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ふたり みんなのレビュー

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みんなのレビュー9件

みんなの評価3.8

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (3件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本ふたり

2005/08/19 00:18

ふたり・・でもひとりの人間

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:遊子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

死んだおねえちゃんの声が聞こえる・・・・。
誰よりも賢くて、優しい姉千津子。
妹の美加はいつもそんな姉に隠れて目立たず、
穏やかにすごしてきた。けれども、突然の姉との別れ。
美加は別離の悲しさとともに何もかもを”自分で”対処し、
”自分”が立ち向かっていかなくてはならなくなった。
今まで見向きもしなかった人たちが、
千津子の妹の美加を見出したのだ。
最初、美加もショックだったのだ。
けれども、千津子なしでは立ってもいられない母を見て、
姉のようにならなくては!と思うようになる。
姉のように優秀で、姉のようにしっかりとして、
姉のようにたくましく・・。
精一杯背伸びをして、頑張って頑張って。
そんな美加がいっぱいいっぱいになった時、
千津子の声がして美加を助けてくれた。
そして奇妙な姉との共同生活がはじまる。
姉はいつも頑張る美加を助けてくれた。
そうして、美加は少しずつ、
自分の道を見つけていくようになる。
恋もした。友情も深めた。
今まで苦手だった、人前にも出るようになった。
自分だけに聞こえる姉の声とともに
「青春」と呼ばれる日々を美加は謳歌した。
そして、家族最大の危機を乗り越えたときに、
姉の声は突然・・。
姉の声が聞こえるようになってすぐの美加は、
より姉に近づこうとしているように思う。
姉のようになりたい。姉のようになれば、すべてがうまくいく。千津子は美加にとって永遠の憧れであり、目標だった。
そして、そんな姉に近づくことによって、
美加は”自分”を成り立たせようとしている。
しかし、後半になるにつれて美加は我れ知らず
”美加らしさ”を否定しなくなっていくように思う。
誰よりも目立って、人気のある姉。
それを目指して頑張る美加だけど、ふと気づく。
私は本当にそんな風に人の前にたちたいと
思っているのだろうか。
いや、そうは思ってない。
注目をあびみんなの真ん中にいる姉を誇らしいとは思っていた。
けれども、自分は縁の下の力持ちのように、
他人から注目されなくても
確実に皆の役にたつような存在があっている。
そう、気づいた。
ラスト、千津子も気づいたのではないだろうか。
千津子にとって美加はいつまでもかわいいけれど
おっちょこちょいの妹。
それはいつまでもたっても変わらない。
けれども、妹の美加である他に、誰かの親友であり、
誰かの恋人である美加。
なにより、美加、というひとりの人間であることに。
人は憧れや目標をもつ。
しかし、それはあくまでも憧れであり、目標だ。
それとまったく同じ人間になることはできないし、
限りなく本物に近いイミテーションでは価値がない。
美加は姉とともに成長し、姉という憧れや目標を膨らませて
アイデンティティーを確立していった。
たくさんの人たちがそのひとの人生の糧となることはできる。
けれども、誰一人としてひとの人生を支配することはできない。
そう、それが例え死者であろうとも。

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紙の本ふたり

2023/02/12 17:54

レンタルビデオで見て

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

レンタルビデオで見て、小説を読みました。
死んだはずのおねえちゃんが自分にだけ見えて・・・・・・
最後おねえちゃんが消えるのが寂しいけれど、それが定め。

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紙の本ふたり

2016/12/07 10:04

姉妹愛

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひのえ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレ

自分の目の前で姉が死に、それでもそばに姉がいる。姉の死はなかなか受け入れられないだろう。そんな中での父の浮気。家に居たくないですね。

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紙の本ふたり

2001/01/17 20:40

守りたい人がいる事の幸せ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:にむまむ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 レンタルで映画を観てからこの原作を読んだのだが、映画にはない微細な心の動きが、読んでいてより深く訴えるものがあった。姉妹の微妙な繋がりと、ある意味振り回される人々の描写がかなり私的には長すぎる感もありましたが、あまりにも対照的な姉妹と劣等感の塊になった心理状態と、不思議な感覚に引き込まれる文体は流石赤川次郎のうまさなのだと思わされる。守っていたい人がいる事と逆に守られる方の心理の微妙さが作品の妙で、あまりに殺伐としたご時世にこの作品の価値はありかと…。

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