孔雀狂想曲 みんなのレビュー
- 北森 鴻
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紙の本孔雀狂想曲
2010/01/15 20:59
狐と狸の化かし合い?――骨董の世界は侮れない。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は東京の下北沢で開店休業状態の骨董品屋・雅蘭堂のオーナー・越名。恐らく、ハンサムな部類ではない(勝手な想像)。しかしその鑑定眼は確かで、機転も利くし、なんといっても度胸がある。
骨董品を扱うには、確かに鑑定眼が必要だ。しかし本書を読む限り、確かな鑑定眼と同じくらい必要な要素は度胸のような気がする。例えば盗品が流されたとき、例えば詐欺師を相手にするとき、例えば万引き犯と対峙した時、例えば押しかけ的にアルバイトをしている注意力散漫な女子高生店員が大事な「預かり品」を壊してしまったとき…鑑定眼だけでは役に立たない。肝のちっちゃいわたしなんかには到底勤まりそうもない。
しかし同時に客商売でもある。物腰はあくまでも柔らかく丁寧に。店主・越名はそういった骨董品屋に必要な要素を持ち合わせている。しかし、彼には経営力がない。おかげでお店はいつでも開店休業状態。その上、押しかけ的にアルバイトまで雇わされて…でも解雇はできなくて…しっかりしてるんだかしてないんだか、この曖昧なキャラクターが心地いい。
実際のところはどうなのかは知らないが、本作では、「骨董品には謎がいっぱい! 事件も発生!」状態で、ジッポに切子に孔雀石に九谷焼に…骨董品をめぐって事件が起きる。それは日常の謎であったり、ちょっとした駆け引きだったり…しかし時たま死人もでたり。
その謎を越名が持ち前の鑑定眼と推理力を使って解決するのだが、それぞれの骨董品にまつわる謎の正体は時にせつなくほろ苦く…。美術品鑑賞らしく言えば「味わいがある」。
古いものにはそれだけ人の想いが宿る機会が多くなる。だからこそきっと骨董品は魅力的であり、いつの時代もコレクターを興奮させる。奥の深い世界なんだろう。
と、骨董品の世界を全く知らないわたしでも十二分に楽しめるミステリ。キャラもいいし謎もいいし、駆け引きもありで、とっても好みのミステリ。続編を強く希望!!!
『孔雀狂想曲』収録作品
・ベトナム・ジッポー・1967
・ジャンクカメラ・キッズ
・九谷焼焼幻化
・孔雀狂想曲
・キリコ・キリコ
・幻・風景
・寝付け供養
・人形転生
電子書籍孔雀狂想曲
2020/05/12 09:55
骨董に隠された謎
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
骨董品を営む一見すると冴えない店主が、秘めたる鑑識眼と推理力を発揮しています。ワトソン役とも言い難い、アルバイト店員の安積も可愛いです。
紙の本孔雀狂想曲
2016/11/30 23:55
上手です
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっぱりこの作家さん、上手です。
8編からなる連作短編集です。
主人公の仕事が骨董店の経営なのですが、取り上げられる物はジッポーのライターから根付まで幅広く、その薀蓄だけでも興味が引かれるのに、それが単なる説明ではなく話の中でストーリーの一部として伝えてくれるので楽しかったです。
短編であるにもかかわらず、物語の結末が見えたと思ったところから、もう一捻りされて「おっ」と思わず声が出そうな幕引きで8編全て納得の出来栄えでした。
紙の本孔雀狂想曲
2015/11/28 21:03
アルバイトの
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
女の子の性格がちょっと苦手かなぁ。でもまぁ読んでる内にそれはスルーできるくらい面白く読めた。
個人的にはたびたびやってくる刑事二人組が好き。
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