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電子書籍

ナイフ みんなのレビュー

  • 重松清 (著)
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みんなのレビュー12件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (5件)
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  • 星 3 (1件)
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  • 星 1 (0件)
12 件中 1 件~ 12 件を表示

紙の本ナイフ

2010/02/07 16:55

大人になって、また読み返したい。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夜雲 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『あたしは誰ともつるんだりしない。ひとりぼっちのハブでいい。』
私もそうなりたかった。

小学六年の夏、初めて重松清の本を読んだ。
かつて所謂「いじめ」というものを受けていた私は、食い入るように、この本を読み進めた。
最初の短編「ワニとハブとひょうたん池で」の主人公の強さを、羨ましく感じた。

タイトルにもなっている「ナイフ」。
まだまだ子供である私にはまだよく分からないであろう、親の気持ちが描かれている。
だが子供は子供で、親には見栄を張りたいものなのだ。

「キャッチボール日和」
「エビスくん」
「ビタースィート・ホーム」
と、短編が続いていくが、私がこの短編集の中で一番衝撃的だったのは、「エビスくん」である。
主人公と私が、ピッタリ重なったからだ。
『親友だもんな』
という言葉が、かつて言われた
『友達だよね』
という言葉と重なった。
大嫌いな言葉なのだ。
でも、私は皆のことが好きだった。
誰も嫌いたくなかった。
否、誰にも嫌われたくなかった。
「いい子」になりたかった。
読み進めるごとに、涙が溢れてきた。
おそらく、本を読んでこんなに泣いたのは、これが初めてだったろう。

重松清は、人の白い面も黒い面も、これでもかという程リアルに書き出す。

だからやめられないのだ。

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紙の本ナイフ

2007/05/18 03:12

唇からナイフを出す前に

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Living Yellow - この投稿者のレビュー一覧を見る

 唇からナイフを出す前に
 昔は「いじめ」はなかったというのは信じられない。だからといって「いじめ」を一人前になるための通過点だ、やりかえせ、などとはとても言えない。「はねるのトびら」のコント「馬場先輩」のように、「やりかえせないまま」地元のやっかいな人間関係の中でずーっと「ウンコマン」などと呼びつづけられてしまう存在は確かにいる。ネットで「地元」や「過去」が追いかけて来るようになった今はなおさらだ。
 本書では、全編ケータイもネットもでてこない。しかし、①「いじめる人間、いじめられる人間がくるくる簡単に入れ替わるいじめ」、②「息子がいじめられていることを知った自分もいじめられっ子だった父にとってのいじめ」(表題作)、③「幼なじみの少女の目にうつる、いじめられ続ける少年」、④「30年前を振り返って思い出す「いじめる」人間と「いじめられた」自分との関係」、⑤「大人同士のいじめ」と、様々な角度から描き出される5つの「いじめ」にまつわる中編小説で構成された本書を、安易に「やりかえせ」とか「打ち明けて」とか言うまえに、読んでいただけたらなと切に思う。たぶん本書の範疇でもおさまらないことが、本書の刊行から10年近くたった今、起きてしまっているのだろうが。
 「いじめ」は昔からあったはずだ。しかし、今「いじめ」に起きている変化の猛烈な加速は昔ながらの精神論ではどうしようもない。結論として出てくる対策はシンプルなものでいいのかもしれない。でもまずはじっくり複雑な現状をみつめ、考えてみたい。
 本書には安楽な「救い」はない。しかし「いじめ」を考える出発点になり得る一冊である。

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紙の本ナイフ

2004/09/19 21:46

義侠心の持ち主にはサンドバッグが必要かもしれない。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐々木 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ある田舎の昔のできごとである。
 久しぶりの同窓会の席上、歓談していたかつての同級生たちが突然苦しみ出した。調べた結果、飲食物に劇薬が混入していたのだった。
 同窓会を主宰した人物が逮捕されたが、ずっと昔の同級生による「いじめ」の仕返しを謀ったのだった。
「いじめ」を主題にしたこの作品集を読んでいて、この昔の事件を思い起したが、作品に登場する「いじめ」の主人公が将来的に同級生を毒殺なり撲殺したならばどうなるだろうと思った。

 心がぎしぎしと鳴るほどのむごたらしい「いじめ」が繰り返される。
 勘弁して欲しいほどに次々と「いじめ」が展開される。それも巧妙に、そして親にも知れるほどあからさまに。通勤電車の中で読む作品でないことだけは確約する。酒を啜りながら読む作品でもない。怒りが頂点に達し、自分の身の置き所がなくなるからである。
 毎日、毎日、幼い子どもに対する虐待という「いじめ」が横行している。
「どうにかならんのか!」と声を荒げるが、テレビの画面の中に入っていくこともできない。
 家族やできごとを淡々と語りながら、いつしかストーリーに引き込んでいく重松清の作品であるが、氏の作品とは思えない内容に驚いた。
 著者には何か心に期するものがあったのだろうが、そこに著者への信頼感を抱いた作品だった。

「あいつ、高校になってから茶髪にピアスしてるよ」
「やっぱ、高校でもいじめられたくないから、そんな悪ぶった格好してるのかなあ」
「俺、いじめてないぜ」
「俺もだよ」
 電車の中で高校生の会話が耳に入ってきた。
 ふと、「お前ら、同窓会があったら気をつけるんだぞ。「いじめ」を無視した奴もやられるぞ」と心の中でつぶやいていた。

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電子書籍ナイフ

2015/10/29 20:58

ナイフ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

題名のナイフは、少年少女の若さゆえの残酷な心を表しているのかな?
わたしは学生ものがすきなのでかなりはまりました。

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紙の本ナイフ

2001/07/12 15:19

弱いものは強いものが好きなのだ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:典子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いじめをあつかった物語。現実の苦しみは残したまま、死ではなく生を、否定よりも肯定を志向して書かれているからか、そこはかとなく懐かしさが漂ってくる。
 『エビスくん』のエビスくんは身体のデカイいじめっ子。病気の妹がいるひろしはエビスくんにいじめられているのだが、エビスくんは神さまのエベッさんみたいな人だと妹に嘘をついてしまう。エビスくんに会わせて欲しいと妹にせがまれる。しかし、実際のエビスくんは暴力的で偽善的に群れることを馬鹿にする人なのでひろしは困ってしまう。
 「一度でいいからエビスに文句をつけてみろ、自分が情けなくならないのか」と親友浜ちゃんに言われる。それでもひろしはエビスくんにいじめられ続ける。いじめられていても不思議と恨みや憎しみが湧いてこないからだ。
 弱いものは強いものが好きなのだ。でもエビスくんのような孤独で強い人は、浜ちゃんのような集団じゃないと生きていけない弱い人に負けてしまうかもしれない。強い弱い勝ち負けってなんだろう?長く生きていくのが強くて勝ちなら、浜ちゃんたちの方が強いと思う。孤独な人の方が早く死んじゃっているからね。
 ラストも実によかった。物語からはみ出した作者の声が聞こえてくる。弱いと思っている人も強くなれるお話である。

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紙の本ナイフ

2005/07/18 22:02

「先生に言ってごらん?」の先生に読んでほしいです。

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トマソン - この投稿者のレビュー一覧を見る

全短編とも、テーマは「いじめ」でした。
いじめを受けている子供の心情が、親が見ている子供と、子供が親からどう見られているかという視線のギャップを心情を用いて書いております。
テーマはかなり違うのですが、連城三紀彦に書き方が似ているかも。。。
表題の「ナイフ」という話もいいのですが、なんといっても「エビスくん」の話がいい。自分の子供がいじめられていたら・・ということを常に想像しながら読んでいると、自分の脇腹あたりをぎゅーーと掴まれているような不快感があるのですが、どの話も最後あたりがほんとにいい。
ハッピーエンドではないのではなく、決して癒される類のものではありませんが、途中が結構いじめのシーンなどがリアルなだけに、ほっとします。
「いじめはダメ」がテーマではなく、いじめられている側の微妙な心情を知ることができます。
「先生に言ってごらん?」っとささやいている先生方に読んでほしい本ですね。実はその言葉が残酷なんだなーってこと気が付くと思います。

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紙の本ナイフ

2018/11/06 00:37

いつも心にナイフを。強く生きるための提言。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

五作の短編集。テーマはずばりいじめだ。
この本は積読が長かった。自分の幅を広げるため
買ってはみたものの,びびりが先行してしまった。
思い切って一気に読んだ。やっぱりグサグサに刺されたんだけど,
これは「あり」と思った。

文庫版には,重松さんによる積年の思いがあとがきで
綴られている。本編以上にグサリと突き刺さる。
重松さんの人柄に触れることができるので,読むなら文庫が良い。
どうやら,ナイフは重松さんにとっても転機となった作品のようだ。

次の五作からなる。
「ワニとハブとひょうたん池で」
「ナイフ」
「キャッチボール日和」
「エビスくん」
「ビタースィート・ホーム」

正直言って,内容をきちんと評するのはとてもつらい作業だ。
ずるいけど,私は内容を最小限にして自分の思いを書こうと思う。

自分の考えが一番はっきりと浮かんだのが「ナイフ」。
息子がいじめられる親父の話。会社や通勤電車で
衝動に駆られて取る暴力的な行動は,本当に痛々しい。
最後に息子をいじめたヤンキーに文句をつけに行く。
心の拠り所は露天で買った十徳ナイフ。
そんなもので本当に太刀打ちはできないと思うが,
心の支えとしては十分だ。

「けれど,私は,ナイフを持っている」
作中,何度か出てくる言葉だ。
あっと気がついた。心にナイフを持てばいいんだ。

いじめは学校で使われる言葉だけれど,会社でも立派に存在する。
パワハラだ。しかも昨今はブラック企業なんて言葉が生み出され,
一種の社会問題となっている。
名ばかり管理職なんてのも根っこは同じ。
目先の言葉を変えて問題をずらすのは,日本社会の得意技だ。

これまで私は,パワハラ言葉に翻弄されることが多かった気がする。
心にナイフを持つと,何だか優位な心情になる。
その余裕は自分にとって大きい。

先日,大嫌いなヤツと定期面談をしなければならなかった。
「いやー,元気そうで良かったよ」バーカ,こっちはナイフ持ってんだよ。
面談は間違いなくうまくいった。ご機嫌にパワハラ言葉を発するヤツは,
滑稽にすら見えた。自分の恥をさらして恥ずかしいんだけど,
悩んでいる人にちょっとでも足しになれば嬉しい。

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紙の本ナイフ

2010/12/16 19:57

優等生に対するいじめ集

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

ナイフ 重松清 新潮文庫
 
 わたしには、すんなりと理解できない作品群でした。5編の短編が集まっています。素材は、いじめです。いじめられている中学生と異質な野球選手とかワニとかを並べて比較しながら物語は進行していきます。違和感があります。
「ワニとハブとひょうたん池で」この本全体に通じることは、いじめにあうのはいわゆる優等生です。作者はその辺を読者のターゲットとして選んでいます。いじめの手法は、「存在を無視する」ことです。このあとの物語でも暴力を始めとしたいじめの手法が次々と登場するのですが、いじめ方を記述することに好感をもてません。文章から目をそむけたくなります。私立女子中学校に通うミキさんがハブられます。村八分からきた「ハブ」といういじめです。ワニは公園に捨てられているらしき姿なきワニです。物語としてはひねりすぎではなかろうか。
「ナイフ」40歳の父親と14歳の息子によるいじめとの闘いです。いじめから脱却する手立ては中学校を「卒業」することしかないのか。息子はあたかも兵士です。父親も中学生の頃、息子同様にいじめられていた。学校は頼れない。父親はポケットにナイフを忍(しの)ばせるようになったのです。
「キャッチボール日和(びより)」父親同士が野球部の同級生、片方の息子が野球選手にちなんで名付けられた小川大輔くん、されど名前負けしている。いじめられている。もう片方の娘が内藤よしみさん。大輔くんを助けられない。涙なしでは読めません。この作者さんの作品では涙が大量に出ます。
「エビスくん」小学校6年生同士の物語です。いじめるのはエビスくんで、いじめられるのは相原ひろしくんです。ひろしくんの妹は小さい頃から心臓の病気で長期間の入院生活が続いています。彼の両親の愛情のすべては妹に注がれていて、その点でひろしくんは忍耐することを要求され、怒らない人ガンジーというあだながついています。エビスくんの家庭・家族がはっきりしないまま、ひろしくんはいじめられ続けます。
「ビター・スィートホーム」女教師と共働きを断念した元女教師の母親との戦いです。この短編だけパターンが他とは異なります。共働きについて言えば、夫は(男は)、自分の都合のために妻に仕事を辞めてもらいだいだけです。20年ぐらい前、わたしも妻と辞めろ辞めないでよく喧嘩しました。結局、妻は仕事を辞めずに現在に至っています。こどもたちが大人になった今ふりかえってみると、小さな事で深刻な争いをしたと反省しています。ひとりの給料で生活できなければ、妻だろうがこどもだろうが働かなければならないのです。同僚や親族に迷惑をかけようが稼がなければならないのです。そして、こどもが大人になれば、そんな喧嘩をしたことは記憶の彼方に消えていきます。だから共働きを始めたら病気や事故がない限り、妻が仕事を辞めるという選択肢は最初からないのです。

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紙の本ナイフ

2015/12/10 14:11

相棒

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

表題作の「ナイフ」は、坪田譲治文学賞を受けただけに名作である。甲子園のヒーローだった荒木大輔氏のプロ引退と、いじめをオーバーラップさせた「キャッチボール日和」も四方応えがある。が、むしろ「エビスくん」に魅力を感じた。いじめっ子といじめられっ子。周りの、つまりギャラリーがほとんど登場しない。二人の微妙な関係だけで物語が進む。不思議な小説である。奇妙な話だが、文庫本のためのあとがきを読んで腑に落ちた。学生時代からの「相棒」だったS氏の存在。重松氏の作品の原点は、ここにあるのではないだろうか。

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紙の本ナイフ

2002/07/17 14:47

恐怖とナイフ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りゅうこむつみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 吐き気がした。
 いじめというのはよくないだとか、そういうことをいうけれど実際にイジメのことを詳しく書いた本なんて読んだことがなかった。ましてや、小説で。
 電車の中で読んだのがよくなかったのか私は気分が悪くなり、本を閉じてもなお身体中がぶるぶる震えた。
 それというのも、たぶん、少なからず覚えがあるからだと思う。
 もちろん私はいじめにあっていたと、はっきり言えるほど「すごいこと」をされたわけではないがたぶん、コトバにするとそうなのだろう。
 その記憶がよみがえってきてさらに気分が悪くなるのだ。
 それなのに読んでしまった。
 泣くな、と自分に言い聞かせた。
 泣いたら負けだ。
 でもたぶん私がこんなふうになったら泣くだろう。
 極度の吐き気と倦怠感と震えにさらされながら私は何故この本を読み切ったのか?
 それは本を開けばきっとわかるはずだ。

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紙の本ナイフ

2001/06/28 21:41

いじめられている側の視点に立つといじめている側が惨めに思えてくる

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:菅野 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いじめをあつかった短編が5編。中でも『ワニとハブとひょうたん池で』が好編であった。
 いじめ行為、具体的にはハブ(村八分にすること)に対して、いじめられていると認めないことが少女のプライドだった。いじめられていることを教師や親に知られることは、自分がかわいそうで惨めであると認めることになってしまう。いじめと真っ向から戦うことでいじめを行っている者たちを喜ばせるのでもなく、ハブを群集の孤独のような当たり前のこととして、クラスメイトに対して親しくすることを求めないことによって、いじめ側の子供たちが幼く、卑屈で惨めで情けない生き物にしてしまう。実は、いじめている側の方が精神的に弱く、群れからはぐれることを恐れるあまりに卑屈になる。むしろ、少女により追い詰められていたのはいじめ側だったのだろう。やがて、いじめ側の子供たちの少女に対する態度に少し恐怖が見えてくるあたりが胸がすく。
 いじめによる自殺は後を絶たないが、死んでいく子供たちは精神的に脆く、登校拒否する度胸すらもなく、孤独を恐れ、くだらない連中の群れに卑しく残るためにいじめに甘んじてしまう。だから、いじめの対象が変わって自分がいじめられなくなると率先していじめに荷担する。つまり、いじめに荷担する側になり損ねただけなのだろう。いじめられることよりも孤立することを恐れただけの卑しく惨めな精神の持ち主だっただけなのだ。だから、いじめによる自殺に対してはあまり同情しない。

 他には、父親と息子がいじめと対決する決意をするまでに至る経過を描いた『ナイフ』、育児のために仕事を辞めて家庭に入った元高校教師の妻と娘の担任教師の確執を軸に夫婦の間のいじめを描いた『ビタースィート・ホーム』など、いじめられている側の視点に立つといじめている側が惨めに思えてくる。

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紙の本ナイフ

2005/01/11 10:51

エビスくんで

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かさ - この投稿者のレビュー一覧を見る

エビスくんを読んでボロボロに泣いちゃいました。
実は話の内容も詳しくは覚えてないし題名を「ホテイくん」と勘違いしてたほど。
それでもナイフを読んでぼろぼろ泣いたという強烈な記憶があります。
いじめの話がイヤにリアルで読み返す気にはなりません。
でも手元に置いておきたい本です。
私の中では泣きたいときには「エビスくん」ってなっています。
今読んでも泣けるんだろうなぁ。

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