ふたり みんなのレビュー
- 赤川次郎 (著)
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紙の本ふたり
2017/10/16 06:46
仲良し姉妹の成長に期待
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L - この投稿者のレビュー一覧を見る
姉妹の"脳内同居"の物語。ふたりの仲の良さがよく伝わってきました。物語後の成長に期待。ミステリーの赤川次郎というイメージを覆す傑作だと思います。
紙の本ふたり
2023/05/04 23:19
成長物語
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かず - この投稿者のレビュー一覧を見る
姉「千津子」との、突然の別れ。そしてやってきた「ふたり」の毎日。「実加」、そして親友「真子」にまで。
大林宣彦監督の映画が印象的で、私のなかでは、「実加」の声は「石田ひかり」でした。
紙の本ふたり
2020/02/26 00:15
感動
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カオル - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学校のときに、国語の時間に紹介されたのがきっかけで
初めて読みました。
仲の良い姉妹のうち片方が死んでしまい、残された方が
死んでしまった方の声が聞こえて…といったストーリーです。
紙の本ふたり
2006/03/08 22:53
かけがえのない時
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栗太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
17歳で死んでしまった姉、千津子の声が、突然、実加の頭の中で聞こえてきた。2人の姉妹の、繊細で、ほろ苦く、透明感あるファンタジーです。
姉の千津子は優等生で母親自慢の娘でした。妹の実加は個性も可能性もある子なのに、姉の影でかすんでしまうことが多い娘でした。周囲の評価はともかくも、2人は互いを認めあう仲の良い姉妹です。しっかり者の千津子が実加をリードする日常だけど、千津子には実加の良いところも可能性もちゃんと見えています。実加は出来る千津子に微妙なコンプレックスを抱いているものの、母が期待するほど姉が完璧でも良い子でもないと、ちゃんとわかっています。
そんな2人の日常は、10月のある朝、無残に打ち砕かれます。交通事故によって、千津子は17歳で命を落とすのです。ところが……
千津子は実加のいわば守護霊になって、彼女の内部に住みつきました。妹が心配だったのか、彼女自身に生への未練があったのか、はっきりと描かれませんが、この世に留まる千津子に助けられて、実加は少しずつ成長していきます。千津子べったりだった母の治子は、娘の死から立ち直ることができず、心を病んでしまいます。そんな妻から目を背けるように家から離れていく父親。心無い級友たち、はじめての恋。様々な問題を乗り越えながら、実加は、それまで心の中に隠しこんでいた原石を取り出して磨き、輝き始めていくのです。
けれど2人の共同生活は、永遠を約束されたものではありませんでした。実加が千津子より大人になった時、単に年齢だけのことではなく、実加が姉が直面することのなかった問題に出会い、自分の力で切り抜けた時、千津子は消えていくのです。
この作品は、大林宣彦監督で映画化もされました。脚本も出演陣も素晴らしく(あまりに切ないので1度しか観ていませんが)、中でも千津子を演じる中嶋朋子が歌った挿入歌「草の想い」は忘れられない名曲でした。
今を生き、悩みながらも成長していく実加の姿は生命力に溢れています。それだけに、若くして命を落とした千津子の面影が胸に残ります。かけがえのない時を感じる作品でした。赤川次郎はユーモアミステリーと決めつけていると、損します。
紙の本ふたり
2020/01/09 22:22
生死を分ける姉妹
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
高2のままで成長が止まってしまった姉を、いつかは追い越していく妹の定めが切ないです。生者に寄り添うような、死者の関係性も優しさに溢れていました。
紙の本ふたり
2002/01/06 07:31
透明でせつない。
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投稿者:ユカリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
兄弟のいるかた、特にできの悪い側ならものすごく共感できます。この気持ち、わかる、と。美人で頭のいい姉が死んで、その影にあった自分の存在がオープンになってしまった。どうすればいいのだろう。自分が死んだほうがよかったのではないか。自分という存在・個性を見つめなおし、自分の世界を築き、成長し、最後には姉の存在を追い越してゆく。とても淡くせつないです。
紙の本ふたり
2001/02/20 01:02
ふたり
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投稿者:なお - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマの方はあまり見る気になれませんでしたが、小説はとってもいい感じです。わたしは自分が読んだ小説が実体化されるのはあまり好みません。自分の作った登場人物などのイメージが崩れてしまうからです。
とにかく,この本は感動します。おすすめの泣き所は…言わないほうがいいんでしょうか。私は最初の方で泣きましたけど。
紙の本ふたり
2005/08/19 00:18
ふたり・・でもひとりの人間
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投稿者:遊子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
死んだおねえちゃんの声が聞こえる・・・・。
誰よりも賢くて、優しい姉千津子。
妹の美加はいつもそんな姉に隠れて目立たず、
穏やかにすごしてきた。けれども、突然の姉との別れ。
美加は別離の悲しさとともに何もかもを”自分で”対処し、
”自分”が立ち向かっていかなくてはならなくなった。
今まで見向きもしなかった人たちが、
千津子の妹の美加を見出したのだ。
最初、美加もショックだったのだ。
けれども、千津子なしでは立ってもいられない母を見て、
姉のようにならなくては!と思うようになる。
姉のように優秀で、姉のようにしっかりとして、
姉のようにたくましく・・。
精一杯背伸びをして、頑張って頑張って。
そんな美加がいっぱいいっぱいになった時、
千津子の声がして美加を助けてくれた。
そして奇妙な姉との共同生活がはじまる。
姉はいつも頑張る美加を助けてくれた。
そうして、美加は少しずつ、
自分の道を見つけていくようになる。
恋もした。友情も深めた。
今まで苦手だった、人前にも出るようになった。
自分だけに聞こえる姉の声とともに
「青春」と呼ばれる日々を美加は謳歌した。
そして、家族最大の危機を乗り越えたときに、
姉の声は突然・・。
姉の声が聞こえるようになってすぐの美加は、
より姉に近づこうとしているように思う。
姉のようになりたい。姉のようになれば、すべてがうまくいく。千津子は美加にとって永遠の憧れであり、目標だった。
そして、そんな姉に近づくことによって、
美加は”自分”を成り立たせようとしている。
しかし、後半になるにつれて美加は我れ知らず
”美加らしさ”を否定しなくなっていくように思う。
誰よりも目立って、人気のある姉。
それを目指して頑張る美加だけど、ふと気づく。
私は本当にそんな風に人の前にたちたいと
思っているのだろうか。
いや、そうは思ってない。
注目をあびみんなの真ん中にいる姉を誇らしいとは思っていた。
けれども、自分は縁の下の力持ちのように、
他人から注目されなくても
確実に皆の役にたつような存在があっている。
そう、気づいた。
ラスト、千津子も気づいたのではないだろうか。
千津子にとって美加はいつまでもかわいいけれど
おっちょこちょいの妹。
それはいつまでもたっても変わらない。
けれども、妹の美加である他に、誰かの親友であり、
誰かの恋人である美加。
なにより、美加、というひとりの人間であることに。
人は憧れや目標をもつ。
しかし、それはあくまでも憧れであり、目標だ。
それとまったく同じ人間になることはできないし、
限りなく本物に近いイミテーションでは価値がない。
美加は姉とともに成長し、姉という憧れや目標を膨らませて
アイデンティティーを確立していった。
たくさんの人たちがそのひとの人生の糧となることはできる。
けれども、誰一人としてひとの人生を支配することはできない。
そう、それが例え死者であろうとも。
紙の本ふたり
2023/02/12 17:54
レンタルビデオで見て
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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
レンタルビデオで見て、小説を読みました。
死んだはずのおねえちゃんが自分にだけ見えて・・・・・・
最後おねえちゃんが消えるのが寂しいけれど、それが定め。
紙の本ふたり
2016/12/07 10:04
姉妹愛
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投稿者:ひのえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレ
自分の目の前で姉が死に、それでもそばに姉がいる。姉の死はなかなか受け入れられないだろう。そんな中での父の浮気。家に居たくないですね。
紙の本ふたり
2001/01/17 20:40
守りたい人がいる事の幸せ
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投稿者:にむまむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
レンタルで映画を観てからこの原作を読んだのだが、映画にはない微細な心の動きが、読んでいてより深く訴えるものがあった。姉妹の微妙な繋がりと、ある意味振り回される人々の描写がかなり私的には長すぎる感もありましたが、あまりにも対照的な姉妹と劣等感の塊になった心理状態と、不思議な感覚に引き込まれる文体は流石赤川次郎のうまさなのだと思わされる。守っていたい人がいる事と逆に守られる方の心理の微妙さが作品の妙で、あまりに殺伐としたご時世にこの作品の価値はありかと…。
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