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電子書籍

バタフライ・エフェクト みんなのレビュー

  • カーリン・アルヴテーゲン(著), ヘレンハルメ美穂(訳)
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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.8

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (1件)
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  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本バタフライ・エフェクト

2015/09/05 08:19

「ぼくはこんなふうに生きるために生まれてきたんじゃない。そこまではわかっている。が、じゃあ代わりにどう生きればいいのかというと、さっぱり見当もつかない」(本書より)

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hacker - この投稿者のレビュー一覧を見る

「長期的に見た場合、システム内でのごくわずかな変化が、どこか別の場所で、思いもよらない大きな影響を及ぼしていることがある」(本書冒頭に掲載されている「バタフライ・エフェクト」の説明)


最近の北欧ミステリーを読んでいると、例えば『ミレニアム』シリーズのヒロイン、リスベットの父親像が典型的なのですが、家父長制の崩壊若しくはその罪を語っている作品が少なくないように思います。本書の作者カーリン・アルヴテーゲンの過去の作品である『喪失』(2000年)『影』(2007年)でもそれは感じられましたし、この作者がほとんどすべての作品で取り上げている危機に瀕した夫婦関係というのも、そのヴァリエーションと見ることができます。2013年刊の、この最新作でも、その側面がかなり色濃く出ています。

本書の全体を通してのテーマは、人生におけるIF、あの時そうでなかったら、どんな人生だったのだろうか、というものです。また、冒頭で列車に突っこんで大惨事となった事故の記事が紹介されており、それに登場人物がどう関わっているのか、という興味で引っ張ってもくれます。そして本書は三人の登場人物が一人称で交互に語るという形式を採っています。

まず、ボーディル、次第に体が麻痺していく不治の病にかかり、「生き地獄」のようだった夫との生活を打ち切り、父親が秘かに買っていた部屋で一人暮らしを始めた55歳の女性です。次に、その娘のヴィクトリア、母親の人生の分岐点にその誕生が関わっていたために、母親が娘とうまく関係を築くことができず、また娘の方は傲慢な父親とはなおさら合わなくて、両親とは疎遠のままキャリア・ウーマン生活を送っている30歳の独身女性です。そして、順調なエリート生活を送っていたある日、宝石店強盗の場に居合わせて、頭に拳銃を突きつけられたことがきっかけで、精神のバランスを崩していくアンドレアスです。

この三つの物語は、いずれ交わるのですが、共通して語られているのは、家族そして夫婦関係の基盤のもろさであり、家父長制の罪悪です。例えば、アンドレアスは、自信をもって「演じていた」良き父であり、良き夫であり、社会的にも重要人物だという自負が、一瞬のうちに破壊され、自分の存在意義を見失ってしまいます。ボーディルは、将来の夫となる男と恋におちたばかりに、考古学者としてのキャリアを捨て、それのみならず、自分の肉親を見放す状況に、夫と義理の母に追い込まれます。そういう両親を見ている娘のヴィクトリアは、異性との人間関係がうまく築けず、心理カウンセラーの治療を受けているのです。

そして、こういう登場人物たちの危うい心理描写の巧みさには、作者自身が愛する兄の事故死をきっかけに精神のバランスを崩した経験の持ち主だけに、他の作品でもそうですが、読んでいる側が息苦しくなるほどです。こういう小説を書ける作家は、実はほとんどいないと思います。


しかし、これはミステリーなのでしょうか。もはや、そういうジャンルを逸脱しているような気がします。連想する作家はというと、内容は違いますし、こちらの方は作者の個人的な経験が多く反映されているとは思いますが、ミステリーも書きながら、その範疇に留まらない作品も書き、巧みな心理描写という共通点で、やはりシムノンになります。しかし、シムノンの小説の大半が、さわやかなエンディングを迎えないのに対し、アルヴテーゲンは必ず希望が見える形を用意します。

本書の最後、実は、とても好きです。

「私は、生きた。
それだけだ。
でも、そうちっぽけなことでもないのではないかしら」

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紙の本バタフライ・エフェクト

2017/04/15 13:17

人は皆 長い鎖の輪?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る

以前から読みたいと思っていたが、このほどようやく読むことができた。
表題の意味をみたときから、登場人物それぞれの行動がどこかでつながり大きな鎖となっている・・・というイメージを受けたのだが、途中までの3人の物語は興味深かったのだが、一体いつどこでつながってくるのかと疑問に思った。その二つに引かれて終盤近くまで読み進んだが、最後にはなるほどと目から鱗の思いだった。
母親の最後の想い、思わぬ友人ができて娘との仲にやわらかい風が吹き込んできたこと等、終盤数章で心が洗われる思いがした。
ぜひ心が折れたときに再読した一冊となった。

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電子書籍バタフライ・エフェクト

2017/05/13 21:23

人生は厳しい。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Masetto - この投稿者のレビュー一覧を見る

アメリカ映画の原作だと思った買ったら 別の小説でスウェーデンの女流ミステリー作家の小説だった。 主人公はストックホルムに住む55歳の女性で 彼女は近い将来死にいたる重病に侵されている。 そして彼女は仕事をやめ 夫を別れ、父親が残してくれたアパートで一人暮らしを始める。 彼女には30歳になるエリートの娘がいるが 彼女との関係はあまりよくない。 この娘がもうひとりの主人公。 それに全く関係ないみたいなのだけどエリートの建築士、結婚していて小学生くらいの子供が二人いるが もうひとりの主人公。 3人の話が交互にでてきて それぞれの子供時代からの 家庭や家族の問題とかひとつひとつ明かされていていく。 あの時のあの行動をしなかったら、 あの時そうではなかったら? というのがバタフライエフェクトの意味で それでも運命は というか結果として人生はこう進んできて 全く関係ないと思っていた事柄や人間が関わってくるという話。 この年になるとあの時 こうしていれば、こうしてなければ と思うことも多いので あまりにもよく理解できて辛い。 メインの主人公は死んでしまうわけだし、結局は暗い話、 人生は厳しいという話なのかなあ。 まだ間に合う人は頑張って。

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