンス詐欺の様に騙された日本人女性がいたんだろうし、騙されず外国に渡った人ももちろんいて、それが幸せだったのかどうかよくわからないけれど、自分は幸せだと言い聞かせて毎日を過ごしている悦子の今が幸せだとは思えなくて、とにかく読後にモヤっとした作品でした。
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一度目読了
なかなか構成が掴めず読み進み、途中二郎と悦子は死別?と思いながら解説へ。
そこでようやく理解。再読する必要があるが何か物足りなく感じるのは私だけだろうか。
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戦後価値観が多様化する中、登場人物それぞれの描き方が絶妙だ。特に佐和子の個性が際立っている。彼女の過去に何があったのかは分からないが、プライドだけは高く、どうしようもない閉塞感から抜け出そうとするが、ますます泥沼にハマって行く。悦子の現代と過去を行き来する中で多くの謎が残されており、モヤモヤとした気分だ。読者の想像に任せるということか?それとも、この作品未完成?
映画化されると知り、この作品をどのように描くか、映画も観たくなった。
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これはミステリー小説に違いないと思いながら読み終えたが、そうではなかった。 しかし悦子と佐和子、景子と万里子、全く対極のようで、結果的に同じような運命を辿る彼女らの時代に翻弄された数奇な人生こそがミステリーに思えてくる。 核心的なところは描かれず終わってしまうので、解説を読まないとこの余韻は残らなかったかもしれません。 戦後日本の価値観が激変し、終始不穏な空気が支配しているけど、まるで小津映画のような繰り返しの多い会話劇でとても読みやすかった。 初めてのカズオ・イシグロ、これは癖になりそうです。
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初カズオイシグロ読み。数奇な運命に翻弄される女性たちの物語。途中、女の情念にゾッとなり、先の展開が気になるが、思っていた展開にはならず。タイトルからも感じる古き良き時代の名残と激動の時代を生きた者達の生き様を見つめた。映画化が楽しみ。
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カズオ・イシグロ作品は『クララとお日さま』以来。これが長編1作目とのこと。ぼんやり世界観を味わえたのでよし、としようかな。隅々まで理解し味わい尽くした自信はない!笑
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新旧時代の移り変わりの中での人生の選択、正しい選択を選ぼうとすることの難しさをテーマにしつつ、彼の生い立ちからくる日本とイギリスという二つの国への複雑な視点が絡まっている。日の名残りと連続して読みたい
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カズオイシグロ初読了。
日本人が英語で書いた小説を別の日本人が翻訳する。で、なのか、かなり私の中では難解だった。
解ったことは帯にもあるようにかなりな喪失の思い。
戦争の残した様々な場所や生業の爪痕とその後の変容
著者は長崎生まれ。美しい長崎に生まれ、
父や母からそんな悲壮な体験ことをきちっと伝えて貰いながら育ったのだろうか。
難しい内容であったが、いろんなことが忘れてはならないこととして受け止めなければと思った。
映画化これも楽しみです。
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本作は、「記憶」という主題を通じて、個人の内面と歴史的背景とを結びつける作品である。語り手でありヒロインでもある悦子は、現在のイギリスでの生活のなかで、かつて長崎で過ごした日々を思い起こす。彼女の回想は、長女・景子の自殺という出来事をきっかけに始まるが、語られる記憶にはどこか曖昧さがつきまとい、出来事の細部は一貫せず、ときに飛躍や入れ替わりが生じる。そこに浮かび上がるのは、過去の真実そのものではなく、現在の自我を守るために無意識のうちに「編集」された過去の姿である。
また、物語に登場する佐知子母娘の関係は、悦子自身の過去と不思議な重なりを見せる。語り手が他者の物語として語っている出来事が、実は彼女自身の体験を仮託したものではないかと思わせるような曖昧な描写が続く。つまり、作者であるカズオ・イシグロ氏は、記憶がどのようにして個人の感情や後悔、あるいは罪悪感に影響されて変容し、ときに語りの形式そのものを変質させるのかという、人間の認識の不安定さを描いているのである。
本作はまた、個人の記憶と同時に、戦後日本という社会全体の記憶にも触れている。舞台である長崎は、原爆によって壊滅的な打撃を受けた都市であり、そこには物理的な廃墟だけでなく、喪失感や断絶といった心理的な傷跡が色濃く残されている。そうした場所で生きた人々の記憶は、必ずしも明確に言語化されるわけではなく、むしろ沈黙や曖昧な語りの中に滲み出てくる。イシグロ氏は、そうした「語られなかったこと」や「語ることの困難さ」に注目し、記憶とは何かを語るたびに再構築されていくものであり、その再構築の背後には、しばしば痛みや葛藤が潜んでいることを示している。
本作は、決して過去の事実を明快に提示する作品ではない。むしろ、どこまでが真実で、どこからが自己防衛的な歪みなのかが判然としない語りによって、記憶の不確かさそのものを体感させる構造になっている。記憶は時に慰めであり、時に逃避の手段ともなり得る。その複雑さを、イシグロ氏は淡々とした文体と静かな語りの中で丁寧に描き出している。
個人的に本作は、カズオ・イシグロ作品の中で上位に位置付けたい良質な作品だった。「記憶」というテーマではカズオ・イシグロ氏に勝る作家はいないと改めて感じた。
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私の友達にもすずみたいな子がいたな..舐めてるのに都合よく甘えてくるんだよね..私の運命引いていった罰当たり、
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日の名残りは大好きで、久々にイシグロ作品を読み、最初は惹かれる設定で読み進めたが、あまり登場人物に共感できるところがなく、やや尻すぼみな印象。
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長崎で被爆し戦後イギリスに渡った悦子が娘の自殺をきっかけに長崎で過ごした日々の記憶を辿っていく話。 最初から最後まではっきりしたことがわからず、ずっとモヤモヤしたまま読み終わってしまった。 人の記憶ってものすごく曖昧だし自分に都合よく変わっていくものだから、事実はぜんぜん違うのかも。佐知子や万里子ももしかしたら悦子が創り上げた架空の人物かも。悦子はなぜイギリスに渡ったのか、景子はなぜ自殺したのか、ニキは?万里子は?猫はどうなったのか?すべては読者に委ねます、みたいな感じでちょっぴり消化不良気味の読後感。
映画が良かったらまた読み返そう。
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カズオ・イシグロ先生の作品は初めて読んだ。
まさにタイトルの通り、遠い山に見える光のように朧気な記憶を回想しているような印象を受けた。
戦後の変わりゆく日本の日常が舞台になっており、変化を受け入れた人々と適応できていない人々の双方が入り混じっている現実感が見事だった。
作者の他の作品にも触れて、その世界観をもっと知りたいと感じた。