[図解]「お客様の声」を生かすシックスシグマ みんなのレビュー
- 眞木和俊, ダイヤモンド・シックスシグマ研究会, 青木保彦, 安藤紫, 谷村磨未子
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紙の本〈図解〉「お客様の声」を生かすシックスシグマ 営業・サービス編
2006/10/17 14:28
なんでも南蛮渡りをありがたがる日本人には少々迷惑かも。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シックスシグマ?なんだそれ?と思い、インターネットで調べてみると昔、日本の生産現場で流行ったQC活動の発展系であるとわかった。
かのモトローラが日本のポケットベル市場に参入した際、高品質の製品を提供する日本企業の前に惨敗したことから日本の生産現場における品質管理と品質追及のレベルの高さに着目した。その品質管理を体系的に理論づけし、システムに仕立て上げたのがシックスシグマだった。
嬉々としてシックスシグマに日本人が飛びついたが、なんのことはない、日本のお家芸だった手法がブーメランで戻ってきただけのことだった。
著者はこのシックスシグマを極めてわかりやすいストーリー、具体例を並べて説明してくれている。
要は、業務における「気付き」を簡単な統計手法を使って業務改善に結びつけるだけのことであるが、現代の日本ではその「気付き」にすら至らない人が多いということだろう。
QC活動華やかりし頃に流通業で働いた経験があったため、シックスシグマ、シックスシグマと狂奔する人をみて「なんで、その程度で騒ぐのか」と思ってしまう。
過日、プロジェクト推進のための研修を受けることになり、そこでシックスシグマの手法の話になったが、講師が言うには「産業革命の時代から経営手法の中心はなんら変化はありません。むかし、QCを経験された方なら、シックスシグマに真新しさを感じられないのではないですか」とのこと。
名称は変われど、いつか来た道を辿っているだけで、「気付き」「後継者の育成」ということを社内で行わず、社外からの即戦力で賄ってきた穴埋めのためにシックスシグマに救いを求めたのではないだろうか。ここに失われた10年どころではない日本の実業界の不安要素が見える気がする。
本書はシックスシグマという聞き慣れない言葉に尻込みしがちな人に極めて簡単にシックスシグマの本質を伝えることのできるものである。
本質を理解できずにテクニックに走って、表面上の目標数値に一喜一憂するシックスシグマ教の輩が多いのも確かであるが、そんなシックスシグマ教信者には迷惑なことだろう。
こんなに簡単だったのか、というのがシックスシグマであり、シックスシグマのプロジェクトメンバーに選抜されたことでエリート面する輩には迷惑な一冊かもしれない。
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