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電子書籍

箱庭図書館 みんなのレビュー

  • 乙一
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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (1件)
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3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本箱庭図書館

2012/02/01 20:02

試みが面白いので、ついつい特設ページのほうも見てしまいます。プロとアマチュアの違い、という見方もありますが、発想がまとまっていく過程という受け止め方もあります。ともかく、ネットを活用した方が楽しさ百倍?

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

私にとっては久しぶりの乙一です。乙一×新津保 建秀『GOTHモリノヨル』以来ですから三年ぶりということになります。正直、このブックデザイン、よくわかりません。ともかくピンと来ないのはタイトル文字。形も色も、心が動かない。決してカシカシした格好の字が嫌いというわけではないのですが、今回はいただけない。名手、松田行正(+日向麻梨子)にして、こんなこともあるのかと思った次第。

で、収められた作品の初出は、集英社WEB文芸「RENZ ABURO」 なんだそうですが、本に個々の作品がいつ「RENZ ABURO」で配信されたかの紐付けまではなされていません。私の見落としでないとすれば、ちょっと残念ではあります。でも、この作品集の売りは、WEB配信ではありません。あとがきにもありますが
          *
本書に収録された作品は」、
「RENZABURO」の読者参加企画「オツイチ再生工場」で募集した
読者投稿作のなかから
筆者がリメイク対象を選び、
それをリメイクしたものです。
          *
なんだそうです。投稿者がプロかアマかはわかりませんが、投稿原稿をもとに乙一がリメイクした作品を集めた、というのがミソです。しかも、ここに収められた六つの作品の投稿原稿は特設サイトに公開されているので、乙一が再生したものと読み比べができるという本邦初? の試みまでしています。ものぐさな私は、そこをちょっと覗いただけですが、プロを目指す方などには大変興味深いものではないか、なんて思います。

以下に目次を写しながら、各篇の簡単な内容紹介をしますが、●と:の間に書いたのが、投稿者名とオリジナル作品のタイトルです。

 小説家のつくり方 ● 黄兎さん「蝶と街灯」:秀太少年が自作のあとがきに書いた小説家になった理由。そして本を読み出せば周囲が全く見えなくなる活字中毒の姉・潮音の読書にまつわるおかしな行動・・・

  コンビニ日和! ● 泰さん「コンビニ日和!」:僕と畠中さんがいるコンビニに現われた怪しい男。人質にされた僕と不器用な強盗との奇妙な共同作業。畠中さんは僕を助けてくれるのか・・・

    青春絶縁体 ● イナミツさん「青春絶縁体」:人との会話が苦手な僕が、なぜか文芸部の小山雨季子先輩とだけは気があって、部室で創作活動も楽しい。そんな僕にクラスの人気者・鈴木さんが・・・

  ワンダーランド ● 岡谷さん「鍵」:夢で見た女の肋骨がぱかっと開いて、天国の扉になる、そんな女を捜す男。そして小学校に行く途中、どこにでもある普通の鍵を拾って、その鍵にあう鍵穴をさがして町をさまよう少年・・・

     王国の旗 ● 怜人さん「王国の旗」:車のトランクで眠っているうちに見知らぬ町に来てしまった小野早苗。彼女を見つけた小学生ミツに案内されたボーリング場、そこは子どもたちだけの夜の王国・・・

ホワイト・ステップ ● たなつさん「青春メッセージ」:恋人もいず、正月は雪だるまを作って遊ぶ僕は28歳の大学院生。そんな僕の脳裏を過ぎるのは並行世界の存在。そして僕が見つけた不思議な雪の上の靴跡・・・

あとがき、あるいは『箱庭図書館』ができるまで

素直に楽しめる「コンビニ日和!」、現代草食系男子の気持ちが伝わる「青春絶縁体」、ちょっとダークな「ワンダーランド」、そして、なんだかとても大きな世界を見せられた感じの「王国の旗」あたりが私好みでしょうか。ちょっと違う展開も想像できそうな「ホワイト・ステップ」も悪くはありません。読み終わったら、ぜひ集英社の特設サイトを訪問してみてください。気に入った作品だけでもオリジナルと比較する価値はありそうです。

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紙の本箱庭図書館

2011/05/04 09:33

リメイクは度外視して、純粋に楽しめる短編集

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

集英社のWEB文芸RENZABURO上に
「オツイチ小説再生工場」という企画がありました。
これは投稿された小説を乙一がリメイクする、というもの。
そのリメイク作品6作が本書です。

元となった作品もWEB上に公開されていますので
読み比べてもいいのですが
本書だけでも十分に楽しめます。

小説家になるきっかけとなった出来事を描く「小説家のつくり方」
バイトしているコンビニに強盗が押し入る「コンビニ日和!」
コミュニケーションが全くとれず、
彼女どころか友だちが一人もいない「青春絶縁体」
拾った鍵に合う鍵穴を探し求める「ワンダーランド」
夜のボウリング場に集まる子どもたちと知り合う「王国の旗」
雪の日に平行世界と繋がる「ホワイト・ステップ」

それぞれの物語は、もちろん独立したものですが
「物語を紡ぐ町」とキャッチコピーをつけられた
文善寺町を舞台にし、
潮音さんという活字中毒の女性を脇役にすえ
ひとつの物語世界を形成しています。

この潮音さんがハンパない活字中毒者。
雪の中、凍死寸前まで、
あるいは崩れた本の山から這い出ても
本を手放すことができません。
親近感がわきますね。

彼女が姉として、学校の先輩として、
職場の先輩として、妻として登場し
物語をつなげています。

小説の核となるモチーフは投稿者のアイデアなので
それほど新鮮さはないのですが
それを上手に使いながら
さらにハートウォーミングに
絶妙に毒をまきちらし、読ませます。

ここ2、3年、乙一は小説を発表しておらず
もう書けなくなったのかと思っていましたが
なにか刺激があればまた書けるかと
次に期待したくなる一冊でした。

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紙の本箱庭図書館

2011/04/21 07:51

編集者的小説作法

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆうどう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 売れているようだ。神田の三省堂書店では、書評で紹介された本のコーナーに1冊しかなかった。店内の書籍検索システムで在庫チェックはしていないが、文芸書のコーナーでは見つけることができなかった。

 ネット書店でも、出荷日数の目安が、bk1では「7-21日」、e-honでは「現在ご注文できません」、本やタウンでは「お取り寄せ」となっている。こちらも在庫がないのだろう。ただし、大量に仕入れたのか、売上予測が当たったのか、アマゾンでは「在庫あり」。

 仕事柄、図書館と名のつく書籍は気になる。つい手に取ってしまう。発売当初、書店で目にした時にはその習性が働いたのだが、ぱらぱらとページをめくり、小説だと分かった瞬間、即座に棚に戻した。そう、あまり小説は読まない。『図書館戦争』(有川浩)はつい買って読んでしまったしが……。ところで、乙一って誰?

 しかし、17日の朝日新聞の書評欄、しかも「売れてる本」のコーナーに出ていたので、とりあえず読んでみることにした。ウェブで募集した「小説のボツ原稿を乙一がリメークした」企画とあったからだ。その企画とは、集英社のWEB文芸「RENZABURO」での「オツイチ小説再生工場」である。まずは、投稿作品を基に乙一が書き直したものをウェブで公開し、その後、本書に仕立て上げた。元の小説は、今でも一字一句修正のない形でウェブ上で読める。そんな、ちょっと変わった創作法に興味を抱いたのである。図書館とはほとんど関係ない。

 図書館と言えば、本書の舞台がすべて文善寺町という町に設定されており、脇役として市立図書館に勤める山里潮音がすべての作品に登場する。そもそも「箱庭図書館」というタイトルもTwitterで募集したらしい(あとがきより)。

 というわけで、6つのまったく異なるテイストの短編小説に脈絡を付けてオムニバスに仕立て上げた小説集なのである。ウェブで没原稿を募集するという企画はアイデアものだが、安易でもある。それなりによく仕上がってはいるが。

 小説家でネタに詰まっている人は結構いるのではないだろうか。湯水のごとく滾々とアイデアが湧いてくるという果報者ばかりではないだろうし、長く続けていればマンネリにも陥りやすい。案外、本書のような小説の作り方が流行するかもしれない。しかし、これは小説家が創作者ではなく編集者もしくはリライターとなってしまうことを意味する。かつて、文豪と呼ばれた作家の中にも、弟子の書いた小説にそのまま自分の署名をして発表した人がいた、という話もないことはないが、それはそれ。これからは小説まで「集合知」の産物となるのであろうか。

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