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電子書籍

日本語教室 みんなのレビュー

  • 井上ひさし (著)
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みんなのレビュー5件

みんなの評価4.1

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (1件)
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  • 星 1 (0件)
5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本日本語教室

2011/05/20 08:14

「みなさーん」って、ドンガバチョは話しはじめた

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は昨年(2010年)亡くなられて井上ひさしさんが2001年に母校の上智大学で四回にわたって講義をされた「日本語教室」の再現版です。
 全四回の内容は、「日本語はいまどうなっているのか」「日本語はどうつくられたのか」「日本語はどのように話されるのか」「日本語はどのように表現されるのか」となっています。
 あれだけ面白い喜劇や物語を作った井上さんですから、この講演もとても面白い。活字で読んでもこれだけ面白いのですから、生のお話はどれほどであったかと、ライブでこの講演を聴かれた方がうらやましくて仕方がありません。

 この講演のなかで井上さんは結構辛辣な発言もされていますが、とても日本語を愛されていた作家だということがわかります。
 以下、井上さんの講演から引用すると、「使っている人の言葉のそれぞれが日本語で、その総和が日本語なのだと僕は思っています。だからわれわれ一人一人が日本語を勉強して、日本語を正確に、しかも情熱をこめて、自分のことはちゃんと相手に言えるし、伝えることができる、そのような言葉を一人一人が磨くしかないと思っています」となります。
 このなかで重要なのは、繰り返しでてくる「一人一人」という言葉です。誰かが日本語のことを考えるのではなく(たとえば、この講演のように井上さんが日本語のことを考えるのではなく)、「一人一人」がそのことを考えないと、言葉はよくならないということです。

 この講演の冒頭で井上さんは若い人の言葉が理解できないというようなことを話されています。
 きっと若い人たちは日本語のことなど考えていないのではないか。もっといえば、若い人だけでなく、お年をめされた人だってそうだし、働きざかりの人だってそうです。もっと真剣に日本語のことを考えないと、私たちの国の言葉は一体何語なのかわからなくなってしまいます。
 最近公用語に英語を採用する企業が増えています。グローバルな視点にたてばそれも仕方がないでしょうが、その前提としてきちんとした日本語を使いこなせることがあるのではないでしょうか。

 こういう本を読むと、やはり井上ひさしさんにはもう少し長生きして欲しかったと思いますが、こればかりはどうしようもありません。だからこそ、私たちは井上さんから受け継いだ者としてうつくしい日本語を使いたいものです。

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紙の本日本語教室

2012/11/04 21:46

やさしく、ふかく、おもしろく

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Tucker - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本語の事を考え続けた著者が、母校、上智大学で行った「日本語教室」の講義を再現したもの。

印象的なのは「母語」の話。

「母国語」ではなく「母語」
「母国語」は自分が生まれた国で使われている言葉だが、「母語」は母親や愛情をもって世話してくれる人々から聞いた言葉のこと。

日本で生まれたとしても「母語」は日本語ではなく、関西弁、東北弁という事になる。

そして、「母語」は「道具」ではなく「精神」そのもの。
この「母語」をベースに第二言語、第三言語を習得していく事になる。そして、その「母語」以内でしか別の言語は覚えられない。
つまり、外国語を覚えるためには「母語」がきっちり話せなくてはならない。

このあたり、子供への英語の早期教育を主張している人達に聞かせてあげたい。

ところで、本書のように「日本語」をテーマにした場合、「日本語の乱れがひどい」と嘆いたり、警鐘を鳴らす、という事になりがちだが、著者は「美しい日本語」などありえないとバッサリ。
方言が入っていようがどうしようが、ものを正確に表現する、自分の気持ちを正確に相手に伝えられる、相手の言うことがちゃんと分かる、そういう言葉を使っていく事の方が大切だ、と著者は言う。

読んだ本の感想を書くようになった理由が
「仕事に関するメールの文章があまりにもわかりにくかったために、翻って、自分の書いている文章が分かりやすいか心配になり、普段から、ある程度まとまった文章を書く練習をしておこう」
と考えたため。

それだけに、こういう事を言われると、この文章自体が自分の考えを正確に、分かりやすく表現できているか心配になる。

また「日本語礼賛」に陥っていない点もいい。
それどころか、完璧な国などない。どこかで必ず間違いをやらかす。その間違いに自分で気付いて、自分の力で必死に苦しみながら乗り越えていく国民には未来があるが、過ちを隠し続ける国民には未来はない、と言っている。

このように書くと、本書に対して、堅苦しい印象を受けるかもしれないが、講義の時の語りかける口調のままのため、読みやすい。
むしろ、ところどころに著者のユーモアも顔を出す。

著者の「座右の銘」は「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく」だったらしい。
本書も正にこのことを実践しているかのような内容だった。

ところで、先の「美しい日本語などありえない」という話も含めて、どこかの国の、選挙を経なければなれない職種の人々に聞かせてあげたい。
ある面、作家以上に言葉を駆使しなければいけない人達の言語能力、大丈夫だろうか。

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紙の本日本語教室

2011/04/22 22:32

母語より大きい外国語は覚えられない

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:k-kana - この投稿者のレビュー一覧を見る

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく」とは、井上ひさしの言葉だ。文章に関わるものにはまさに至言だと思う。

言葉/日本語への、井上ひさしの関心の広さと、目配りの効いた勉強ぶり。そして、そこから生まれる日本語への見識の深さには常々感心していた。例えば、いまや名著と言われる、木下是雄の『理科系の作文技術』に対して、もっとも縁がないと思われる文化系の作家なのに、賛辞を呈したのは井上ひさしが最初ではなかったか。

母語と脳は強く関係するという。人間の脳は生まれてから3年ぐらいの間にどんどん発達する。急速に脳が成長するとき、赤ん坊がお母さんから聞く言葉が母語である。赤ん坊のまっさらな脳が、お母さんの発するすべての言葉を受け入れるのだ。日本に生まれても、まだ脳が発達する前にアメリカ人に育てられれば、アメリカ英語がその子の母語になるだろう。

言葉は脳がどんどん生育していくときに身につく。だから母語は精神そのものになる。母語=第一言語を土台に、第二言語、第三言語を習得していくことになる。だから母語の範囲内でしか別の言葉は習得できないのだ。言いかえれば、母語より大きい外国語は覚えられないということ。英語をちゃんと書いたり話したりするためには、英語より大きい母語が必要。日本語をしっかり身につけることだ。

カタカナ語の弊害とか、漢字について演劇作家としてのユニークな指摘がある。ほかにも興味深い話題が満載なのだが、あとは本書を読んでもらうしかない。

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紙の本日本語教室

2011/06/18 15:52

現代日本語の問題点について初心者あるいは一般向けに平易に語られた入門編

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 上智大学における市民公開講座?の講演を文書化したもののようである。現代日本語の問題点について、初心者あるいは一般向けに平易に語られている。入門編といったところであり、ものたりないとも感じるが、日本語の魔術師ともいわれる井上ひさしの日本語に関する、知識、学識、見識が窺える。これをきっかけに日本語に関する本をもっと読みたくなる人もいるであろう。身近な話題からはいりながら、多少脱線しながら、軽妙洒脱に本質的な事柄を論じるその語り口は、いろいろな場面で人に説明したりする時の参考にもなろう。

 第一講 日本はいまどうなっているのか (母語と脳の関係、カタカナ語の弊害、…)
 第二講 日本語はどうつくられたか (東北弁標準語説、…)
 第三講 日本語はどのように話されるのか (駄洒落の快感、…)
 第四講 日本語はどのように表現されるのか (文法はいらない、外来語は現地音で、…)

 「この講座の正体を明らかにしますと、考えられる限りの、一番読みやすく、書きやすく、正確で、しかが潤いのある、そういう日本語を見つけようというのが、われわれの——急に我々になってごめんなさい。押しつけみたいで——私の野望なのです。漢字が多すぎるのも不便です。だからといって漢字制限をするとか、そういうことではありません。」
 「日本の悪いところを指摘しながら、それをなんとか乗り越えようとしている人たちがたくさんいます。私もそのはしっこにいたいと思っていますが、そういう人たちは売国奴といわれています。でも、その人たちこそ、実は真の愛国者ではないのでしょうか。完璧な国などありません。早く間違いに気がづいて、自分の力で乗り越えていくことことにしか未来はない、ということを、今回の講座の脱線と結びにいたします。」

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紙の本日本語教室

2011/11/27 17:04

井上ひさしの日本語論 入門編

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:稲葉 芳明 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 2001年10月から毎月1回計4回にわたり、上智大学卒業生の親睦団体「ソフィア会」が企画・主催した講演会が上智大学で行われた。本書はその講演会を活字化したものである。2010年4月9日に井上ひさし氏が死去した後、未完に終った作品や講演を単行本化したものが幾つか出版されているが、本書は『この人から受け継ぐもの』(岩波書店、2010年)同様、長らく未発表だった講演会が日の目を見たわけである。
 内容は第一講から第四講から成っており、それぞれ「日本語はいまどうなっているのか」「日本語はどうつくられたのか」「日本語はどのように話されるのか」「日本語はどのように表現されるのか」と題されている。タイトルを見れば一目瞭然、日本語の現状・歴史・音韻・文法が語られているが、人並みはずれて日本語に造詣に深い井上ひさしが講演者なのだから面白くないわけが無い。本論もさりながら薀蓄脱線が無闇に面白く、楽しくかつ為になる知識が次々と披露される。
 専門的な奥深さには欠けるものの、「井上ひさしの日本語論」を講演というとっつき易い形でまとめたもので、入門書として気軽に読める一冊である。

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