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電子書籍

サクラダリセット みんなのレビュー

  • 著者:河野 裕, イラスト:椎名 優
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みんなのレビュー10件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (8件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
10 件中 1 件~ 10 件を表示

それ自体に意味はなく、それが引き起こす行動に意味がある

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 見かけは三人称の文体なのだが、実際は浅井ケイと春埼美空、二人の高校生の視点で交互に語られている。
 二人が住む咲良田は、一見するとただの沿岸の地方都市。ただ一点、住民の半数以上が超能力者だということを除くならば。そして、浅井ケイは全ての記憶を忘れない能力、春埼美空は三日だけ世界を巻き戻すリセットの能力を持っている。
 超能力者といえばバトルものという展開を想像しがちだが、いきなりそうはならない。何せ二人の能力はバトルに直接役立てられるようなものでもない。だから彼らの下に来た依頼も、死んだ猫を生き返らせて欲しいという、一見平和で、でもある意味、過去を捻じ曲げるという無謀なもの。しかしそれが出来てしまうのがリセットという能力だ。

 この依頼は単なるきっかけに過ぎず、それ自体に意味があるわけではない。すべてが終われば、まるで何もなかったかの様に世界は平穏を取り戻す。重要なのは、きっかけによってはじまる人との出会いであり、それが引き起こす悩みであり、過去の記憶を掘り起こして後悔することであり、何かを変えようと動くこと、それ自体である気がする。
 本当は何も起こっていないのかも知れない。だから、どんなに能力を駆使しても、何も変えられないことはある。しかし一方で、少しは変わる部分もある。そしてその積み重ねは周りに影響を与え大きなうねりとなる、こともあるかもしれない。

 派手な物語ではない。世界が決定的に変わることもない。ただ、静かな物語の中にも何か大きな動きがある。そんな感じの作品です。

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選んだ先にしか未来はない

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

管理局対策室室長の浦地正宗の両親は、咲良田の能力を管理するために、当時少年だった加賀谷の能力によって礎となった。ゆえに能力を忌避する浦地は、岡絵里の能力によって未来視の相麻菫に能力の使い方を忘れさせ、宇川沙々音に能力の暴走を演出させ、管理局に咲良田中の能力者に能力の存在を忘れさせるという最終手段を了承させることに成功した。
 しかし、その未来には、浅井恵のそばに春埼美空の姿はなく、代わりに明るく快活な相麻菫がいた。記憶を失うことのないケイのそばに、リセット能力を持つ春埼を置くことを浦地が嫌ったのだ。

 春埼美空を取り戻すために元通りの世界にすると言うことは、自分がスワンプマンではないかと苦しむ相麻菫に戻すと言うことでもある。だがそれでも、ケイは自分のために、咲良田に能力を取り戻そうと決意する。
 能力をコピーする坂上央介や声を届ける中野智樹、対象を消し去る村瀬陽香や猫と意思疎通ができる野ノ尾盛夏らの能力を組み合わせ、そして敵方の人物すら取り込むことで、より理想的な世界を作り出そうとするケイ。だがそのためには、彼自身の意思で、再び相麻菫を傷つけなければならない。誰よりもケイのために生きた彼女を再び傷つけることでしか成し遂げられない未来。それなのにその未来で、ケイは彼女が本当に望むことを与えることすら出来ないのだ。それはどんなに残酷なことだろう。

 だがやはり、人の感情を無視することは出来ないし、思い通りの未来が手に入るわけでもない。より理想に近い形を求めて努力し続け、少しでも犠牲を減らそうとすることが、人間に許された限界なのかもしれない。そのためには、自分を傷つけることすらためらわず突き進むのがヒーローの姿なのだと思う。
 そんなヒーローの導く未来は、どこか切なく、しかし生きる意味のある世界だ。シリーズ堂々の完結。

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敗れてもなお救いはある

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 人間に様々な能力が宿る街・咲良田で、浅井ケイは2年前に事故死した友人・相麻菫を再生した。彼女自身が仕組んだ出会いに導かれるように、様々な能力を重ね合わせて。そんな相麻菫には、まだ浅井ケイにも言えない望みがひとつあるらしい。
 そんな彼女の思惑とは別に、浅井ケイにも実現したい未来がある。それは、再生した相麻菫を普通の女の子に戻すこと。つまり、咲良田の外に出し、能力に関する全てを忘れさせ、両親との暮らしを取り戻させることだ。その実現性を問うために、ケイは夢の世界で実験をすることにする。

 夢の世界とは、片桐穂乃歌という目覚めない女性が作り上げた、どんな願いも簡単に叶う世界。でもただひとつ、願いを叶える神様自身の本当の願いは、絶対に叶わない。そして、それを叶えてあげようという人は、夢の世界にはいない。
 一方、夢の世界に入った浅井ケイ、春埼美空、野ノ尾盛夏は、過去に失ったもの、あるいは失わせたものをそこに見つける。しかしそれは夢の中で叶ったとしても、現実に戻る彼らには何の意味もないものだ。

 理想を言うならば、現実の世界で夢を実現するのがよい。だが、やり直しのできない現実に打ち負かされた者はどこへ行けば良いのか。ひとつの結論が夢の世界だ。
 しかしここに、別の結論を求めようとする者たちがいる。彼らは何を望み、何を成そうというのか。ここから始まるのは、そういう物語なのだろうと思う。

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補完的・予告的な短編集

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 連番なので長編だと思い込んでいたらまさかの短編集。

 芦原橋高校入学初日の奉仕クラブの初仕事を描く「ビー玉世界とキャンディレジスト」、野ノ尾盛夏が出会った月を目指す猫と彼が助けた少年のエピソード「月の砂を採りに行った少年の話」、ある日の春埼さん「お見舞い編」「友達作り編」は能力が関係しないストーリー。
 そして二年前、相麻菫が亡くなった直後、春埼美空のリセット発動にどうして浅井ケイが関わるようになったのかを明らかにする「Strapping/Goodbye is not an easy world to say」という5編の短編と、全く別のお話「ホワイトパズル」が収録されている。

 長編は浅井ケイが全ての展開を計画している印象があるけれど、この短編集では春埼美空の姿を描いている印象が強い。特に、ある日の春埼さんは基本的にケイが登場しない。
 その他には長編の補完的な側面と予告的な側面があって、「ビー玉世界…」は津島信太郎の意図がうかがえるし、「Strapping…」には宇川沙々音という新キャラクターが登場する。

 短編だけれど長編に漂う静謐な雰囲気はそのままに、短いので読みやすく凝縮された仕上がりになっていると思います。

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最善を選べることが幸福につながるとは限らない

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 浅井ケイと春埼美空がこれまで出会ってきた人たちの能力を組み合わせれば、二年前に事故で死んだ相麻菫を生き返らせることができる。マクガフィンから導かれるその結論は、これまでの彼らの道筋が予測されたものだったことを悟らざるを得ない。その想いは、ケイに二年前の相麻との出会いから別れまでの出来事を思い起こさせる。そしてそれはケイと美空の出会いの物語でもある。
 ケイが美空の信頼を得ていくまでにあった、一人の少女と母親を巡る物語。それは彼らが関わるように相麻が誘導した出来事でもあるが、全てが彼女の思い通りになったわけではない。未来を見通せるがゆえに、常に最善の選択肢を選び続ける。この最善が本当に自分が得たい選択肢ばかりとは限らないからだ。
 そして舞台は二年後の現在へ。再び時間の流れの中に戻った相麻菫が目指すこととは何なのか。それは次の物語。

 二年前のケイと美空や菫の関係性と、現在の彼らの振る舞いから感じる関係制が、何かずれているような印象を読中ずっと感じていた。だがその理由は、菫が亡くなった時のケイの行動を知って、何となく分かった様な気がした。
 最後のイラストは本来ならばありえなかった構図のはず。それが示唆しているものは何だろう。

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各巻で面白く、かつ、次の展開の伏線にもなっている

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 八月九日水曜日。マクガフィンが欲しい、という突然の電話を受けた浅井ケイは、佐々野宏幸という人に会うために出向いていた。マクガフィンはただの黒い石にしか見えないが、それを手に入れたものは咲良田中の能力を支配できると言われており、彼はそれを利用して自分の能力を取り戻したいという。彼は、ある少女に能力を封じられていた。その少女の名は岡絵里と言い、ケイが二年前に利用した少女でもある。
 そして時を置かずしてケイと春埼美空の前に現れる、未来を見通す能力を持つ女性。ケイを咲良田に導いた存在でもある彼女の目的はどこにあるのか。

 作中に物語の道筋を表すキーワードがつかわれるのが特徴。前作ではマクガフィンだったし、本作ではスワンプマンがそれに当たる。意味深長に語られるその単語に、読者を引き込む以上の意味はないのかと思いきや、きちんと次の次の展開まで含めて準備されているのがニクい。今回の話を読むと、なぜマクガフィンが咲良田中の能力を支配できるのか、その理由が分かる。
 こう見ると、最低でも3巻まで行かなくては構想を実現できない展開スピードなので、そこまで続けられる自信があったということなのだろうか?また、見方によっては、能力で命を簡単に扱いすぎるという批判も受け得るかも知れない。

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感動しました

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

今まで読んだライトノベルの中で一番のお気に入りです。作品に出てくるヒロインもとても可愛く、綴られている文も心に響くものが多いです。是非おすすめします。

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40年の思いをリセットする決意

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

二年前に死んだ相麻菫を能力を組み合わせて黄泉帰らせたことで、春埼美空は恐怖を感じてしまった。それは、浅井ケイが自分を、自分の能力であるリセットを必要としなくなるのではないかという恐怖。世界を3日分巻き戻すという能力よりも、相麻の未来視能力の方が使い勝手が良いはずだからだ。
 その鬱屈した思いは、文化祭で彼女が演じる女性と、皆実未来が脚本で書いた人物像を乖離させてしまう。ケイの恋人役を幸せに演じるには、脳裏に浮かぶ相麻の姿が強烈すぎるのだ。そんなすれ違いを感じた皆実未来と中野智樹は、友人である浅井ケイに奮起を促すため、ある仕掛けを施す。

 一方、二代目魔女を名乗る、生き返った相麻菫は、管理局対策室室長の浦地正宗との会合を控えていた。浦地は咲良田から能力を消し去るために策を巡らし、二代目魔女はそれに協力をしているかのように見える。
 だが、浅井ケイには、相麻菫から、浦地の陰謀をはねのけるためのヒントが届いていた。果たして彼女は何を思って行動しているのか?

 タイトルの後半は7巻に続くらしい。それでこの物語も完結の予定だ。

 浅井ケイと春埼美空。能力を持ち、いつも隣にいるけれど、感情が希薄で、何を考えているかは単にから読み取りづらい。でも彼らも普通の高校生でもある。何かがあるから普通の高校生でいられないのではなく、普通の高校生でもありながら何かがあるという形に落ち着くべきだ。そんな誰かの思いが支えるかのように、物語は進展していく。

 浦地の作戦は万全だ。あらゆる反撃を封じるため、管理局の立場を生かし、能力の裏をかき、あるいは表から対処し、自分の目的まで一直線のルートを敷く。それには魔女の未来視も叶わない様に見える。
 しかしそうではなかった。逆転の一手を打つため、魔女は大きな犠牲を払いつつ、自分の何かを切り捨てて、路を残した。それは隘路ではあるが、死路ではない。その路を進んだ先に、彼らは、彼女たちは、何を手に入れるのだろう。

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淡々として鬱々

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る

誰もがある種の超能力をもつ世界観だが、大きなバトルがあるでもなく「リセット」によって同じ時を繰り返すいわゆるループモノ
主人公もヒロインも淡々としていて、異様なほど静かに物語が進んでいく
時間を巻き戻し、ある種の失敗・不幸な出来事をなかったことに出来るが、その裏で別の誰かが不幸になっている
そんなメランコリックな雰囲気を持つが,正直に言えば読みにくい文章
ラストの展開で必要になるため、時折無意味にヒロイン視点に変わるのがめんどくさい
リセットにより「世界は三日分死ぬ」といいつつ、実際はセーブ地点に戻るという都合のよさ
現状でそれなりに面白かったけれど、文章のレベルをあげるとむしろ物語が陳腐化するかもしれない


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説明不足で面白さ半減。。。

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投稿者:たなかじゅぴたー - この投稿者のレビュー一覧を見る

リアリティ△・・・咲良田市の外についてよくわからなかった
主人公△・・・過去の出来事を最後まで語らなかったので結局感情移入できない
好きなキャラ◎・・・潔癖症が行き過ぎて能力になった少年
世界観・・・現代の日本
ハラハラ感◯・・・サスペンス要素は多い
文章の読みやすさ×・・・キャラが何を考えているかわからなかった
オチ◎・・・綺麗
本の構成・・・普通
タラれば・・・キャラの過去を知れたら、もっと面白かった
読後の余韻・・・ケイが自分の過去しか見ていないので、読者は置いて行かれる。
→それを防ぐための情報の共有も行われていない。
印象的な場面・・・ケイが皆実を眼中に入れてないシーン全般
続編読むか・・・未定

一巻だけでわからない話を書くべきではないと思う。
これを読んでつまらないと思ったら、二巻を読まないだろうから。

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