自由殺人 みんなのレビュー
- 大石 圭
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紙の本自由殺人
2009/06/12 21:16
強く美しいヒロインの疾走を堪能する
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mayumi - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある日突然、それぞれに抑圧された人々のもとに爆弾が送られてきた。
殺人という選択を与えられたとき、人はどうするのか。
そして、そんな爆弾を送られてきた一人のヒロインは、毅然と立ち向かう。
人の心の闇を描いていて、大石圭らしい。が、なんといっても特徴的なのはヒロイン。
確かに、強いヒロインは今までもいた。けれど、この葉子ほど強いヒロインはいないだろう。
ただタフなだけではない。ただ逆境に強いだけではない。むしろ、彼女の融通のきかないところや、なれあうことができない不器用さなど、マイナスとも思える部分が生きているのだ。
マイナスが物語をプラスに動かしていくという矛盾。
また、他の爆弾を送られた人の造詣も深い。
復員兵である老人のくだりは、胸が熱くなった。彼の選択は、とても切なかった。
面白かった。
紙の本自由殺人
2003/05/02 18:50
自由殺人。題名からして、興味をそそる。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じりくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
買った理由
●デス・ゲームっぽかったから。
●梗概を読んで、おもしろそうだったから。
●表紙の脚の意味がわからなかったから。
●妙に気になったから。
こんな感じです。まあ、本を買う人は、なんとなくというのが多い。
おもしろかった、というコメントだけでは、言い表せない小説だと、思った。
様々な人へと送られる、爆弾。その人物、ひとりひとりの心情が、リアルに描かれていて、ある意味、共感できてしまう。
自分は、爆弾が送られてきたら、どうするだろうか? と、思ってしまった。思ってしまうのだ。いったい誰を殺す? いったいどこに置く?
犯人に持ちかけられるゲーム。それは、主人公の葉子が得意とする分野だったのだが、その苦しい苦しいという表情が、リアルにわかる。
一話一話が短いので(まるで、星新一さんのS・S集みたいに)、ちょっと時間が空いたときに読める。だけど、これは、読み出したら止まらないかも知れない。しかし読みやすかったのは確かだ。
以外な犯人にも驚いた。ああ、そうか。それしか思い浮かばなかった。
また、主人公葉子の心情にも、読者は惹かれるだろう。
その正義感。見習いたい。すごい、の一言だ。
爆弾が次々に爆発するシーンは、これは息を呑んでいた。人々の、無惨な姿が、描写されている。恐ろしかった。こんなに恐くして、いいのだろうかと思えるほどに、恐ろしかった。
他に何が言えるだろうか、と、思ってしまう。
おもしろかったのは確かだが、しかし、それだけではない。
心に、何故か、なにかを残す小説だったのかも、知れない。
紙の本自由殺人
2002/09/24 19:13
自由殺人
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SSS - この投稿者のレビュー一覧を見る
無差別に配られた時限爆弾を巡ってのやり取りが何とも言えない緊張感で書かれていて、読み出したら止まらなかった。
強すぎる主人公や爆弾を私欲に使おうとする犯人(?)達の背景も細かく書かれていて、すごくわかりやすく、読みやすい。
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