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おせっかいな神々 みんなのレビュー

  • 星新一
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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本おせっかいな神々 改版

2019/09/12 20:07

神々と人間

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る

「商売の神」と「マスコット」が特に良かった。この2編を見比べると神様に対する人間のご都合主義が際立っておもしろい。想定通りに効力を発揮する神様は実は催眠術の効果(つまりインチキ)である一方、本物の神様は正当に評価されていないのだ。人間の場合にもありそうな感じがする。凡庸な人が持ち上げられる一方、本当に力のある人が正当な評価を受けていない、とか。

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紙の本おせっかいな神々 改版

2002/07/27 01:08

漫画よりも面白い

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MFTR - この投稿者のレビュー一覧を見る

地下鉄で一駅分でも読み終えるほどの短さの短編が40編。いずれも非常に速いテンポで起承転結が展開し、面白さに釣られてついつい次の短編に入ってしまいます。この本に限らず、星新一さんのショートショートはお薦めです。必ず、最後ににやりと笑えます。

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紙の本おせっかいな神々 改版

2010/12/28 19:02

おせっかいな神々との遭遇をちりばめたショートショート40編。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る

 星新一が生み出した神々は、とにかく人間と関わり合う、おせっかいな神ばかり。人の願いを聞いてくれる神から、命を奪う死神、中には人工的な神や、自分の使命に忠実である故に人々を翻弄する神も。
 本書は、そんな神々に出会った人々の物語をちりばめたショートショート集。
 その中から気に入った神との遭遇をいくつか。

【笑い顔の神】
 平穏な村に暮らすその男は、畑を耕していると、笑い顔の小さな木像を掘り当てた。
 その木像は、自らを神だと名乗り、男が金儲けの願いを述べると、すべてが好転し始めた。

 実際にありそうで、恐ろしくもある作品。
 神の像をどう扱うかが運命の分かれ道だ。

【商売の神】
 アール氏は、金融業を営み、これまで一度もこげつきができたことはない。
 それもこれも、利用者に商売の神・マーキュリーの像の前で、返済を誓わせるからなのだ。

 神への祈りと、その御利益を科学的に解析すると、マーキュリー像の仕組みのようなものなのかもしれない。

【愛の指輪】
 古道具屋を訪れた青年が手に入れた、異性を結びつける魔力を持った一対の指輪。
 青年は、その指輪を使って、結婚に踏み切れない彼女に試してみたが、思わしい返事はもらえなかった。

 愛を成就させる魔法の指輪を、正攻法で使う必要はない。
 臨機応変に。

【午後の出来事】
 ある神経科医の元に、青年が訪れてきた。
 大切にしまっておいたコンサートチケットが、記憶をなくした三十分の間に、破れて使い物にならなくなったという。
 原因を知りたいという青年に、その医者が催眠術をかけると、見知らぬ黒い服の男が部屋に現れていた。

 黒い服の男が与えたラストチャンス。
 怪談にありそうな、この結末にゾッとさせられる。

【そそっかしい相手】
 ボートの上でつりをしていたエル氏は、魔法のランプをつり上げた。
 現れた魔神は、人間の願いなど分かっていますと言って、エル氏の願いも聞かず、金貨や宝石の詰まった箱を持ってきた。

 神であれ人間であれ、そそっかしい相手にはイライラさせられる。
 とくにせっぱ詰まった状況となると……。

【敬服すべき一生】
 孤児だったエフ博士には、もの心がついた頃から、世のためになる画期的な研究への欲求が込み上げていた。
 その課題を若返りの秘法発見に見出した博士は、前世からの因縁のような感覚とともに、一生をかけて研究をし始めた。

 ラストにあっと驚かされる博士の秘密が。業というにはあまりにも残酷な仕打ち。
 それでも心の命ずるまま研究に捧げる博士の『一生』は、まさに敬服に値する。

【その他収録作品】
 現代の美談、サービス、魔法使い、奇妙な旅行、出来心、問題の男、非常ベル、古代の秘法、死の舞台、マスコット、税金ぎらい、隊員たち、指紋、権利金、保護色、夜の声、機会、箱、魅力的な薬、道の星へ、夜の事件、歴史の論文、重要なシーン、四日間の出来事、効果、協力者、凶器と弾丸、天罰、無表情な女、ささやき、夜の召使い、三年目の生活、すばらしい銃、伴奏者。

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紙の本おせっかいな神々 改版

2017/02/21 10:03

タイトルがいい

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:tamayo04 - この投稿者のレビュー一覧を見る

星新一作品はタイトルが好きなものが多いのですが、この作品もタイトルがいい味を出していて好きです。内容も星作品の中では普通ですが楽しめました。

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