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青の炎 みんなのレビュー

  • 著者:貴志 祐介
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みんなのレビュー11件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (7件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
11 件中 1 件~ 11 件を表示

紙の本青の炎

2024/01/08 14:56

炎に焼かれる心

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DB - この投稿者のレビュー一覧を見る

四半世紀前に書かれたミステリーだが、そういえばスマホが出てこないなというくらいで古さはあまり感じない。
主人公は櫛森秀一、美術部所属の高校生だ。
ロードバイクで高校に通う姿が軽快に描かれています。
脚力をすべて推進力に変換するのがロードバイクだそうですが、バイトでためたお金でフレームを買い自分で改造して乗っている秀一は努力型の人間だと思う。
学校では穏やかな友人の大門や、同じ美術部でもあり恋人未満の紀子と平和な日常を過ごしていた。

秀一の父親は彼がまだ幼いころに事故で亡くなっており、義両親との生活が辛くなった母親は再婚し、子供を連れて櫛森家を出ていった。
だがこの再婚相手の曽根という男が妻の稼ぎをあてにして子供に暴力をふるうような人間で、親子は助けを求めて櫛森家に戻ることになる。
祖父母が亡くなって三人になった櫛森家だったが、祖父母が残した大きな一軒家で仲良く暮らしていた。

幸せな生活が一変したのは、十年ぶりに曽根が櫛森家を訪ねてきて無理やり家に居座ってからだった。
酒浸りで気に入らないことがあれば怒鳴りつけ、家の金を持ちだしては賭け事や飲み代に使ってしまう。
それでも母親はなぜか曽根を追い出そうとはしない。
酔いつぶれていれば害も少ないだろうと酒をあてがうだけだ。
秀一は母親と妹に平和な生活を取り戻してやりたくて弁護士に会いに行ってみたり、酒に薬を混ぜてみたりと行動的だ。
シアナマイド入りの酒を飲ませて酔い潰すという作戦だが、そのまま酒を飲ませ続けていれば目標は達成できる気がしなくもない。

「青の炎」は秀一の怒りの炎が赤を通り越して温度を上げ青くなった状態をタイトルにしたものだった。
友人が祖父から教えられた「瞋恚は害毒だから怒りを持たない」という教えと対照的だ。
青の炎を抱えたまま秀一は頭の中で事故死に見える方法をいろいろとシュミレーションするが、その合間に『罪と罰』や『檸檬』、『こころ』といった名作と呼ばれる作品が挿入されているのが面白い。
悩める年頃にあまり人生の絶望を突きつけるような本は読ませるべきじゃないのかもしれない。
前半では本当に計画を実行するのかどうかで引っ張り、後半はまた別の悩みに捕らわれます。
友情も恋も家族への愛情もありながら、ひとつ狂った歯車が全体に普及していくかのような話だった。

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電子書籍青の炎

2023/06/13 18:33

自転車は坂道を

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:そうすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公に感情移入してしまう。切なさが終始漂い、結末には悲しい余韻。
他に打開策はなかったのか…と思わずにはいられない。
映画化もされていて、頭の切れる主人公を二宮和也が演じている。

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紙の本青の炎

2022/03/14 07:24

駆け抜けた少年

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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

海沿いの道路を自転車で走る櫛森秀一の姿には、破滅的なラストの予感しかありません。熱い眼差しを送る福原紀子との、束の間の交わりが切ないです。

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電子書籍青の炎

2016/11/21 10:42

映画化作品

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投稿者:みるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

貴志さんの中ではちょっと違う作品。切なく哀しい作品です。映画は時間の関係でだいぶあっさりしてたので観てよく分からなかった方は読んだ方がいいと思います。

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紙の本青の炎

2023/10/30 18:47

殺人

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投稿者:悟空 - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公が自分の家族を守るため、自分の家に居候している男を殺すというお話しです。ラストは自殺するのでなく、きちんと罪を償って欲しかったと思いました。

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電子書籍青の炎

2021/09/18 04:25

見事な心理描写

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投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る

倒叙ミステリの形式ですが、心理描写が巧みな見事な犯罪小説でした。細部に渡る緻密な犯行計画、完璧と思われた計画か犯行後に徐々に綻びを生じる過程はゾクゾクするものがありました。秀一の悩み苦しむ姿、冷静に犯行計画を練る姿、緊張しながら犯行に挑む姿、犯行後に不安に怯える姿、そのどれもが克明に丁寧に描かれていて、秀一に密着した描写になっていると感じました。せつないラストへと向かう悲壮感も特徴的です。一見冷徹とも思える犯行ですが、その動機があまりに同情を誘うものなので、読後感は決して悪くはありませんでした。

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紙の本青の炎

2020/11/05 20:22

切なく緻密な倒叙

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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

完全に犯人も犯行手口も全て読み手に丸分かりの倒叙形式だが、それが逆に有効性のある緊張感を孕んで凄く良かった。少し特別な人間になった気になってしまう危うい年頃の主人公の痛々しさがとても切なく沁みて、後引く素敵な作品でした

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紙の本青の炎

2017/12/11 13:33

映画を見たら、原作も読もう

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投稿者:his - この投稿者のレビュー一覧を見る

二宮和也主演映画を見て、原作も読みたくなり、読みました。映画も良かったのですが、原作は主人公の心理描写、「無敵の大門」のエピソード等、とても細やかで読んで良かったです。映画ではおとなしい紀子が、原作では性格が違っていて気が強くて、秀一とのやり取りがとても可愛らしくて、映画版の紀子は物足りない感じがしました。二宮くんも原作を何度か読んだそうですが、何度読んでも面白いです。

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紙の本青の炎

2017/06/09 12:32

出来すぎる高校生

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投稿者:kohei - この投稿者のレビュー一覧を見る

この主人公ほど思考が働く高校生は、果たしてこの世にどれくらいいるだろうか。

それはさておき、この主人公には同情の余地がないではない。
一人目の殺人は、ある意味正当防衛(過剰防衛)のようなものだったといえるかもしれない。

ただ、二人目の殺人に関しては、いろんな意味で無念としかいいようがない。

非常に切ない気持ちにさせる小説だった。

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紙の本青の炎

2017/02/09 04:11

悲しくなるお話

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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る

悲しい、本当に悲しい小説です。高校生で殺人に手を染めてしまった話。めちゃめちゃ感情移入して読んでしまいました。読んでいるうちにどんどん主人公が孤独になり、切なくて、何度も読みたくなくなり、読まへんかったらよかったって何度も思いましたが、最後に救われるのではという期待感だけで、早く読み切ってしまいたいと思う一心で読んだという感じです。悪いことは周りのみんなを不幸にする。本当に家族、友人、そして本人が、可愛そうでたまりませんでした。

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紙の本青の炎

2015/10/26 18:23

他の手段なんて、知らない。

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投稿者:ひでり - この投稿者のレビュー一覧を見る

辛かった。読み進めたくないとページを捲る手を何度止めたことか。中学生という未熟な年齢で読んだことが原因ではなく。完全犯罪。なんて甘美で、脆い響きなのだろう。読後、映画を観て更に辛くなった。カセットテープの演出が堪らない。

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