サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

最大50%OFFクーポン(~8/27)

修正:新規会員30%OFFクーポン(~7/31)

電子書籍

勘定吟味役異聞 みんなのレビュー

  • 上田秀人 (著)
予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー4件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本破斬

2010/06/20 21:13

痛快時代小説、勘定吟味役が主人公

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

これは「奥右筆秘帳」よりも前から始まっている、やはり江戸時代の時代小説である。勘定吟味役という職を持つ主人公水城聡四郎と、側用人として名を馳せた柳沢吉保、勘定奉行、豪商紀伊国屋文左衛門などが敵役として登場する。

 水城聡四郎は時の将軍、徳川家斉の懐刀である学者の新井白石に目を付けられ、勘定吟味役といういわゆる監察役として活躍する。水城は自ら剣術の腕に覚えがある。この辺りは「奥右筆秘帳」とは異なるが、身を守るために自分自身で身を守るか、用心棒を雇うかの違いである。

 水城には味方がいる。元側用人や勘定奉行を相手にするには、指示だけを出す新井白石がいても実務には役には立たない。新井白石は家斉には信頼されているが、幕閣には信頼がないし、勘定方には人望もない。

 実質的な味方は、人入れ稼業の大手である相模屋であった。これらの敵味方を配し、物語は進められる。勘定吟味役ではあるが、実権はそれほどない。しかし、主人公は不正を見つけ、それを正していく。新井白石の指示に従って、幕府の金勘定にメスをいれていくわけである。いわば民主党が行っている仕分け作業と、その実施を任されたようなものだ。

 「奥右筆秘帳」と同様、幕政の裏で蓄財する敵役に対して、剣術の腕を見せながらこれらの敵役を次々に倒していく主人公のストーリー展開が見事である。このシリーズは現在、八巻までが発表されているが、一気に読み進めるような気がする。

 以前の出来事や勘定吟味役の職務等を説明するために、繰り返しが多くなる点に難があるのだが、そこは目をつぶろう。途中で栞を挟むのがもどかしいほど、痛快で一度読みだすとやめられない種類の文庫本である。

 それにしても、江戸時代の江戸市中は物騒であることに気が付く。武士が日本刀をぶら下げて、町中を闊歩している訳である。外れで人が殺されようが、日本刀を抜いて切られても文句が言えない時代である。治安以前の秩序や身分制度によって、暗殺や殺人が起こり得る街であった。わずか300年前の東京である。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍破斬~勘定吟味役異聞~

2017/12/13 06:20

主人公に魅力あり

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のほほん - この投稿者のレビュー一覧を見る

続きの御広敷用人シリーズを手に取った事がきっかけでした。
主人公と周りの登場人物が魅力的で、良い気分で読みすすめる事が出来ます。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

江戸幕府の政治制度を学ぶ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 上田秀人が描く江戸幕府勘定吟味役異聞シリーズの最終回である。これまで主役の水城聡四郎を取り巻く情勢が一気に展開し、物語を終わるのが本書である。八代将軍徳川吉宗は享保の改革を成し遂げ、名将軍として評価されている。

 その将軍吉宗誕生の秘話を水城を主役に描いている。これまでのシリーズでも、大奥、老中などの幕閣などの御用部屋、吉原、大商人紀伊国屋文左衛門、それらに加えて、六代将軍綱吉の側用人として名を馳せた柳沢吉保、七代将軍家宣の側用人として権勢をふるった間部詮房など、登場人物に過不足はない。

 これらの各勢力の間諜を務めるのが忍びの者達である。伊賀、甲賀、根来などが登場して、賑やかである。忍びの者の系譜についてもかなり詳しく述べられている。小説とはいえ興味深いものがある。

 この時代になると徳川幕府も平穏で、戦はもはや過去のものとなっている。それだけに武力が衰えて、財力を持つものが天下を治めることになりつつある。しかし、町人が天下を取ることはない。かえって、徳川家のたがが緩み、後継将軍争いの暗闘が始まる。

 尾張、紀州、水戸の御三家はそもそも後継将軍の予備として設立されたものであったが、かえってそれが後継争いの醜い暗闘の元となっているようだ。本シリーズを読んでいると、徳川幕府の構造が現在の権力構造とは全く異なることに気付かされる。

 作者があとがきで述べているように、徳川幕府は基本的には直轄領のみを管轄している。それ以外の領地は各藩に任せていて、税すら徴収していなかったという。参勤交代などでひたすら財力を浪費させたり、様々な規定を作ってそれに反する行為を行うと、改易、転封などで取り締まっていただけで、幕府への謀反を抑えようとするだけであったのだ。

 江戸時代の政治制度にはまったく関心がなかったのだが、これは意外な面を発見した思いであった。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

勘定吟味役、剣劇など旺盛なサービス精神

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 上田秀人の描く江戸幕府勘定吟味役である水城聡四郎の痛快な物語のシリーズ第四作である。

 時代は徳川将軍第六代である徳川家宣で薨去し、後継にまだ五歳の幼児である家継が決まった頃である。もちろん、政ができるわけもないので、教育係りであった間部詮房が側用人としてこれから実権を握ろうとしていた時代でもある。

 同時に主人公の水城聡四郎のボスで、庇護者でもあった新井白石の立場も微妙なものとなる。将軍が交代となると、その側近も入れ替わる。その前に新井白石の命に背いた聡四郎は、白石の怒りに触れていた。つまり、両者の関係はそれほど良好とは言えなかった。

 将軍が幼少ということは、将軍としては相応しくない。そうなると早くも次の将軍の座を争う動きが始まるわけである。家宣の血筋が幼少ならば、それ以外ということになるが、そこで御三家の登場である。

 水戸家は適齢ではないので、尾張家か紀州家が有力候補である。これらの動きに加えて、側用人であったが隠居の身となっていた柳沢吉保、聡四郎との戦いに敗れた紀伊国屋文左衛門など、歴史上に名を残す有名人が登場し、ストーリーを華やかにする。

 さすがに上田秀人である。読者の興味を惹くような舞台装置と将軍家の後継をめぐる暗闘を実に面白く描いている。今回はとくに長崎奉行に関するエピソードが挿入されている。長崎奉行は様々な役得が莫大なものになるので、なり手が多いし、次の地位への足掛かりともなっている。これらの事情が詳細に描かれており、幕府の官僚組織の腐敗ぶりの一端を見る思いがする。

 勘定方や勘定吟味役の説明が繰り返し出てくるのが余計であるが、主人公の官僚としての活躍と剣士としての剣劇のシーンが実に細部にわたって描かれている。おまけに商人の娘のが婚約者に擬せられて登場する点もサービス精神が旺盛で、随分欲張りなエンターテイメント作品である。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

4 件中 1 件~ 4 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。