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電子書籍

傭兵ピエール みんなのレビュー

  • 佐藤賢一 (著)
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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
6 件中 1 件~ 6 件を表示

紙の本傭兵ピエール 上

2002/06/16 13:01

素直に「あー面白かった」といえる歴史小説

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 歴史小説、というよりも、西洋チャンバラ小説として楽しみましたね、わたしは。
 百年戦争の末期、ひょんなことから聖女ジャンヌ=ダルクと知り合い、「処女をもらう約束」をかわしてしまった傭兵隊長の数奇な運命、というのが本書の骨子。
 半ば以上野盗と化しているこの時代の傭兵の生態がよく描かれているし、また、主人公ピエールの、荒くれで悪党なんだけど、仲間内では面倒見がよくて、適度にお人好しな人物像も、いかにも実在しそうな存在感がある。
 このピエールさんがね、その経歴と職務上、平気で強盗や強姦もする人なんだけど、ジャンヌ嬢の前では頭が上がらないあたり、なんともラブコメ的な味わいがある。なにせ、相手は聖女であるからして、軽々しく押し倒すわけにはいかない。
 もちろん、それ以外にも、田舎の小競合いから英仏の総力戦にいたるまで、規模の大小を問わず、ドンパチ・チャンバラも盛沢山、そちらのほうでも十二分に楽しめる。
 けっこう長い小説ですが、きちんとした考証に支えられた達者な語り口のおかげで、するすると読み進めることができる。
 了読後、「あー面白かった」の一言が素直にでてくる作品です。

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紙の本傭兵ピエール 上

2003/12/10 01:39

醍醐味たっぷりな西洋歴史小説

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:味噌まめ - この投稿者のレビュー一覧を見る

傭兵隊『アンジューの一角獣』の隊長ピエールは「シェフ(隊長)殺し」の異名を持つ腕っこき。
たまたま捕らえた少女。
戦場に行くと彼女は言う。
「フランスを救うために」
これがピエールと救世主ラ・ピュセル(乙女)ことジャンヌ・ダルクとの出会いだった。
二人はオルレアンでの再会を誓う。
フランスは100年戦争の真っ只中。
アングル軍(イギリス)に押され、国内は黒死病の蔓延と内情はボロボロ。
オルレアンの戦いはフランスにとってまさに天王山だった。
そして1429年5月6日。
ピエールは、フランス軍の救世主として現れた彼女と戦場で再会する…。

ピエールは戦をやれば強いし、女性にはもてるし、男振りはなかなかのもの。
敬虔なカソリックであるジャンヌは神々しさの中に女らしさ・素直さ、頑固さ(特に性が絡むと)を備えた人間として描かれている。
従来のジャンヌ像とは違った大胆な人物解釈はかなり新鮮だ。
一人の人間として彼女を真正面から描いたといえる。
正反対な二人が織り成す掛け合いはどこか楽しい。

例えば、戦場で何も分からずに突撃するジャンヌを止めるシーン。

「…あんたこんな時に突撃なんて無茶だよ死にてぇのか」
傾いた鉄帽子を直し、ラ・ピュセルは本当に目を丸くした。その無邪気さにピエールはついぞ泣きたい気がした。
「知りませんでした。突撃してはいけない駄目な時があるんですね。戦争って難しいわ」(上207ページ)

ピエールは人殺しも略奪も女性を犯すことすら厭わない傭兵らしい傭兵だが、ジャンヌの前では、いつものように振舞えない。
彼女に神聖さを感じている。
そういう状況に性の問題が絡んでくる。
ピエールと敬虔なカソリックで性に疎いジャンヌ。
「あの」ピエールが踏み込めないジャンヌ。
そういったギャップが可笑しみを生んでいます。
貴族の私生児であるピエールは彼女と出会ったことで、すさんだ自分を変えていく。
おもしろい面子の揃った、ピエールの部下たちも彼女との出会いにより変わっていく。
佐藤小説の根幹にあると思われる、ヴィルドゥングスロマンの要素が色濃く出ている。

この本には逞しい女性、従順な女性、ジャンヌ、と様々な女たちが出てくる。
厳しい時代でも一生懸命に生きる女たち。
そのグラデーションの付けかたが上手く、その姿は時におかしく、時にしんみりさせてくれる。

上巻はオルレアンの戦いを描いてるが、下巻から物語はガラリと変わる。
歴史の波に翻弄されていく二人。
これでもかこれでもかとぶち込まれた様々な出来事が、戦争いっぱいのストーリー展開のなかで一つに収斂されていく。
それを巧みな構成・省略でグイグイ読ませる手腕は、デビュー2作目とは思えないほどの熟練している。

ジャンヌは有名だが、彼女がどういう戦いに出たとかは知らなかった。
せいぜい、フランス軍の救世主とか「フォロー・ミー!」って叫んだとか。
著者は大学院でフランス中世史を専攻していただけあって、考証が細かい所まで目配りされている。
フランス史はほとんどわからない人でも気にせずに読むことができ、小説の中から時代の雰囲気をたっぷり感じる事ができるだろう。

史実の中から想像の余地を見出し、跳ぶ。
歴史小説の面白さはそこにある。
本書は見事な跳躍力を見せて、私たちを遠くまで連れて行ってくれる。
遠い過去の出来事が実感をもって迫ってくる。
原稿用紙1600枚、物語に浸る楽しみをたっぷり味わって欲しい。

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紙の本傭兵ピエール 上

2002/05/23 20:19

ジャンヌ・ダルクのかたわらにいた男

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:瑠  - この投稿者のレビュー一覧を見る

ときは十五世紀、いつまでも終わる気配の無い戦争に苦しむフランス。
戦乱の時代の申し子、傭兵隊を率いる無頼漢ピエールは聖女ジャンヌ・ダルクに導かれ、天下分け目の戦場へと赴く。
かくして、それぞれがさまざまな思惑・想いを胸にいだいたまま、オルレアン決戦の火蓋は切って落とされる。

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紙の本傭兵ピエール 上

2005/11/23 13:03

ジャンヌ・ダルクの肖像と中世フランス貴種流譚説

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:tujigiri - この投稿者のレビュー一覧を見る

15世紀初頭、フランス。
前世紀から続く「英仏百年戦争」に国は荒廃し、民は塗炭の苦しみを味わっていた。
この国家存亡の危機を救うべく突如として出現したのが、ラ・ピュセル(少女)ことジャンヌ・ダルクである。
神がフランスのために遣わされたというジャンヌ・ダルクは、その神威によってフランス軍を激しく鼓舞し、敵軍の一大拠点オルレアンの解放や、シャルル七世のランス入城を果たしめる。
そののちイギリス軍に捕らえられ、ルーアンでの異端審問を経て火焙りの刑に処せらるという悲運の最期を迎えることになるのだが、本書は数奇な運命によってジャンヌ・ダルクと人生を交錯させる、ある傭兵隊長を描いた長編歴史小説である。
男の名は「ドゥ・ラ・フルトの私生児ピエール」。
いまは亡き名宰相アルマン・ドゥ・ラ・フルトの庶子にして、傭兵隊「アンジューの一角獣」を率いる屈強の男である。
家門の没落と私生児の出自がゆえに傭兵に身を落としていたピエールは、その若さからは想像できないほどの統率力と赫々たる実績によって、傭兵社会にその名をとどろかせていた。
当時フランス中に跋扈していた傭兵隊は、戦争参加期間外には野盗に変じて町や村を襲い、情け容赦のない略奪行為を常としたため、人々から恐れられる存在でもあった。
なかでも「アンジューの一角獣」は精鋭揃いで、隊を率いるピエールは目的のためにはいくでも残虐になれる男だった。
奪い、犯し、殺す。傭兵には倫理などないに等しかった。
そんな男が運命的な出会いを果たしたのが、神のお告げに従い、王太子シャルル七世のもとにはせ参じる途上のジャンヌ・ダルクだった。
やがて隊を率いて王太子軍に加わり、周囲を感化し奇跡を起こし続けるラ・ピュセルの厳戒なる宗教倫理に接するうちに、ピエールのなかに迷いが生じ始める。
生きるためとはいえ、自分の野獣性はなんと罪深いものなのだろうか、と。
互いに魅かれ合いながらも、互いの立場のために、すれ違いを続けるふたり。オルレアン陥落を機に軍を離れたピエールは、彼を慕う部下たちのために愛しいジャンヌと道を分かつことを決める。それは生死を共にした仲間への強い責任感に発する、辛い決断であった。
2年後、片田舎の自由市で部下ともどもささやかな地位を得て安息の日々を送るピエールのもとに謎の男が現れる。
彼はピエールにラ・ピュセルが敵の手に落ちたことを告げ、ピエールに単独救出行を要請するのだった———。
と、まあ、あらすじはこのようなものなのだが、歴史をなぞって当時の社会風俗をありありと描いた上巻は躍動感に富み、苛烈な男社会で孤軍奮闘を強いられるジャンヌ・ダルクの痛々しい姿や、殺人者ピエールの心底に生成されていく人間的葛藤を扱ってドラスティックに展開するのだが、ピエールがジャンヌ救出に成功する下巻以降は完全にフィクショナルなストーリーに位相を移してしまい、一気に興ざめしてしまった。
脱出行から大団円に向かう展開なぞはほとんど水戸黄門に近く、立ち寄る先々で数々の勧善懲悪を行う始末。まったく、どうかしている。
前巻には苛烈な時代を生きる男女の姿に強い訴求力があったというのに、後半の恣意的な筋運びにはほとんど虫唾が走ってしまった。
等身大に描かれるピエールの目を通した中世世界はなるほど精細に浮かび上がってくるが、その身に悪を引き受ける覚悟、言うなれば捕食者の哲学がきれいに脱色されていくさまは、その後のピエールの栄達とあいまって、なんとも薄気味悪い。
作者は道徳の誘惑に負けてしまったのだ。いや、善悪の衝突という命題は、作者にとって端から書くことによって昇華さるべき問いではなかったのかもしれない。
本書が、これだけの筋立てを用意しておきながら安逸な結末に逢着させてしまったことは、返す返すも残念なことである。

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紙の本傭兵ピエール 上

2017/08/14 14:12

なんとなくモヤモヤ...

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栞理 - この投稿者のレビュー一覧を見る

面白かった。
 
面白いです、はい、小説としては。
文庫本2冊分、先の展開が気になりグイグイ引き込まれてつい読み続けてしまう、というのは、実に幸福な読書体験であり、佐藤さんの文才に依るものでしょう。
で、面白かったのだけれど、読後なんとなく物足りなさを感じるのは、なぜだろう、なぜかしら...
 
と、考えてみると、この小説には「裁判」のシーンが、まるで無いのですね。
私がジャンヌ・ダルクに興味を持つきっかけになったのは、竹下節子さんの『ジャンヌ・ダルク 超異端の聖女』(講談社現代新書)という本。ここから入門したからかもしれませんが、
《神秘への感性というのは、言い換えれば、「謎」への感性だ。歴史の抱える「謎」を、合理的な精神ですべて解明していくのではなくて、謎自体がパワーをもっているのだと認めて、それを利用するために謎をそのままで受け入れるという選択でもある》(21ページ)
このような視点から見ると、佐藤さんの小説は「ジャンヌの奇跡の裏には実は凄腕の傭兵が一人居ました〜って考えれば、そこそこ現実的だよね」という主張に読めてしまい(あくまで個人的な受け取りで作者の意図は別でしょうが...)、ジャンヌは非現実的だからこそ面白いんだけどなあ、と思ってしまうのです。
で、小説のエンターテイメント性を考えれば、地味な裁判より派手な戦闘がメインになるのでしょうけれど、やはり歴史上のジャンヌの面白さは、やっと自分の署名だけ綴りを覚えたような無学な少女が、当時最高の権威とされた大学や教会の神学者のお偉方の底意地の悪い質問に対し、機知に富んだ回答でその信仰が揺るぎないものであったことを示していること(そしてそのやりとりが裁判記録ゆえに貴重な史料として残されていること)、だと思うのです。
《同女は神の恩寵に浴していると思うか、と問うと、
「もし現在私が恩寵に浴していないなら、神様は私に浴させて下さるでしょう。もし私が恩寵に浴しているなら、私をその状態に留めて下さるでしょう。神様の恩寵に浴していないことが解るなんて、こんな悲しいことはありません」と答えた》
(高山一彦編訳『ジャンヌ・ダルク処刑裁判』白水社 83ページ)
小説の評価は5点ですが、この小説を読んでジャンヌを好きになる人が居るのかなぁ?ということでマイナス1点。ミラ・ジョヴォヴィッチの映画での熱演で、私のジャンヌ像は凝り固まってしまったのかもしれません。

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紙の本傭兵ピエール 上

2001/03/31 23:30

ジャンヌ・ダルクを愛した男の物語

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投稿者:tasho - この投稿者のレビュー一覧を見る

 百年戦争の末期、荒くれ者の傭兵隊長ピエールはひとりの少女と出会う。その少女はあのジャンヌ・ダルク。主人公ピエールは、面倒見がよくて適度にお人好しだが、平気で強盗や強姦もする男。しかしジャンヌ・ダルクの前では子供のようにおとなしくなってしまう。その辺の人物造詣が面白い。
 少々冗長な文章が気になるが、戦争の荒荒しさと、どこか牧歌的なこの時代の風景をうまく描いている。

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