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戦略は歴史から学べ みんなのレビュー

  • 鈴木博毅
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ゲーム感覚でビジネスを学ぶ

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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

最近TVCMを見ていて、スマホのゲームのそれがやけに目をひく。
 産業は時代とともに盛衰するが、スマホのゲームなどは数年前には想像もつかなかった。
 しかも、その多くがバトル形式のもののようで、陣地をとったり取られたちといったものまである。
 自身そういうことに疎いので、その面白さがわからないのだが、ビジネス本の範疇に入るこの本を読むと、きっとそれらは面白いに違いないと思われてくる。
 もちろん、本書はゲーム攻略本ではない。
 真面目なビジネス本だ。
 けれど、ハンニバルやカエサルといった古代の英雄たちの戦争から始まって、現代のベトナム戦争や湾岸戦争に至る歴史上有名な32の戦いの黄金律を説いたこの本の面白さは、ゲームに通じるところもある。

 「どう戦えば勝てるのか?」は、歴史が証明している。
 そして、翻って考えれば、ビジネス用語のさまざまな戦略がすでに歴史の中で繰り返されているのだ。
 例えばよく耳にする「選択と集中戦略」にしても、紀元前のカイロネイアの戦いですでに実践済だと著者は見ているし、「コア・コンピタンス戦略」は幕末期の戦略家大村益次郎がとったものだという。
 おそらく当時の戦略家にとっては、そういう戦略名称を認識していたわけではあるまい。
 希代の知恵と知識がそういう戦略を生んだのであろう。

 著者は戦いの勝敗を決める要素を4つとしている。
 ひとつが「局所優位」、つづいて「強みの活用法」「外界の翻訳力」、最後が「目標」である。
 その中で、「外界の翻訳力」と「目標」は極めて重要だろう。
 戦うのは個人ではなく組織であるから、一兵卒にいたるまでその戦いの意味を理解していかなければ、いくら強固なものであっても一穴から崩れさる。
 そのために、戦いの意味とその先にあるものを正しく提示する必要がある。
 逆にいえば、そういうものがないと兵力において優っても負けてしまうことがあるということだ。

 最近の人たちがゲームをしながらそういうことを学んでいるかは知らないが、もしかしたら、彼らはうんと進んでいるかもしれない。

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