ダレン・シャン みんなのレビュー
- ダレン・シャン(作), 橋本恵 (訳), 田口智子 (絵)
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2006/08/03 21:28
江戸川乱歩とシドニー・シェルダンを足して2で割ったみたいな物語
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栗太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
感想は、これにつきます。主人公を冒険に巻き込む運命のはじまりが、異形のサーカスというところから、乱歩風味満載です。ただ乱歩にくらべて、だいぶ品がない。スプラッタなシーンなど、そんなに軽々しく書いてしまって良いのだろうかと、ちょっと思ってしまうほどでした。そしてストーリー展開は、ハラハラドキドキのジェットコースターです。本書を手にしたきっかけは、電車の中で小学生が夢中で読んでいる姿を見たからなのですが、なるほど。
しかし、主人公のダレン・シャンはイエローカードの連発でした。主人公は聖人君子であるべきだとか、天使のような良い子であって欲しいとは決して思いませんが、どうもこの子は色々と性格に問題があるのでは?
トム・ソーヤーを例にあげるまでもなく、悪がきでもへそ曲がりでも一本筋が通っていればOKなのです。でも、ダレンは1巻を読む限り「それは人間として、まずいだろう」という言動がしばしば目につきます。心が荒んでいるのか、さめているのか……現代の子どもたちって、こんな感じなんでしょうか。古臭いかもしれないけれど、「信」とか「礼」「義」といったものは、やっぱり大切だと思う私は、1巻の特に前半では、ダレンは身勝手で思慮浅く臆病な子どもに感じられ、ちょっと共感できませんでした。
ただ後半で、そんなダレンが家族の大切さに気づき絆を噛み締める場面では、思わずもらい泣きをしてしまったのも事実。これからダレンはどんな風に成長しどう生きていくのか? 確かに興味は湧いてきて、第2巻に手を伸ばしてしまいます。
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