たべものくらべっこえほん みんなのレビュー

身近なたべものの味、特徴、由来、簡単レシピなど、食材図鑑と雑学本とレシピ本が合体した“一度で三度美味しい絵本”

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投稿者：迷子の子猫ちゃん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

私は、子どもの頃、ハンバーグとステーキ、はるさめとしらたき、ほうれん草と小松菜の違いなど、よく似たたべものの違いがわからないことがたくさんあった。8歳の娘は、私と買い物に一緒に行くことが多いことから、たべものの名前がわかっているはず、と思っていたが、この本を一緒に開いて＜わかる？　＞と聞いてみると、名前はほぼわかるけれど、違いはほとんどわかっていなかった。この本は、「ちがうのにはわけがある！」ということを、わかりやすく学べる絵本である。

　この本に、出てくるのは、私たちがよく知っている身近な食べものばかり。【野菜の部】、【くだものの部】、【肉の部】、【海産物の部】、【料理の部】、【おかしの部】、【のみものの部】、【加工食品の部】、【調味料の部】、と9項目に分けて、いろいろな食べもののの違いをわかりやすい解説で親切に教えてくれる。イラストレーターのすがわらけいこさんの素朴で楽しい絵と、フリーの編集者・ライターの高岡昌江さんの、構成・文は、それぞれのたべものの味、特徴、由来、簡単レシピなど、食材図鑑と雑学本とレシピ本が合体した“一度で三度美味しい絵本”になっていてお得感たっぷり。

　子どもにとって、違いがわからなくて悩んだのが、大好きなアイスクリーム。【シャーベットとアイスクリーム　くらべっこ】に、［シャーベットは、かたい・さくっとしている・果汁で作る］、［アイスクリームはやわらかい・ねとっとしている・牛乳やクリームで作る］とそれぞれの特徴を知り、冷たくて甘いのは、全部アイスクリームだと思っていたが、＜シャーベットはアイスクリームじゃないんだね！＞と理解できたようす。さらに、《ちがうのには　わけがある！》には、「牛乳やクリームを使うかどうかで、中にふくまれる空気の量と、氷のつぶの大きさがちがってくる。それが、かたさや、食感のちがいをうみだすんだ」と、作り方など、絵入りでわかりやすく解説してあるから違いがわかりやすい。

　すぐ作れるレシピ《1・2・3でいただきます！》は子どもにも作れる簡単レシピ。［まるごとシャーベット／1パイナップルをひと口大に切り、ぶどう（きょほうなど）は皮をあらう。2ひとつずつ、つまようじやピックをさす。3そのまま、冷とう庫でこおらせる。］と、簡単なレシピ。早速、子どもと一緒に作り、家にあったみかんを凍らせてシャリシャリ感を楽しんだ。［フルーツシェイク／1バニラアイスクリームをミキサーに入れる。2好きなフルーツジャムと牛乳を加える。3ミキサーをかけて、全体がまざれば完成。］は、アイスと牛乳とイチゴジャムをミキサーにかけて、いちごシェイク完成。＜これなら一人でも作れるよ！　＞とその後も、バナナ入れたり、はちみつ入れたり楽しんでいる。だが、たべものの知識をプラスしつつ、体重もプラスしていきそうだ・・・。