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光圀伝 みんなのレビュー

  • 著者:冲方 丁
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みんなのレビュー9件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (6件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
6 件中 1 件~ 6 件を表示

紙の本光圀伝

2013/01/03 22:27

現代に求められる優れた指導者を育成するための教育書

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:pappy - この投稿者のレビュー一覧を見る

これは伝記であるよりも教育書である。優れた指導者を育成するにはどのようにしたら良いかを記した指南書である。もとより光圀は偉人ではない。大火による災害への対処・復興を成し遂げ、近親者の弔いを果たし、文事を発展させ、家名を盤石とした優れた指導者である。そのような指導者をいかに育てるかは現代において最も望まれるものであり、それが伝記の形で記載されている。
現代は道徳教育は役に立たない教科としてないがしろにされているが、江戸時代においては道徳教育こそが教育の中心であった。そして歴史学は道徳を実例として理解するための学問であった。そのような時代において、青年達は必死で道徳を修養し、自らの精神的な基盤として培っていた。そして命がけで義を、徳を、仁を、実践しようとしていた。それが優れた指導者になるための基礎となったである。 光圀伝は、そのような江戸時代の厳しい教育現場を克明に描写したものであり、指導者とはいかにあるべきかを記したものである。現代教育の欠落したもの、現代の指導者に不足しているものが何であるかを痛切に批判している書と考えて良いだろう。
光圀の時代には戦国の世が終わり太平の時代が到来した。これは現代にも通じる。しかし民主主義の現代では政治家が幼少の頃から指導者としての十分な教育を受けることは期待できない。たいした素質も教育も受けていないものが指導者になっているから政治が荒むのだ。であるとすれば現代においてこそ道徳教育をいっそう充実させて、人民の精神性を高めることが教育の要となるだろう。その中で選ばれた逸材が指導者となれば良い。
「天地の狭間にあるもの、悉くが師だ」、「史書は命の記述であり、決して死者の名簿ではない」、「大義とは人の苦しみを知り、喜びを見いだすことである」など、多くの言葉が心に残った名著である。

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紙の本光圀伝

2016/03/28 22:20

ぜひ映像化して欲しい

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る

少年から老年まで長い時間がかかるから大変だけど、
ぜひ大河になって欲しい濃い物語。

たまたま文庫が無くてハードカバーだったこともあり、
読み応えは心理的にも相当なものでした。

天地明察をすでに読んでいる人にとっては、
背景も共通するところがあるので馴染みやすいかも。

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紙の本光圀伝

2015/10/17 23:14

重厚…!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さきち - この投稿者のレビュー一覧を見る

ぜひ大河ドラマになってほしい!!

…のだが、作者のしでかしたとかいう件のほとぼりが冷めないと難しいか。
作品に罪はないと思うけど、世間はそれを許さないのだろうなあ…

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紙の本光圀伝

2015/09/28 16:16

溢れる鬱屈の捌け口

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

水戸徳川家・徳川頼房の三男として生まれた子龍は、将軍・家光から諱・光國をもらい、兄を差し置いて世子となった。幼少の頃より父のお試しを受け、なぜ自分が世子かという疑問を抱いたまま長じた光國は、母・久子の旧名である谷を名乗り、市中にて部屋住らとつるんでやりたい放題に暴れまくる。
 関ヶ原から四十余年、父から受け継いだ怪力を酒や女、喧嘩でしか慰められない光國だったが、宮本武蔵や沢庵宗彭の知己を得て自らの愚かさを悟り、その有り余る想いを詩歌にぶつけ、詩歌で天下を目指そうとする。

 林読耕斎や冷泉為景と交わり、目指すべき頂の高さをようやく知り始めた光國は、益々、学問に打ち込むようになる。だが文史に親しめば親しむほど、自分が世子であるのは不義であるという思いが募り、ついには義をなすただ一つの方法に思い至ることになる。
 妻として関白・近衛信尋の娘である泰姫を迎え、彼女の学識とありのままに受け入れる心に癒やされながら、初めて得る安らぎに戸惑う光國だったが、その幸せは長くは続かなかった。

 本邦の通史「大日本史」の編纂を行った徳川光圀の生涯を、彼が抱え続けた鬱屈した想いと、彼の周囲に集まり彼と交わろうとした人々を通じて描いている。
 前作「天地明察」は武断の世から文治の世に切り替わる瞬間を、明らかに文の側から描いた作品であり、そこに通底していたのは穏やかな熱き情熱とでも呼ぶべき想いであったと思う。しかし本作は、確かに文治の黎明を描くのではあるが、戦国の世に思いを残しながら諦めた武人が、その有り余る熱を文史に注ぎ込む様を描いており、序盤は暴虐、焦燥、失意、憤怒などの激情に満ちあふれている。

 時代的には隆慶一郎の描いた「捨て童子 松平忠輝」などを感じさせるし、荒々しい情熱は冲方丁の書記作品である「黒い季節」「OUT OF CONTROL」などに通じるものを感じる。近年、初期作品の再版などが続いていたから、作者もその改稿作業で逆に影響を受けたのかも知れない。

 全てを話せる友や妻を失い、水戸藩を嗣いでからは政治的な悩みも抱えるようになり、どんどんと孤独になっていくはずの光圀の心の支えとなった泰姫の侍女であった左近との、互いに触れぬ距離感を保った関係に、作者は何を託したのであろうか。

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紙の本光圀伝

2015/08/27 22:38

この印籠が!ではない水戸黄門さん

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:T.H. - この投稿者のレビュー一覧を見る

TVでおなじみの姿とは全く異なる光圀がいる。しかし、これが実像に近い姿なのだろう。超大作をじっくり読み解けば、別の魅力的な光圀が見えてくる。

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電子書籍光圀伝 電子特別版 (下)

2015/03/20 11:25

この生き様は凄い

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:美恵子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

白い髭で「カッカッカ」と笑う例のドラマとはもちろん全く違う、凄まじいまでの生き様です。

三冊読み終えて、光圀という人の凄さが何処から来ているのかを考えさせられました。どの登場人物もそれぞれに人生を背負い、必死に生きていることが伝わりました。
一人一人を丁寧に描かれていて、魅力的です。全ての人が影響しあい、光圀という巨人が出来上がっているのだと思いました。
このラストがまた、清々しいです。もうこれは「いいなぁ」としか言いようがないです。

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