戦争と西洋 ――西側の「正義」とは何か
著者 西谷修
20世紀に世界は二度の全面戦争を経験した。主権国家が並び立つ国際秩序を確立した〈西洋〉が、外部を征服し「世界化」したそのとき、世界中を巻き込む大戦争が起こったのだ。総力戦...
戦争と西洋 ――西側の「正義」とは何か
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商品説明
20世紀に世界は二度の全面戦争を経験した。主権国家が並び立つ国際秩序を確立した〈西洋〉が、外部を征服し「世界化」したそのとき、世界中を巻き込む大戦争が起こったのだ。総力戦と化した戦争は核兵器を生み、戦争は人類破滅を招きかねない「不可能」なものとなった。にも拘わらず、世界大戦終結から80年、世界はふたたび全面戦争への傾斜の上に立っている。冷戦終結が世界の平和をもたらすはずではなかったのか? なぜこうなったのかを西洋精神史を参照項に検証する。
目次
- 第一章 世界戦争とは何だったのか/世界戦争から八〇年/戦争と人間を考える/〈世界戦争〉を準備したもの/世界化の成就と崩落/コラム(1)なぜ〈西洋〉の語を用いるのか/第二章 戦争と西洋──〈世界戦争〉への道/戦争は政治の〈例外状態〉/クラウゼヴィッツの〈絶対戦争〉/〈西洋〉とその外部/〈西洋〉と〈西側〉/〈西洋〉の誕生と自己確立/〈西洋〉の世界進出と国際秩序/世界戦争はヨーロッパから/第三章 「冷戦」の基本構造/戦争のイデオロギー化/ソヴィエト連邦とは何だったのか? /米ソの非妥協的対立と〈西洋〉の更新/第四章 核兵器とは何か/戦火を抑える「冷たい戦争」/究極兵器としての原子爆弾/「使い途のない否定性」/「キューバ危機」/核の抑止力/コラム(2)「ベトナム戦争」について/第五章 西洋の次なる「敵」と新しい「正義」/「冷戦の終結」がもたらしたもの/「東西」分割の更新/ヨーロッパの「火薬庫」/ユーゴ崩壊と「民族浄化」/NATOの「人道的介入」/湾岸戦争/新たな「正義」の醸成/コラム(3)非同盟諸国会議と第三世界/第六章 戦争とメディア/マス・メディアが「想像の共同体」を作る/ドメスティックなナショナル・メディア/報道の自由とイデオロギー/グローバル・メディアとそのカウンター/「グローカル」メディア、アルジャジーラ/「メディア・ウォール」を破る/コラム(4)プロパガンダからPRへ──E・バーネイズの役割/第七章 「テロとの戦争」はいかにして起きたか/「アメリカの世紀」/中東地域のイスラーム化/西洋化とイスラーム/「九・一一」の衝撃/コラム(5)イスラーム社会と政教分離/第八章 「テロリスト」という非存在/「第三の立場」の排除/圧倒的「非対称」の戦争/「テロリスト」に人権はない/「テロリスト」指定の裏側/第九章 戦争の「民営化」/「自由の国アメリカ」の力と繁栄/ケインズ主義の行き詰まりと新自由主義の台頭/国家の「民営化」/戦争の「民営化」/ネオコンとネオリベの同行/コラム(6)アメリカ合州国(United States of America)/[閑話休題]加速する時間の先に/第一〇章 「アフガン戦争」とは何だったのか/「テロとの戦争」の端緒/アフガニスタンとはどんな国だったのか/「最貧国」への「報復」/「解放」すなわち体制転換/「テロとの戦争」は続く/「虫けらの国」の放棄/第一一章 イラク──「ならず者国家」の市場解放/イラク戦争への道/クウェート侵攻の論理と湾岸戦争/イラクと「悪の枢軸」/「衝撃と恐怖」作戦/「奴を捕えた(We got him!)」のメディア・スペクタクル/国家資産の「自由化」と「テロリスト」の掃討/イスラーム国の出現
- 他
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