薔薇は花降る都で咲き初める みんなのレビュー
- 小田菜摘, まち
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2014/11/30 00:36
ヒロイン、頑張る
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投稿者:レイローズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラウラーノ共和国のヴィスコンティ家に期限付き契約結婚したオステリアの薔薇と呼ばれるマリアンジェラは、人妻であった母と聖職者である現聖王の地位にあるクレメンスとの間にできた不義の子だった。マリアンジェラはそのこととと、義父に「お前され生まれてこなければ!」と言われ殺されそうになった過去ゆえにいつも周囲に嘲笑されているように感じて心を凍らせて生きてきたが、結婚相手のレオナルドはそんなこと微塵も気にせず、それどころか「生きていてくれてよかった」とマリアンジェラの全てを肯定するのだった。そんなレオナルドにマリアンジェラはいつしか魅かれていき、仮初めの契約結婚を本物にしたいと考えるようになったのだが----。
本当の父親、聖王クレメンスがマリアンジェラの気持ちなんかお構いなしにレオナルドとの結婚無効を迫ってきます。クレメンスは愛だと言いますが、完全な我儘、昔奪われた恋人の代わりの執着でしかないのを本人が自覚しているところが怖いです。
ちょっともやっとした終わりなので、2巻で完結なら物語としては不出来な感ががします。でも、続刊が出るにしては、ヒロインがすっかり強くなったのでこれ以上はいらないような気もします。
2014/11/30 00:13
凍り付いたヒロインの心が溶けてゆく
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投稿者:レイローズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
アレベルティ侯爵家令嬢マリアンジェラはオステリアの薔薇と称される美少女であったが、人妻である亡き母と聖職者である聖王(当時は枢機卿)との間にできた不義の子であることを知らぬ者が無い存在であった。実の父聖王クレメンスに溺愛されており、表立って侮蔑されるようなことは無かったが、マリアンジェラは人々に笑顔の下で嘲笑されていると思い詰め、いつしか15歳の少女らしい感情を凍り付かせてしまっていた。唯一公に認められた家族である兄アルフォンソの毒のある言葉に気付かないふりをして3度も政略結婚を繰り返していた。4度目の結婚相手、ラウラーノ共和国のヴィスコンティ家当主レオナルドは契約結婚だと解っているのに、今までの結婚相手と違い人としてごく当たり前にマリアンジェラに接してきて----。
ヒロイン・マリアンジェラが後ろ向きな所から始まって、やがて自分の本当の気持ちを知り強くなっていくという、ヒロインを応援したくなるお話でした。
しかし、兄アルフォンソの真実の姿に、真実を知るまでべったり寄りかかっていたヒロインがレオナルドの後押しがあるにせよ兄離れする辺りは興味深いシーンでした。
マリアンジェラとレオナルドが、期限付きの契約結婚をいかにして反故にして幸せになれるか、次巻以降が楽しみです。
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