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教師格差 ──ダメ教師はなぜ増えるのか みんなのレビュー

  • 尾木直樹
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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.0

評価内訳

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2 件中 1 件~ 2 件を表示

教師の過酷な現状を考察し、「教師再生」に向けた良書!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、教育評論家としてマスコミなどでご活躍中の尾木直樹氏の執筆によるものです。表題は結構過激ですが、内容は、教師を取り巻く過酷な教育現場を詳細に考察しながら、こうした過酷な労働環境によって教師力を向上させることが阻まれ、教師の成長が妨げられていること、そして、このことは子どもの学力に直接つながってくる重要な問題であると指摘しています。さらに、こうした中で、如何に教師再生に向けて取り組んでいくかについても示唆も示され、非常に内容の濃いものとなっています。教育関係者にはぜひ、読んでいただきたい良書です。

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本書題名は “教員労働環境の悪化(変質)”くらいが適切

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:BCKT - この投稿者のレビュー一覧を見る



序章 病める教師―教育の現場から
第1章 教師力は落ちたのか
第2章 「逆風」にさらされる教師
第3章 教師の条件
第4章 「教育再生論議」に見る、教師の未来
第5章 「教育再生」への提言


著者は1947年(滋賀県米原市)生まれ。高松市立高松第一高等学校,早大(国文学科(現在は国語国文学科))卒業。私立海城高校,練馬区立石神井中学校教員等を歴任(現場職歴は22年,単純計算で,45歳まで教員だったことになる)。出版当時は,法大(キャリアデザイン学部,教授,「臨床教育相談論」「キャリアガイダンス論」)。東京大学(講師)。臨床教育研究所「虹」所長。ご存じだとは思うが,“虹”ともかく,“rainbow”は多様性を許容する象徴として用いられており,合衆国では人種差別を通り過ぎて,ホモやゲイ,バイセクシャルなども許容する旗印を含意する(らしい)。元日本教師教育学会常任理事、日本精神保健社会学会理事。「尾木ママ」(明石家さんま命名)。本書は著者が60歳の時のもの。還暦だったんだね。


本書題名(とくに副題)を見た時,戸田『「ダメな教師」の見分け方』みたいな内容を予想した。つまり,日本人教員の一部がいかに堕落しているのかを論じている本だと思ったのだ。しかし,尾木の議論は全体的には教員に対しては擁護的である。本書題名は,内容と食い違っている。あとがきに編集担当者への謝辞がないことからすると,もしかしたらどこかで出版社と意見が食い違ったまま出版されたのかもしれない。本書題名は,むしろ“教員労働環境の悪化(変質)”くらいが適切だと思う。たとえば,中央政府(基本政策)や地方政府(教育委員会),保護者(モンスターペアレント・給食費不払い家計),教師間(“人事考課”的制度),対生徒(「教育委員会に訴えるぞ」)など,教員の活動を制約するような要因を列挙しており,本書はとても教員をなで切りにするような内容ではないからだ。


興味深いのは,尾木は,教職志望者減少を論じる件で,競争率が3倍以上ないとよい人材は集まらない,と言っていることだ。つまり,生徒には「競争」ではなく「協創」(尾木の造語か?)を求めながら(192頁),競争の効用は認めており,教員選抜はきっちりやりますよと言っていることになる。当たり前だ。資本制経済で生きる以上,競争は避けられない。尾木に問いたい,では子供は,学校を卒業するまで競争を経験しなくていいのか? 極論すれば,敗北を知らずに23歳を迎え,“英語ができなければ当社は採用選考を致しません”などと通告されて,やおら“あ,もちっと勉強しときゃよかったかな”とか思わせたいのか?と。扶養家族を脱しようとする瞬間に,競争という勝負を突き付けられて,果たして耐えられるのか? それよりは早くから競争を導入して,敗北を生産的に合理化する術を身につけさせるべきじゃないのだろうか? 私が親なら,英数国社理の成績は私とおんなじくらいでいいので(“蛙の子は蛙”),自分の得意なことで生活ができるようになってくれればそれでいい。東大なんか行けやしないし,行けることなんて望んでない。自分の受験生時代を忘れるほど僕はまだ耄碌してはいない。

もひとつ。ついこのまえ読んだ森口『戦後教育で失われたもの』には,「徒競争,全員両手を繋いでゴールイン」は都市伝説だ,私(森口)は見たことがないと書いてあった。しかし,本書には,「東京などの小学校の調査では,80%を超える学校が『序列がつかないように運動会を工夫している』と答えたものです。徒競走の際,ゴール直前でストップ。みんなで手をつないでテープを切るといった“珍現象”が生まれました。テレビでも話題になったので,覚えている人も多いのではないでしょうか?」(57-8頁)とある。


結局,「全員同時にゴールイン」は都市伝説なんだろうか? 


(1550字)

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