システムトレード 基本と原則 みんなのレビュー
- ブレント・ペンフォールド(著)
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紙の本システムトレード基本と原則 トレーディングで勝者と敗者を分けるもの
2011/09/19 10:12
単純ではあるが簡単ではない。
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マーケットライダー - この投稿者のレビュー一覧を見る
分かり易い解説は一見、入門書に見えてしまうが、そうではない。いくつもの大きな損失と苦しみ、欲望と恐怖の綱引き、希望という幻想に何度も惑わされた後に本書の深いところが理解できる。
「資金管理と売買ルールが心理より優先される」としているところに著者の長年の試行錯誤を感じる。初級・中級者向けなら、何より感情コントロールが先に来るのだが。
「少数派と一緒にいることは居心地が悪い」(なぜなら)「「大衆から孤立するからだ」と勝ち残るための「苦痛への覚悟」が敗者との分かれ目だと読み解ける。
「退屈で苦痛」これがトレードで生計を立てることのできる実態だと著者はいう。
その入り口に誘い込む宣伝文句と間逆のパラドックスに人は惑わされ、その多くが相場から去っていく。
自分で決めたセットアップルールが現れるまで待ち続ける退屈に耐えきれず仕掛けてしまう。ようやく巡ってきたチャンスに乗ったのに損きりルールに引っかかる苦痛。
この繰り返しに耐えられるのは、たしかに多数派ではない。
「楽な選択肢、それは普通、間違った選択肢だ」と著者は言い切る。
新高値で買うことや新安値で売ることの難しさばかりではなく、人間の性(さが)に逆らうことをも含めている。
自分にとって危険で損なことを避けてきたからこそ、今の生があることを考えると、トレードの世界はまさに間逆に映る鏡の世界だ。その構造は単純だが、そこで生き残るのは簡単ではないことが理解できる一冊でした。
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