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電子書籍

日本の行く道 みんなのレビュー

  • 橋本 治
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みんなのレビュー3件

みんなの評価3.6

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)
3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本日本の行く道

2009/07/08 00:17

まずは見た目だけでも。

10人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 なんかうれしいなぁ。説明が丁寧で、ひとつひとつが納得行くんだよね。結論だけ出たら、ちょっとビックリなんだけれど、いろんな問題を考察していて、全部が一挙に解決できちゃう。いいなぁ。それやって見たいなぁ。個人的にも、この頃、もっと広い空だったらなぁと思っていたんだ。日本人の気持ちもきっと広々できちゃうよ。
 丁寧さの例は、こんなふう
 「「いじめは昔もあった」という意見に対して出されるのは、「今のいじめは昔のいじめとは違う。もっと陰湿で手の込んだものになっている」です。「あなたは今の“現実”を知らない。今と昔は、もう違っている」と、「今のいじめ」に関する知識を持つ人は言いますが、ここに隠されている「いじめの問題解決への重要な道筋」となる疑問は、「なぜそんなにいじめの質が変わってしまったのか?」です。うっかりするとすれ違いかねない、「いじめは昔もあった」と「今のいじめは昔のいじめとは違う」の両方の意見に共通するのは、「今と昔はどう違っているか?」という問いなのです。どう違っているのでしょう?」
 ほらね、これなら、意見が違っても共感して次の問題に移れるでしょう?なんか、今は言いっ放しで会話にならないことが多いのだけれど、これなら会話になる。本だから読者が説得される、納得する方法と言うのかな。私もこういうふうに会話ができたらなぁ。
 日本がおかしくなっていることの原因を探るのが目的なんだ。いじめの問題も伏線のひとつ。「はじめに」に書いてあったこれもそう。「地球の温暖化には、「原因」があります。その「原因」がはっきりしている以上、その対処法だってあります。その対処法が「そう簡単に解決のつく方法ではない」ということがはっきりしているにしても、「原因」がある以上、「その対処法」はあるのです。「原因」がある以上、「その対処法」は考えられなければならないのです。つまり「その”原因”がある以上、それを我が事として引き受ける」なのです」。
 イジメについての考察は、団塊の世代の高校受験の話まで、歴史を戻すんだよねぇ。「「学校とは、上級学校に進学するためのステップとして存在するものである」という明快な理解が、親達に訪れるのです」、「余分なことを考えずに、お前は学校の勉強=受験勉強に集中していればいい」という時代の到来で」、「「学校=受験への道」というものが、ここに確立」、子供達にストレスが生じ、昔のいじめっ子、学校で疎外されても、地域社会という場を持っていた「不良」と呼ばれた子供達は、学校の中で「荒れる学級」をつくり、逃げ場をなくした子供は家の中で暴発する「家庭内暴力」となった。「不良」「ツッパリ」「ヤンキー」も消えつつあり、「家庭内暴力」は「家庭内殺人」となり、学校の中で「お友達」しかいないはずの場でのいじめは、「排除」、つまり、自殺まで意図したものに変質。
「これは、「家か、学校か」の二択だけがあって、「その他」が存在する余地を、子供達が持てないということでもありましょう。私は、「すべての問題はその状況にある」と考えます」。
「学級崩壊」の時代の子供達は、そのストレスをかわしてしまう。「ゆとり教育」の導入もあったけれど、それは検討した上で否定され、
「「内閣総理大臣が、「日本人はもうあんまり働かなくてもいい。それより、外国のためにお金をつかってあげよう」と言うのです。私が問題にしたい、「この二、三十年一貫して続いている状況の中で起こった、日本人のありようを変えさせてしまう“変化”」は、ここにあります」
 「「一貫して続いてる状況」とはなんでしょう? それは、「日本人はもう金持ちだ」です」。
 「「行かなくてもいいのに、なんで行かなきゃいけないの?」というエネルギーの不完全燃焼が、「学級崩壊」を実現させ、「陰湿ないじめへの熱中」というへんな事態を生むのです。―私には、そうとしか考えられません。」
 で、「自殺大国」の話になるのよ。状況は大人も一緒。みんな「行き場」がないから、あの世に行ってしまう。
 「それは「格差社会」なんかじゃありません。「あるレベルからはずれた人間達なんか知らない」という、オール・オア・ナッシングの世界です。「当人の自主性に任せたんだから、こっちは関係ない」という、我知らずの拒絶が野放しにされた社会です。そこで、「人の孤独」は心の問題ではなく、実生活上の孤立に変わります」。
 「「生活の豊かさ」を求められる人だけが求めて、それが出来ない人は放置される―その結果の「隔差」で、ただ放置された人は、「放置された人」として置き去りにされ、「貧乏人」という名前さえも与えられないのです」。
「障害者自立支援法」、おにぎり事件については、「自立」の誤認があるって。「自立したい」と「自立できている」とは違うのに・・・
 後半は、「どうすれば、地球の温暖化は回避出来るのか?
 「答は簡単です。「産業革命以前の段階に戻せばいい」です。「そんな落とし所があっていいのか?」と言いたいくらい、めちゃくちゃな答です」
 から始まります。でもメチャクチャではありません。「原因に即したまともな結論」であるのですから・・・で、現実に失敗の例をあげ、「「“人力に代わる代替エネルギーを使う”という発想自体に問題があるんじゃないか?」と、次に「江戸時代」を検討。「工場制手工業」もあったし、地方も元気だった。でも、もう一歩譲って、「1960年代前半」「憧れの昭和30年代」に、見た目だけでいいから、再現しようとの提案。具体的には、本を読んでください。きっと説得されちゃうと思うよ。

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紙の本日本の行く道

2007/12/24 12:38

進歩でも革命でもなく。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kc1027 - この投稿者のレビュー一覧を見る

年の瀬も押し迫ってきて「流行語大賞」や「重大ニュース」、
「今年の3冊」などが出揃い、2007年が総括されようとしている。
世間の気分は重たく、どうやら本気で人間がおかしくなって
いることが、明確になった1年なのではないだろうか。


橋本治の新著『日本の行く道』では、おかしくなった日本の
人間を長々と膨大に、ややこしくかつ広範に考え、その対処法を
提示している。


子どもはおかしくなった大人の鑑。その世界で起こる「いじめ」と
「自殺」を、行き場のなくなった人間の現れであると、橋本は
捉えている。それは決して子どもだけではない。自分もそう思う。
良い大学と良い会社が人生の必要条件だとして育てられた戦後の
日本人にとって、そこからの脱落、もしくはそこでの現実の窮屈さは
行き場のなさ=住処の消失に他ならない。3丁目の夕日のような
路地は、今の日本にはもうないのだ。


環境問題も同様、近代化の目標であった産業と消費の活性化の
果てに訪れた地球温暖化に対して、私たちに行き場はあまりない。
パソコンを使うためには、エアコンをつけなくてはいけない。


陰鬱な気分になる前段を終えて、橋本は第3章でいきなり結論を出す。
この結論は爽快で清々しく、そのおかげでこの本は私の中で
いきなり「今年の3冊」にランクインした。


何も築き上げることだけが進歩ではないし、ぶっ壊すことだけが
革命ではない。日本には日本のやり方で、こつこつと未来を創る
やり方が、きっとあるのだ。結論はぜひ、読んでみてください。

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紙の本日本の行く道

2007/12/28 12:35

治ちゃんの日本列島改造論・超高層ビルをぶっ潰せ!

6人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:世界共和国屁 - この投稿者のレビュー一覧を見る

橋本治による時事的評論の系列としては、『貧乏は正しい』シリーズの流れの先に位置づけられ、
『市場原理は嘘かもしれない』を引き継ぐ著作であり、巷に流通する言説の中では、
もしかしたら内田樹の鈍感力漲るベストセラー『下流志向』を補完するものかもしれない。
まず冒頭の「今の日本はどこかおかしい」で既に自分は躓いてしまう。
橋本氏の「おかしい」あるいは「みんながおかしいと感じている」という実感・認識と、
私の実感がかけ離れているのではないか、という悪寒に戦慄する。
まずはいじめ自殺の話。いじめは昔もあったが、いじめで自殺するのは現代の子だけだそうである。
これはよく見る論点だが(呉智英などもこのことを前提に独自のいじめ論を書いていた)
どこまで実証されていることなのだろうか?直感的にたぶんそうなのだろうな、とは思うが。
現代の子がなぜいじめによって自殺するのか、というと、
昔のいじめっ子=不良は前近代の残滓として近代の中で孤立して存在していたが、
現代において近代の均質空間が世界を覆いつくすと、こうした前近代としての孤立したいじめっ子は消え、
等質のお友達同士の中で誰もがいじめる側にもいじめられる側にもなり得る。(よくある近代群衆論・アノミー論に近い)
こうして近代によって前近代が駆逐され地域共同体が崩壊すると、子供にとってこの世界の外側というのは存在しないわけで、
学校に居場所をなくしたらもはや逃げ場がないので、簡単に自殺してしまう。
すっきりした図式でわかりやすい論理だが、これがどこまで真実で本質的なのかは自分には判断する術がない。
後半は怒涛の反経済成長論。
日本は歴史の必然として「近代」を選択し、また民間においては必ずしも必要のなかった産業革命を国家の意志で選択した。
しかしもはやそれは行き詰まり成長の限界なのだから、改めて選びなおそうよ、ということ。
「貿易戦争」「経済戦争」との語が頻出するが正直意味不明。レーニンの『帝国主義論』をそのまま踏襲してるだけなのか。
ここに至って、反グローバリズムや定常型社会論といった現代における太い思想潮流と合流する。
孤立したインテリ橋本治は孤立していたがゆえに全てを見通すことができる特殊なインテリであったわけだが、
アベ政権の上げ潮路線も潰えた昨今、むしろ主流派に属する思想家と言ってもよいかもしれない。
農本的・職人主体的社会主義か。橋本流「可能なるコミュニズム」はいかにして可能なのかというと、
どうやら「家族というシステム」を母体とすれば可能だということらしい。よくわからない。わからないという彷徨。
「格差ではなく隔差」「豊かさが強くなると人は弱くなる」など鋭い洞察もあるが、
私はこの本、後半に関しては一から十まで間違っていると思います。でも読後感は妙に清清しい。そして若干疲労感。

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