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「浅見光彦」シリーズ みんなのレビュー

  • 著者:内田 康夫
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みんなのレビュー16件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (4件)
  • 星 3 (6件)
  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)
6 件中 1 件~ 6 件を表示

そろそろ方向転換してはどうか? 気になるストーリー展開

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 チャイコフスキーの有名な作品に『イタリア奇想曲』というオーケストラものがあった。イタリア幻想曲とはそれを意識して命名したわけではなかろうが、随分派手なタイトルである。貴賓室の怪人というサブタイトルから、あの豪華客船『飛鳥』の続編だと想像がつく。
 豪華客船はイタリアを訪れる。欧州には行ったことがなかったが、全編を通じてまるで観光旅行記録を読んでいるような気がしてきた。まさに、旅情ミステリーの面目躍如たるものがあると思った。
 訪れる場所や事件の発生場所などもイタリアの観光地である。サービス精神満点ではないか。先日、テレビの美術番組で大理石の採石を取り上げていたが、そこも登場するなど、美術愛好家への気遣いもなかなかのものである。
 この内田康夫の浅見シリーズで鼻についてきたのが、ストーリー展開である。登場人物、舞台となる場所、いずれも興趣をそそるのであるが、その解決がいかにもお仕着せと辻褄あわせで終わってしまっている。これだけの材料をそろえているのだからもう少し盛り上げても良いと思うのだが、如何にも時間切れでお仕舞いですといわんばかりのフィナーレである場合が多い。
 もともと私は内田小説の論理性に面白みを感じたからこそ読み始めたのであるが、最近はそこに粗さを感じてしまう。よく内田氏が巻末の解説で語っているように、結末を考えずにストーリーを展開していくという。この手法は当然プラス面とマイナス面がある。プラス面は結末を考えないのだから、かなり型破りな展開もありうるので、波乱に富んだ予測ができない面白さが出てくる。一方でマイナス面は、かなり散らかし放題の展開を如何にまとめていくかだが、これが最近無理な収束の仕方になってはいないだろうか? 自然な流れからは離れてしまい、偶然やキーとなる人物が終末になってから唐突に登場したりする。どっちもうまくまとめるのはさすがの内田氏をしても無理が出てきている。
旅情ミステリーもいつもどおりに楽しめるのは、内田氏自身が手間をかけて現地に赴いて取材をしているからであろう。浅見家をはじめとする常連も読者に安心感を与えている。ここまで来ると、妙に変化をつけて全体が崩れるのを恐れる気持ちは分かるのだが、別のキャラクターもあるので、思い切った方向転換をしてもよいのではないか。

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紙の本遺譜 浅見光彦最後の事件 上

2016/11/23 21:51

大河探偵小説の終幕か

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

浅見光彦最後の事件というタイトルは、シャーロック・ホームズ最後の事件からいただいたとあとがきに記されていた。最後ということは事件が最後ということであるそうな。したがって、今後一切浅見が登場しないということではなさそうである。その辺りも未練が感じ取れる。たしかに、いつまでも33歳でもなかろう。このシリーズが始まってからだいぶ経ているはずだが、浅見もその周囲も歳を取っていない。

 しかし、本編では結婚話が持ち上がり、以前登場した女性が再登場している。その女性はある程度の歳である。これもどうも規則性がないようだ。矛盾がなければそれでよいのだろう。

 最後の事件ということで、今まで事件を通じて知り合いになった女性たちとの再度の出会いも用意されている。読者サービスの一環なのかもしれない。それならば、今までもこの手のサービスを披露していけばよかったのにと思う。新しいテーマが次々と浮かんでくる内田氏には昔の登場人物を再登場させる必要はなかったのかもしれない。

 本編では、飛行機嫌いの浅見が海外へ出かけるという設定外の事件も起きている。新書版で上下二冊となる長編であるが、読んでいても長いとは感じない。東京の自宅を中心に、
兵庫県、外国を飛び回り、七面六皮の大活躍である。

 考えてみれば、浅見が生活をしている家庭も皆歳をとっていないばかりか、兄の刑事局長は一体いつまで刑事局長を務めているのだろう。これも小説ゆえであるし、内田はあまり読者に違和感を抱かせない技を持っているようだ。

 別の機会に登場する浅見光彦を楽しみに待つとしよう。どんな小説に登場するのかも含めて楽しみではある。

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紙の本壺霊 上

2012/12/09 20:48

京都らしさを大いに味わえるが、やり過ぎないように願いたい

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

浅見光彦シリーズはまだまだ続いている。光彦は歳を取らないが、周囲の人々、とりわけ家族も歳をとっていないようだ。物語がいつ頃の話なのかもはっきりしないので、歳の心配をする必要がない。うまく出来ているものだ。しかし、作者の内田ももうかなりの年齢に達してしまった。

 本編の舞台は京都である。このシリーズの舞台はあちこちに移動するのが常である。しかし、本編は京都から全く離れない珍しいストーリーである。また、実際の存在する店や場所、学校なども次々に登場する。権利関係などで迷惑がかからないようにするために架空の名前にすることが多いのに、全く珍しい。

 さて、世界の観光都市でもある京都なので、本編の中でもまるで観光ガイドブックでも読んでいるかのような記述もある。それはそれで読んでいて楽しめることは確かである。とくに京都好きにはたまらない。実際の名所、旧跡が実名で登場するので行ってみようかという気にもさせてくれる。

 肝腎のストーリーは、いつもとおりである。多様な登場人物、とりわけ京都らしい骨董店などの人物が出てくるのは京都らしくて良い。嵐山のトロッコ列車や保津川の川下りなど、観光的なポイントも忘れてはいないが、推理小説としては、やはりいつも本人が語っているように、終盤に来てドタバタが始まる。

 辻褄合わせで大忙しである。中途で突然犯人が出てくるよりはましであろうが、やはり不自然さは免れない。また、登場人物の女性がみな魅力的な女性に描かれているのも不自然である。

 ということで、本編は実際に登場する飲食店などとタイアップしたところが、架空ではない点で小説兼ガイドブックという付加価値がある点で評価できるが、毎回これでは困ってしまう。しかし、京都好きの私には大いに満足した。ホテルの代わりに町家を紹介されて宿泊するなどは大変魅力的である。

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紙の本貴賓室の怪人 「飛鳥」編

2004/03/18 16:57

続編に期待!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:cocco - この投稿者のレビュー一覧を見る

ご存知浅見光彦の活躍が海外に広がった一冊。続編が出る前に、もしくは続編を読む前に必読の一冊です。
今回はなぞのスポンサーからの依頼により豪華客船に乗ることになった浅見光彦名探偵。スポンサーの謎はこの本では明らかにされていません。あとがきによると、書き下ろしにより、三部作か二部作になるとのこと。続編の舞台イタリアで、スポンサーが明らかになるのか? また、海外でも兄・陽一郎の印籠の効果はどれだけのものか。続編が期待されます。是非、三部作もしくは二部作の全冊を読破してから総合評価をしたいシリーズ本です。

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紙の本遺骨

2001/06/25 19:01

現代医療の進歩とは

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sansho - この投稿者のレビュー一覧を見る

 かつて戦時中に日本軍が秘密組織を形成していた。中国人を人体実験で利用し、毒ガス兵器を開発する秘密組織731部隊である。人を人として扱わない非人道的組織を率いた若き日の責任者が数十年の月日を経て現代医療のドンとなり、臓器移植などの最先端医療へ携わっていることの矛盾さをついたストーリー。
 浅見光彦シリーズでは珍しく歴史的背景よりも医療の分野での盲点を突いている。若干医療分野の専門用語に古さを感じるが、読み応えのある一冊である。

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紙の本恐山殺人事件

2002/02/23 09:13

とてもいい感じでまとめてあり、読み応えがあった。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みんみん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 音楽教室教師の杉山博之が何物かに毒殺された。実は、数日か前から博之の祖母でイタコでもあるサキが、「北から来る者に殺される」と予知していたのであった。そして、また同じ音楽教室の教師、高川伸男も何物かに殺されてしまう。高川の生前に事件の真相を探るように手紙をもらっていた名探偵、浅見光彦は、青森県の下北半島の恐山に向かう。
 イタコが出てきて、死者の予言や死者の言葉を語ったりして、ちょっと怖い部分もあったが、最終的には、とてもいい感じでまとめてあり、読み応えがあった。

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