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電子書籍

雁の寺・越前竹人形(新潮文庫) みんなのレビュー

  • 水上勉
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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本雁の寺・越前竹人形 改版

2019/01/26 22:35

「雁の寺」はやはり名作

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ゼミが同じだった男が水上勉の本をいつも読んでいたことを思い出した。あのころの私はSFにしか興味がなかったので、彼とは文学の話はぜんぜんしなかったような気がする。今回、表題の2作を読んだ。「雁の寺」における淡々と描写されていく慈念の不気味さ、なぜ住職を殺して他人の棺桶につっこんで埋めてしまったのかが詳細に書かれていないので余計に彼の生い立ち、現状を想像することによってえぐさがます。「越前竹人形」は玉枝が病死したため悲しみのあまり竹人形を作らなくなってしまった喜助の話なのであるが、私にはハッピーエンドに思えた。玉枝と幸せな時を過ごせた喜助は幸せ者だ

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電子書籍雁の寺・越前竹人形(新潮文庫)

2018/01/25 00:32

僕らの孤独の風景

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

水上勉には社会派ミステリと、故郷若狭などを舞台とした土着的文学と、二つの顔がある。とにかく洞爺丸沈没を題材にした「飢餓海峡」が傑作すぎて、他は霞んでしまいそうなのだが、もうミステリから手を引こうと考えつつ、ミステリ要素を含んだ「雁の寺」で直木賞を取った。これももちろん傑作で、少年時代に禅寺で小僧として修行していた経験に基づくというディテールに力がある。禅寺の生活や小道具についてではなく、それは小僧や和尚の実在感として現れている。
水上勉自身は修行生活が辛くて寺を逃げ出したのだが、当時の記憶が主人公のなんとも説明できない苦しみとして滲み出ているようだ。それは明快な論理や言葉で説明できるものではなく、小さな事実の一つ一つの積み重ねでしか表せないもの。少年にも、周囲の人々にも、少しずつわだかまっていく、鬱々とした精神の霞の向こうに事件の真相はある。
「越前竹人形」は、冬には雪の中に埋もれてしまう小さな山村で、竹人形作りの名人として名を成した男の生涯を描いていて、はたから見れば真面目で仕事一筋の成功者だが、内面には深い苦悩を秘めている。その苦悩を自ら決して語ることはないが、奇妙な運命で出会った妻だけは精神に影の部分があるのを知っている。そうやって妻の視点で語っても、なお苦悩の実態は見えないし、謎解き小説のように明らかにできるものでもなく、一切の他者の理解を拒む領域の問題だ。
これらの作品では、人間の苦悩の根源は、他者に理解できるようなものとは認識されていない。ただ苦しみ悶えてながらも日々を送っている人間がいて、稀にわずかに歪んだ行為となって現れるのが余人の目に触れるのみなのだ。
内面の真実は、妻の目にさえ確かには分からないほど、精神の奥深くに沈んでいる。人間の苦悩が、明快な論理や言葉で割り切れはしないということこそ、作者のこだわりの部分なように思える。また苦悩が人間の中で独自に存在するものでもなく、例えば絵師渾身の襖絵の雁の図や、妻の姿をかたどった竹人形などの存在とも不可分ではあるが、それでもまだ説明はできない。生まれ育ちや、肉体的コンプレックスを加えてもまだ姿は現せない。本人にも説明できないし、苦悩の存在さえ意識していないかもしれず、もしかすると幸福感と一体のものであり、ただそれがある時突然に耐えられない臨界点に達するだけだ。
越前という土地も、作者の故郷の若狭に近く、地域性、特に京都への憧れやコンプレックスも濃密に滲ませている。そんな地方の人々の意識というのは「飢餓海峡」にも濃い影を落としていなかったろうか。社会派として事件を追っても、因襲の中に生きる暮らしに目を向けても、そこから汲み取る哀しみ、そして書きたいことはずっと同じだったのだと思う。それはまた高度成長期において、多くの人々が望んだ物語でもあったろうし、今でもなお日本人にとって全て懐かしい風景でもある。

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紙の本雁の寺・越前竹人形 改版

2015/01/26 19:38

尾を引く後味。不思議とさわやか。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ライカ犬 - この投稿者のレビュー一覧を見る

言わずと知れた、作者初期の代表作「雁の寺」。人物造形の確かさ、はたまた京言葉の魅力でしょうか、後が気になり、ついつい読み進めたくなります。推理小説さながらで、現代のさまざまな推理小説を読んだ身からすると、ちと「?」も浮かびますが、まあ、それはそれ。決して明るい話ではないのに、むしろ不気味で奇怪なのに、読後にくるこのカタルシスはなぜ?いつの間にか主人公に肩入れして読んでいたのですね。

 「越前竹人形」小説としてはこちらの方がおもしろい。美しく、悲しい、いいストーリーです。今村昌平さんあたりに映画にしてほしかったなあ。

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紙の本雁の寺・越前竹人形 改版

2015/10/31 23:46

哀しく生きた男女のものがたり

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空間の設計者 - この投稿者のレビュー一覧を見る

山深い人里の佇まいに、溶けこむような当時の裏日本越後という地方、貧しく暗い背景がこの物語の底を流れる。
それは、日本がかつて歩んだ風雪の時代を端緒に象徴しながら読む者のこころの舞台の照明の基調となっている。
妻という名の母は、竹細工という男の生業における最高で永遠の主題となる。
竹の精とまで美しく擬せしめた美貌の持主が、はかなく消滅していく終末は、
女の臨終のことばとともに、果てしなく哀れだが、ロマンの光彩に縁どられ静かに語りかける読後感がよかった。

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