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電子書籍

日本でいちばん大切にしたい会社 みんなのレビュー

  • 坂本光司
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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.1

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
6 件中 1 件~ 6 件を表示

久々の感動本! こんなに素晴らしい会社がある…

18人中、17人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

夏の初めのころから、うちの冷蔵庫には寒天ゼリーが常備されるようになった。今では三日に一度くらいせっせと作っている。中学生のムスメが朝に夕に食べるのだ。市販のゼリーが冷蔵庫に入っていても「ママのほうが美味しい」と言われたら、これはもう、作るしかないですよね。必要にせまられて、いやにこにこしながら作っております。^^
で、最初はゼラチンと寒天とで作ってみて、寒天のほうが好みだったので、生協でかんてんパウダーと100パーセントのジュースをまとめ買いした。このかんてんパウダーは生協仕様で、製造しているのは長野県は伊那市にある伊那食品工業株式会社なのです。

今回、ミクシィのマイミクさんから「とても良い本だった」と聞き、図書館で予約してから、かなり待ってやっと読んだ『日本でいちばん大切にしたい会社』。なんと大きく取り上げられている五社のうちの一つが、この伊那食品工業株式会社だったのです!
もう、読みながら、びっくり!
ええ、そうなの!

読めば読むほど、すごい会社、でした。
「会社は社員の幸せのためにある」をモットーに、地道に成長を続けている同社。思い起こせば一時の寒天ブームがありました。注文が殺到したそのとき、同社の会長は「すべて断ってください、これは一過性の流行です。必ず廃れ、そのあとには必ずいやなことが起きる。そのときに社員を犠牲にしたくない」と明言。そして「ご注文いただいて、どうもありがとうございます。しかしわが社がいちばん大切にしているのは社員です。社員を残業させることはできませんので、せっかくのご注文ですが今は対応できません」と、きっぱり。すごい!こんな会社があるのだ…と私は胸を打たれました。ほかにも100年カレンダーを会社のいたるところに貼り、長い視野を見すえる企業理念を感じたり、工場の敷地がまるで公園のような、市民の憩いの場所になっているということを知り、すごいなぁ~と感心することばかり。その工場で作られたであろう、かんてんを日々食べている幸せを改めて感じ入る…というもんです。

障害者の方々が約七割というチョーク製作の「日本理化学工業株式会社」、
義肢装具を制作する「中村ブレイス株式会社」、
北海道は帯広のお菓子メーカー「株式会社柳月」、
小さな商店街の果物店「杉山フルーツ」などなど、
ほかに取り上げられていた会社も、地道に働き、幸せをたどる経営姿勢に、こんなに素晴らしい会社があるのだ…と、心をゆさぶられました。
大事なこと何か?
それは会社経営のみならず、すべてのことに通じるのだろうなぁ~と。
久々の感動本、でした。


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こんな会社があることに救われる思いがする

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る

 今話題の本である。書店員の推薦から火がついて、すでに本書に収められている会社にテレビ取材がはいったので、ニュース番組で見たことのある方も多いことだろう。
 世界が同時不況に陥り、人の削減が問題になっているときこそ、読んでおきたい本である。

 本書は、著者が日本中の6000もの中小企業を訪問した中から、選りすぐりの5社を紹介したものである。コラムで手短に9社紹介しているので、都合14社になるが、今の時代に、こんな会社があるものかと嘆息せざるを得なかった。

 世に経営の心構えや、利益を上げる経営のコツを説いた本はたくさんある。そんな中で、短期的な利益には目をくれず、ひたすら社員とその家族、そして会社の所在地の地域を幸せにし、その結果として顧客の満足を願う会社が成功事例として取り上げられているのは注目に値する。

 およそ今時の会社経営は、株主寄りであったり、世間受けがよいようにお客様第一主義を唱えていたりする。そうした時流からは完全にはずれてしまっている会社が紹介されているのだ。それでいて、数十年かそれ以上、増収増益を続けているから驚きとともに、感動を覚える。

 まず、社員が幸せにならなくては、どうして顧客に安心して自社の製品をすすめられるだろうかと問う。製品としていかに優れていようとも、その裏に社員の怒りや悲哀が隠されていてはいけない、という経営者の姿勢には、読者は痛いところを突かれる思いがする。

 障害者の雇用が義務づけもされていなかったころ、50年以上も前に、社員の声に押されて雇用し、今もその社員を抱えている会社がある。その会社は今では、障害者が従業員の7割を占めるチョーク製造会社ながら、市場シェアの3割を握るまでになっているという例には涙する方も多いことだろう。

 人が生き生きとするには、人から必要とされ、何かの役に立っていることを実感するのが大切である。このことは、健常者でなくとも当然のことであるが、障害を持った方にも味わわせているところに、こうした会社のすごさがある。

 本書に紹介された5社は、「規模が小さい、大企業に劣る、ロケーションが悪い、政策が悪い、人材がいない」といった中小企業の経営者がとかくこぼしそうな愚痴とは正反対の立場にいる。それでいて、増収増益を何十年も続けているというのは、経営の真実をものにしている証拠である。

 簡単に言えば、誠心誠意を尽くして仕事をする、ということになる。簡単なようで、このことを地でいくのは容易ではない。
 優れた製品を持っていれば、大手企業や大手スーパーから販路拡大の勧誘を受けるが、それらをことごとく断っている。一時的な業績の伸びで設備投資を過剰にしては、景気次第で、いつ会社を縮小せざるを得ない局面に立たされるか分からない。今、名だたる大企業が続々と正規・非正規を問わず、大規模な人員削減を強いられていることに留意したい。

 本書では、「年輪経営」とも呼ばれているが、少しずつでも着実に伸びていき、会社の持続性に力点を置いている。長い目で見れば、優良企業として、規模は小さくても就職希望者が引きも切らず、人材が押し寄せる結果となる。

 経営の要点は、カーネギーの名著『人を動かす』に通じるものがあるが、何十年にもわたって実践し、伸び続けていることで揺るぎない事例を世に示しているところに本書の価値がある。
 これもまた、すぐれた名著である。

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どんな会社を目指すのか

13人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 村上ファンド事件の際に、会社は誰のものかということが話題になった記憶があります。株式会社が解散する場合を考えると、資産分配を受ける権利があるのは、第一に債権者であり、第二に株主であるわけですから、一般的には会社は株主のものであると言われています。しかし、本書はこれに真っ向から反対します。すなわち、会社は社員のためのものである、と。満足していない社員によって、顧客を満足させることなどできるわけがない、と。
 本書では、この理念に基づいて経営を行っている会社を主に5社紹介しています。どの会社も、本当にこんな会社が存在しているのかと驚くほど、社員なり、顧客なりを中心にした経営を行っています。こんな会社を探して紹介した著者には敬意を表します。

 ただ、株式会社が本当に株主の意向を無視して経営を行うことができるかどうかは、かなり疑問に思います。実際、本書で紹介されている会社も、ボクが簡単に調べた限りでは、ほとんどの会社が株式公開はしていないようです。つまり、株式市場の影響を受けずに経営を行える会社ばかりということです。
 経営者の地位が安定していれば、経営方針が揺らぐことはありません。揺らがない経営方針の下ならば、社員も安心して働くことが可能です。多少を無理をしてダウンしてしまっても、救ってもらえると分かっているならば、無理をしてでも働くでしょう。
 しかし、株式公開している企業は取締役会(=株主)により、経営者の地位が左右されます。株主の意向を無視した経営者は交代させられ、経営方針も変わってしまうかもしれません。社員もいつリストラされるか分かりません。そんな状況で会社に忠誠を捧げろと言うのは無理があるでしょう。

 確かに、本書のような方法で上手く経営できている会社があるのは事実でしょう。しかし、資本を増強し、会社を大きくしていこうと思う場合には、経営者も変質し、社員も変質することは避けられない気がします。そのような状況で、「五人に対する使命と責任」をどう果たしていくのかを考えなければならないのかも知れません。

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こんな会社があることを誇りに、刺激にしよう

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る

すでに読んだ方から「いいよお~」って言われている本。以前に『世界一誇りにしたい会社』っていう本を読んでいるんだけど、こっちが原点。いわゆる「ビジネス」とくに「経営」に関する本でよく言われている「社員満足」とか、コンサルのセンセがいうと「キレイごと」にしか聞こえないけれど、実際に、ホントにそういう気持ちで動いている会社があることに驚愕する。
障害者を雇用し続ける、困っている人たち一人ひとりへの商品を作る、創業時の思いを持ち続ける...口で言うほど簡単ではないことを「続けて」いる会社がここにある。著者が冒頭であげている「社員の幸せ」というのは、以前自分でも共感したけれども、この気持ちを持ち続けることだけでも難しいのが現実だったりする。本を読んで共感しても、結局目先の数字、これにとらわれてしまう自分がいる。
恥ずかしいですね。自分の価値がどこにあるのか、自分はどのようにして生をうけた社会に何を返していくのか。経営者としての経験はないけれども、年齢的にも「自分がどう」ということから「周りの人がどう」というところに視点が変わりつつあるのは自覚できる。が、足りないね。だって実践している会社が実際にあるんだから。
地域貢献や、社会貢献、これらを本気で考えること、そしてなによりもキーワードは「継続」だと強く感じる。創業時にはそれぞれの社長が「本気」だったはず。それを「続ける」ことができるかどうか。自分に足りないものが見つかる。「売上は後からついてくる」って(それこそ)キレイごとを言うことは簡単。その姿勢を貫くことが難しい。難しいけれども、その高い壁を越えなければ、本当の「価値」が生まれてこない。
会社って...働くって...という根本的なことに対して、根本的な姿勢を問いなおすことのきっかけを与えてくれる本です。書いていないけれど、創業者、社長は、誰よりも先頭に立って、想像を絶するような「努力」をしてきているんだろう。その努力ができるのは...「愛」ですね。社員に対して。社会に対して。これなくしては歩けない。

【ことば】お客様の喜ぶ姿を自分の目で確かめるのが、私たちの最大のモチベーションです。

あたりまえのように聞こえるけど、本質。そもそも「お客様の姿」を見失っている時がないですか?自分に問いかけてみる。

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引き続き

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:okayu - この投稿者のレビュー一覧を見る

1を読み、最近6を読んだのでその続きです。今回も素敵な内容です。こんな会社が日本に沢山あるといいなと思います。

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すこし、ほめすぎ。

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちひ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ある場所で著者が会社の経営について講演したとき、前段として、ある会社の実際を紹介したところ、会場で聞いていたほぼ全員が心を打たれて泣いてしまったそうである。それを偶然聞いていた編集者が尽力して出来た本らしい。
 
 すばらしい経営理念にもとづいて経営されているすばらしい会社はたくさんある。著者はそのような会社のどこがどのようにすばらしいのかを分析、分類して、全国のいろいろな業種のいろいろな会社を、ワンマン社長にべったりするでもなく、変な理想論に堕すでもなく、感情的な水準で「それいいなあ!」と思える具体的なエピソード満載で紹介してくれる。
 
 おそらくどんな会社にも誇るべき要素や他の追随を許さない理念などはあるのだろうと思う。しかしそれらが創業者の独断や、社内でのみ通じる独りよがりなマイナスを完全に払拭したものであることは、実は非常に稀なことであるのかもしれない。
 
 わたしの家の近所の本屋さんでは、超地元のお菓子屋さんが紹介されているせいもあってか、一時期とても目立つ位置に平積みになってたくさん売られていた。紹介されているのは「柳月」[りゅうげつ]。地元のお菓子屋さんで最初に全国区になったのは「六花亭」[ろっかてい]だが、どちらのお菓子も大変おいしい。地元にはそれ以外にも美味しいお菓子屋さんがたくさんある。お菓子屋さんだけじゃない。いろんな会社がある。地元だけじゃない。日本中に、世界中にいろんな会社がある。
 
 紹介されている会社に限らず、みんながんばってるんだろうな。どんな会社にも・どんな従業員にも、誇るべき何か、輝いている何かがきっとあるんだろうな。あってほしいな。
 
 ‥‥そんな気分にさせてくれる。
 
 若干「ほめすぎ」の嫌いがあったり、著者の独断と偏見に充ち満ちている感もありすぎたりするが、すごく潔い。まあ、いいんではないだろうか。

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