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電子書籍

【シリーズ】ささみさん@がんばらない(イラスト簡略版) みんなのレビュー

  • 日日日(著), 左(イラスト)
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みんなのレビュー12件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (9件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
12 件中 1 件~ 12 件を表示

紙の本ささみさん@がんばらない 4

2011/01/06 22:49

第2部の始まりである『2年生編』は壮大なゲームの序章?

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

今回は作者曰く『第2部:2年生編(あるいはアラハバキ編)』のスタートとのこと。しかし、悪徳オカルト結社『アラハバキ』の暗躍(という名の最後の抵抗?)に端を発した壮大なゲーム展開への序章のようでもある。そして、実質的には鎖々美さんの新たなクラスメイトにして議事長(委員長)である【蝦怒川情雨(えどがわ・じょう)】の物語だったと言えよう。

鎖々美さんとは好対照にして正反対。まさに対極に位置する宿命のライバルでありながら、その過程では同類・同根的孤独も味わっている、ある意味で哀れな娘である蝦怒川さん。女王様然とした振る舞いに時折へんてこりんなセリフと妙な思いやりが混じる面白さがクラスの人気を集めるのだが、これも今回の騒動が見え隠れしている部分があるから。この真相を知らない人達が彼女を見る目にセルフパロディ的な自虐を盛り込んだところにシニカルな可笑しさがあった。これを相互理解の難しさと捉えることもできるが、鎖々美さんと蝦怒川さんの距離が縮まっていくのを「不貞腐れる」という可愛い行為で示したかがみの心情にも相互理解のズレが誤解を招く一端が表されていたようにも思えた。何だかんだ言ってもどんどん仲良しになっていく鎖々美さんとかがみである。また、訳あってみんなと同行することになったたまの現状と今後への期待も、ゲームに感化され過ぎなつるぎの暴走振りも面白く盛り込まれていた。

今回の騒動には、もしかしたら将来的な現実として勃発するかもしれない恐怖をシミュレーションしたかのような凄みが感じられた。蝦怒川さんの最後に残った気持ちに一縷の望みを見出せると考えるのは深読みか。あと、『神々』を題材にしていれば、いずれ触れなくてはならなかったであろう信仰という宗教的側面が今回より少し滲み出てきた感があるが、これを肯定も否定もせず、あくまでゲーム的感覚で捉えているところに本シリーズの特色があるように思う。「全知全能の唯一神=独りぼっち」や「1人では何もできないからこそ支えあう多神教の強み」といった解釈には若干瞠目した。皮肉っぽくもあるが悪くない考え方かと。しかし、それにしても次巻では一体全体どうなることやら、という意外な展開が予想される。ギリシャの『神々』まで加担する今回の騒動(続き)はどこへ向かうのか?

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紙の本ささみさん@がんばらない 2

2010/06/17 23:53

影響を受けたり与えたりするのが『人間』の世界

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

引きこもりから脱却し、高校にも通い始める鎖々美さんだが、これまでの悠々自適な生活に変化が訪れ、社会と接することで初めて経験する諸々のこと、特に人付き合いの難しさを痛感することとなる。普通に暮らしている人には何でもないことでも鎖々美さんには驚異となる「影響」について描かれている。しかし、影響を受けたり迷惑がられたりするような、思い通りにいかない局面に負けて押し潰されるばかりではなく、逆に影響を与え、時に人を幸せにもすることを同時に示すのが作者の巧いところ。【第二部 ヤタノカガミ】で描かれた『友達』の件は、作中でつるぎが発したように『青臭い』のかもしれないが、人と人との実に素晴らしい関わり合いだった。迷惑を掛けたり掛けられたり、そして報いたり報われたりするのが友達関係の真髄なのであろう。しかし、ここで胸を熱くさせておきながら、【第一部 ホデリトホヲリ】を経て【第三部 ヨモツヘグリ】で鎖々美さんと月読神社、すなわち、この親子の「その後」を描いて暗澹たる思いを抱かせるのもまた作者の意地悪なところ。普段は正義として扱われることの多い「神々(のような力)を制御する人間」を敵に回す展開に秀逸なものを感じさせながら、しかし、どうしても相対しなければならない存在として出てきてしまうジレンマに何とも言えない憐憫を感じてしまう。言ってしまえば「跡を継がせたい親に拒否する子」なのだが、全く以て恣意的かつ独善的だった“一応のラスボス”に対して、僅かばかりでも親の情愛を見せつつ、鎖々美さんにも思うところのあった“真のラスボス”とのやり取りには胸の詰まるところがあった。特に双方の言い分が、双方の立場において正当なだけに辛い。皮肉にも『神々』に関する事柄がある程度見えてきたので、今後は鎖々美さんの言動とたまの存在が大きく関わってくるような気がする。

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紙の本ささみさん@がんばらない 7

2015/08/28 11:13

平穏の中の悲しみ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

兄の神臣を復活させるため、印度神話の最高神・ヴィシュヌと契約し、全ての人の望みを叶える代わりに自分自身の存在を明け渡してしまった月読鎖々美。彼女のポジションには、月読日留女がおさまった。
 ほとんどの人が鎖々美さんの存在を忘れてしまった中、邪神かがみや蝦怒川情雨は彼女の存在を忘れていない。鎖々美さんは兎の体を借りて、彼女たちのところに入り浸っている。そんなとき、邪神たまがクトゥルー神話を利用したテーブルトークRPGを立ち上げ、学園の生徒たちを取り込んでしまった。その影にはアラハバキの首領の姿が見え隠れ。そして、同じ様に取り込まれた鎖々美さんの前に、布津野弥火という女子生徒が現れる。

 自分の存在を失った鎖々美さんは神々となってあたりを漂い、みんなが平和に暮らしている様子を眺めている。一方、彼女の代わりに神臣の妹ポジションを手に入れた日留女は、その暮らしに満足しながらも、どこか違和感を感じていた。そしてその違和感に付け込み、アラハバキが陰謀を逞しくする。
 その陰謀の中心に据えられたのは、鎖々美さんとの仲を深めて来た情雨。彼女は悪として立派になり父親に褒められることと、鎖々美さんとの仲で育んだ心の間で揺れ動くことになる。彼女はどちらを選ぶのか?

 そして今回の神話は、クトゥルー神話。一人の作家が生み出した物語が神々を生み、古来からの神話も巻き込んでグチャグチャになる。その至る先に訪れる世界は…。

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紙の本ささみさん@がんばらない 6

2012/01/23 21:40

魔法少女になって頑張る!

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 現代のトロイア戦争により、蝦怒川情雨は母・玉藻前を、月読鎖々美は兄・神臣を失ってしまった。それを取り戻す方法を探すために、世界各地の神々に出会う旅を始めたふたりは、混乱する中国神話では打ち払われ、印度神話へとたどり着く。
 そこで出会った最高神・ヴィシュヌだという幼女から、願いを叶えるためには神に成るしかないと言われたふたりは、魔法少女になって人助けをし、願いを叶えるための徳を積み上げることになる。吾と契約して神仏に成ってよ。

 徳を積むために戻ってきた日常は、何かおかしい。邪神三姉妹はささみさんのことを忘れてしまっているし、櫛名田希美に求婚するためにスサノオは小学校に入学するし、何より、黄泉返った月読呪々の娘のポジションには、日瑠女というささみさんそっくりの少女がいる。
 自分の居場所がなくなったような絶望に打ちひしがれながらも、情雨の励ましを受けながら何とか頑張るささみさん。頑張るのを止めてしまったら、何もかも失ってしまうから。

 そうしてついにたどり着いた場所、明らかになるヴィシュヌの目的。そのとき、ささみさんが選ぶのは…。
 次回はクトゥルー神話がテーマになるそうだ。

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紙の本ささみさん@がんばらない 4

2011/02/12 10:32

実家の歴史に翻弄される少女がまた一人

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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 最高神の力を復活した母の月読呪々に預けて、ふつうの女子高生として生きようとするささみさん。しかしこれまでの引きこもり生活のせいもあり、二年生になってクラスがリセットされても、頼りになるのは邪神三姉妹の次女・かがみのみ。
 そんなとき、とあるきっかけで蝦怒川情雨と関われそうなきっかけをつかんだささみさんは、携帯番号を交換したりして、珍しくアプローチをかけるのだが、彼女は月読神社に敵対するアラハバキの中心人物だったのだ。

 蝦怒川情雨が企画する懇親旅行を楽しみにしていたささみさんだったが、タイミング悪くかぜをひいてしまい、クラスメイトの中でただ一人取り残されるハメになる。このままじゃクラスで浮いちゃう!ということで、たまを使って裏技を駆使するのだが、旅先ではとんでもない事件が起きるのだった。

 もうひとりのささみさんみたいな立場の少女が登場し、神々の世界での勢力争いが活発化します。次の戦場は世界になっちゃうかもしれない。

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紙の本ささみさん@がんばらない 3

2010/09/03 00:13

母娘対決2回戦と新展開の予兆

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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本巻で第1部終了という感じで一区切りをつけ、次からは鎖々美さん2年生での物語になるとの事。新たな敵組織とその頭目らしき人物も既に出てきており、何より鎖々美さん自身の置かれた立場というか状況も変わっており、さらには今回ほとんど出番の無かった神臣が最後に少しだけ見せた“素顔”の不可解さも気になるところなので、第2部と言うべき新展開も相応に楽しめそうである。

では、その第1部を纏める本巻で何が描かれたかと言うと、鎖々美さんの「がんばらない」本当の理由と母娘対決2回戦である。『根の国』にやり残し(?)があっていろいろとおかしなことになっているつるぎと同様に、鎖々美さん(母)の呪々さんにもまだやり残しがあったということでもある。

日本神話最大の見せ場にして最も有名なエピソードである「天岩戸」をベースにしたストーリーは、岩戸の前の乱痴気騒ぎよろしく収集のつかないハチャメチャさで展開すると思いきや、鎖々美さんとかがみとの友情を軸にした良い話になっていた。しかし、本題はここから始まる。いつの間にやら体内にいろいろなものを格納していた、というか、いろいろと仕込まれていた鎖々美さんと呪々さんとの、骨肉の争いとは異なる、ある意味平和的な2回戦であり、過去にまで遡って母と娘の誤解や祖語を少しずつ解きほぐす展開を、付き添いのごとく帯同したつるぎが「三者面談」と称したのは言い得て妙だった。

普段通りの3部構成ながら、今回は最後のエピソードを特別編として、たまにスポットを当てたのが新味。同級生にして優等生(の皮を被った)希美ちゃん視点の、ちょっとおかしな、それでいて実に「らしい」話である。若干の既視感を覚える展開だが悪くない。思えばみんなとは別行動となるたまの小学校での風景が見られるのも良かった。

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紙の本ささみさん@がんばらない 3

2010/08/17 23:37

呪縛から逃れる解答

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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 自分の身にとある現象が起きてしまったため、本気で引きこもったささみさん。天の岩戸を無理やりこじ開けようと、邪神三姉妹と神臣が突撃をします。行き着いた先で繰り広げられる不思議ワールド。そこで知る、ささみさんの覚悟とは?
 ささみさんの母が再登場。そして新たに、ささみさんに敵対する組織が現れます。特別編として、たまとお友達の物語も収録されています。

 一瞬、初めの引きこもり状態に舞い戻ってしまったかに思えたささみさん。でも、母との交流の中で、月臣神社の呪縛から逃れる解答にたどり着く。
 しかし、そうはさせじとばかりに、最高神のちからを狙う人たちが登場する。彼らは次巻から暴れまわりそう。

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紙の本ささみさん@がんばらない 1

2010/06/10 00:27

意外にも骨のある物語が緻密な設定で描かれている

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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タイトルと表紙から受ける印象とは随分趣を異にする作品だった。脱力系のおっとりさんかと思った鎖々美(ささみ)さんのキャラは意外とフツー(引きこもりだけど)。しかし、この引きこもりには訳がある。下僕体質ながら実質的な主人公にして鎖々美さんラヴな兄・神臣(かみおみ)のキャラにも理由がある。さらには、神臣と絡んでドタバタを繰り広げる邪神(やがみ)三姉妹の設定(ロリでちんまい長女、眠そうで気だるい次女、いたいけな小学生なのにナイスバディな三女の容姿)から、我が国最高位の宝物に由来する名前に至るまで全てに意味を持たせている。つまり、日本神話をベースにした意外なストーリーなのである。この意外性が読みやすい構成で進んでいく。これには『変則的X人称』、つまり鎖々美さんの一人称にして神臣の三人称という実験的文体も寄与しているが、むしろ3部構成の全17話という連作短編的な繋ぎ方に妙味を感じた。作品の世界観から各キャラに至るまでの説明を兼ねて『バレンタインの惨劇』なる事件を描いた【第一部 アマテラス】、ゲームの世界に取り込まれる事件から鎖々美さんの“真の姿”を垣間見せる【第二部 ヤマタノオロチ】、そして鎖々美さんの過去編にして本巻に散りばめられた伏線を全て回収する【第三部 ニニギノミコト】まで、ゆったり進みながらも読み手を引き込む話が展開されていく。事件は事件だがシリアス成分は皆無。むしろ馬鹿馬鹿しくてくだらなくて笑える展開のオンパレードであり、それでいて含蓄ある一言を所々に挿みつつ、鎖々美さんが引きこもりに至った(作品世界での)原因を絶妙に現実とリンクさせる巧みさが日日日作品らしい。最後に見せた鎖々美さんの「新たな第一歩」が上手くいくことを祈るばかりだが、こうした“良い事”が頓挫するのもまた日日日作品なので、次巻が少し心配でもある。

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紙の本ささみさん@がんばらない 2

2010/04/18 08:47

がんばった結果の苦しさ

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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 「最高神のちから」を持ったまま、ふつうの女子高生として生きようとがんばるささみさん。でも、それは彼女の願いをかなえる方向で、周辺を勝手に改変するように動くので、思うようになるがゆえに思うままになりません。
 そして、何となくうまくいっていたささみさんの生活を一気に覆す人物が登場。がんばった結果の苦しさに、ささみさんは何を選ぶのでしょう。

 あとがきには作品のねらいや構成が説明されているので、先に読むと面白さが減ってしまうかもしれません。

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紙の本ささみさん@がんばらない 1

2009/12/31 13:44

がんばらないのには理由がある

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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 小説において三人称の描写を"神の視点"と表現することもあるけれど、まさにそれを意識した作品に思える。月読神臣という兄を中心に物語は進むのだけれど、兄を監視している妹の月読鎖々美の視点で描写される。日本神話を下敷きにした、ラブコメの雰囲気を持つ作品なのだけれど、後半に進むに従って、内容的にも人物的にも中心がシフトしていく。
 "お約束"を楽しむという意味では、どこから読み始めてもどこで止めても違和感がない。逆に言うと強いストーリー性はない。あまり深いことを考えず気軽に楽しむ作品だと思うが、"お約束"に興味がない人には全く意味のない作品かもしれない。

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紙の本ささみさん@がんばらない 9

2015/09/29 15:58

頑張りすぎたら疲れます

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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アラハバキの首領が仕組んだ月読日留女事件の結果、月読呪々は黄泉の国へと去り、月読鎖々美のもとには月読るるなが残され、日本神話は辛うじて独立を保った。しかし、印度神話の最高神・ヴィシュヌが汚染された破壊神・シヴァとなり、何らかの目的を持って歴史改変を始める。具体的には、鎖々美をがんばるリア充へと改変する試みだ。
 ガルーダの導きによって、そのことに気づいた蝦怒川情雨と玉藻前は、シヴァの目論見を阻止するために過去に飛ぶ。その行き先は、情雨と出会う前の鎖々美のところだ。二人は懸命に妨害活動をしようとするのだが、神格の差が凄まじく、極めて劣勢に追い込まれる。

 今回は徹底的に鎖々美さんは頑張らない。いや、過去の鎖々美が頑張ってしまったことでもたらされる改変なので、頑張っていないというのにも語弊がある。だが最も頑張るのは、シヴァと玉藻前、そして情雨とガルーダなのだ。
 身の丈に合わない力を持ってしまったばかりに頑張らない道を選んだ鎖々美さんの同質でしかし対極にある存在としてヴィシュヌが描かれている。

 玉藻前が暖を取るために紙を燃やすシーンがあるけれど、そのときに「本」ではなく「落丁乱丁本」を燃やすという描写に、作者の細やかさを感じる。

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紙の本ささみさん@がんばらない 8

2015/09/17 16:25

失っても楽をしたいわけじゃない

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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月読日留女の脅威に対抗するため、出雲で行われる神々の緊急会議に出席するため、邪神つるぎは布津野弥火を連れて旅立った。残された月読鎖々美は母の月読呪々から妹だという月読るるなを託され可愛がる。
 そんなある日、邪神かがみと共に部室にいると、蝦怒川情雨がツンツンしながら相談にやってきた。最近奇妙な神々に襲われ退治したのだが、正体が分からないという。悩むかがみだったが、ネットに詳しいささみさんは知っていた。それが宇宙人だと言うことを。

 今回は近年尤も多くの信者を獲得しているだろう科学神話を扱う。最高神という存在はいないはずの科学神話だが、誰かに全てを任せて楽をしたいという心はそれを生み出し、個を失わせてしまう。
 頼るべき存在をなくし、しかし再びがんばることを決めたささみさんの、ちょっとダメで一生懸命さを応援したい。

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