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電子書籍

蒲団・重右衛門の最後 みんなのレビュー

  • 田山花袋 (著)
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みんなのレビュー3件

みんなの評価3.5

評価内訳

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紙の本蒲団・重右衛門の最後 改版

2011/06/01 12:17

読まず嫌いは惜しい!

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:辰巳屋カルダモン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 最初から恐縮だが、中島京子『FUTON』(講談社)あとがき、より引用したい。 
 「誰もがその名を知っているのに、今日ほとんど人に読まれない。田山花袋の『蒲団』は、そういう小説の一つだと思う。」

 まさにその通り!「女弟子の蒲団に顔を埋めて泣く」ラストシーンが広く知られていることが、逆に「読まず嫌い」をまねいているのだろう。約100年前の小説だが、主人公の中年作家、時雄は花袋本人であり、彼が想いをよせる女弟子の芳子やその恋人も実在したということだ。

 「自然主義」「私小説の始まり」とされるこの小説は「露骨なる描写」が徹底されている。一人前のオトナとして、考えた素振りさえ見せてはならないようなことが、すべてあからさまに描かれるのだ。
家庭生活に飽きて通勤途中で見かける女教師に対し「細君が懐妊しておったから、不図難産して死ぬ、その後にその女を入れるとしてどうであろう。」(14頁)とヒドイ想像をしたり、芳子と恋人に肉体関係があることがはっきりすると「自分も大胆に手を出して、性慾の満足を買えば好かった。」(96頁)と思い悶えてみたり。
全編に吹き荒れる中年オトコの妄想の嵐・・・。

 だが、読んでいて、不思議と嫌悪感はない。むしろ、滑稽さと哀しさがただよう。
外づらがよく、人から良く思われたくてたまらない、お人好しの時雄。よくいるタイプだ。
芳子にいい顔をしたいがために理解者ぶりながら空回りし、自分で自分を窮地に追い込んでいく。
そのダメぶりには思わず「日本男子たるもの、一家を構えながらなんたる破廉恥!」と明治ことばで意見のひとつもしたくなるが、同時に肩を叩いて「お父さん、がんばって!」と励ましたくもなるのだ。

 重要なポイントは時雄の妻であろう。妻の存在がこの小説にミステリーめいた奥行を与えている。
ただ「細君」と呼ばれるだけで名前さえも出てこないが、良妻賢母の典型で登場人物の中でもっとも良識派だ。
読者の共感は、ほぼ100%彼女に集まるだろう。彼女は夫の妄想も芳子の乱れた交際の実態もすべて承知だったのではないか?
 この小説は、花袋の妻への懺悔の告白だったとも思えてくる。「散々迷惑かけてスマン、でもオレは(妄想しただけで)やましいところはない、オマエ一筋だよ」というメッセージかも、と想像がふくらんだ。恥を世間に晒して、かえって迷惑だったろうとは思うが。

 表向きには特別なドラマは起きない。
不倫もなし、離婚もなし、駆け落ちも、できちゃった婚もない。すべては未遂に終わる。
一見、平穏に見える日常に、たくさんの大事件の「未遂」が含まれている現実、「露骨なる描写」をされたのはそこだ。そこに、100年たっても古びない面白さがある。
実話だとかモデルが誰とか、妙な先入観なしに読んでみたかった。

 読み終えると、疑問が頭の中で渦巻く。これは本当に実話なのか?
解説で福田恆存が述べているが「露骨なる描写」をするフリをしている可能性もあるだろう。
どこまでが本当で、どこからがウソなのか?
気がつくと『蒲団』のナゾを考えてしまう。こんなに後を引く「読みもたれ」のする小説も珍しい。
恐るべし『蒲団』!

 本書読了後に、冒頭で引用した中島京子『FUTON』を読まれることをお勧めする。
この小説の「本歌取り」であり、リスペクトに満ちた傑作だ。

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紙の本蒲団・重右衛門の最後 改版

2019/01/25 23:43

気持ちわかります

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「好きだった女性にふられて、女々しくその人が寝ていた蒲団に包まって泣くおじさんのお話し」というあらすじだけはなぜかずっと記憶にあったので、どうしてそんな作品が今でも不朽の名作として読み継がれているのか理解できた。夏目漱石にでてくる明治の知識人たちは「友人の恋人を奪ったり(こころ)」「妻の不貞を疑ったり(行人)」している人が多すぎて、私のような常識人にはまったく誰にも感情移入できなかったのだが、竹中先生の気持ちは痛いほど理解できた

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紙の本蒲団・重右衛門の最後 改版

2016/04/07 21:05

甘っちょろい小説

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

田山花袋を初めて読んだ。たぶん一番有名なのが「蒲団」だろう。しかし、全く失望した。甘っちょろい小説である。日本の自然主義文学運動の最初の烽火らしいが、この程度のものが後の文学に影響を与えたとは到底思えない。「重右衛門の最後」も薄っぺらい小説である。血が通っていない。もう田山花袋の小説は読まないであろう。時間の無駄である。

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