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電子書籍

辺境・近境(新潮文庫) みんなのレビュー

  • 村上春樹
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みんなのレビュー5件

みんなの評価4.0

評価内訳

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紙の本辺境・近境

2007/06/13 16:23

ほっとする7つの旅行記

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あわ はちすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 アメリカ、日本、メキシコ、中国国境の読みやすい、しかも面白く著者の優しさがにじみ出ている旅行記である。面白いといってもこれらの旅自体が半端な観光旅行や、何か一般受けするものだけを探して歩く旅の類ではない。まず文章からしてありきたりの熟語で簡単に概念付けたりはしない。丁寧で示唆に富んでより具体的で自分の皮膚感覚での言葉を使う。ムラカミ独自の文体といってしまうとそれまでだが。
 旅の内容も命がけでとは言わないまでもムラカミ的にいえばけっこうむむむむむ!というようなスリリングな旅内容である。市民マラソンをやっているようにアウトドア派のラディカルなようすが文章の合間に浮かんでくる。同じノンフィクションの「アンダーグラウンド」では聞き役に徹した静なるムラカミというイメージがここでは動のムラカミに変身する。少なくとも私にはそうみえるがオーバーな表現かな!
 「イ・ハンプトン」は人間の群れる習性への皮肉なのかもしれない。「無人島」はムラカミエッセイの軽妙なおもしろさ(虫や鳥たちとの交流?)が満喫できる、心が休まる一文。「メキシコ」は最後の「辺境を旅する」と同様、旅というものへのこだわりとインディオや、変らない風土への共感が感じられた。「讃岐うどん」はそのものずばり、うどんと讃岐礼賛の文。この文章が地元ではPRになってたりしている。「ノモンハン」は幼少からムラカミがこだわった事件。この取材から国家という得体の知れない象徴の実態を永く記憶にとどめておきたかったのだろう。
 「アメリカ大陸」はアメリカという国の本質に迫っている紀行文。広漠とした“ハートランド”もよりアメリカなのだと。「神戸まで歩く」は思索的な長歩記。行程は半日だが内容は広く深く、阪神大震災あり阪神タイガースあり、故郷喪失感あり。青春のムラカミが甦ってくる。同時代に同地域でよく似た青春をおくった一人として郷愁を禁じえない。音楽、小説、映画、旅行のエッセンスをちりばめた良質なムラカミワールドが味わえる一冊。

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紙の本辺境・近境

2002/07/13 19:03

辺境・近境

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MMM - この投稿者のレビュー一覧を見る

 遠い所から、近い所までいろいろな場所を村上春樹さんが旅する。
 村上さんの文章からは空気感というか、旅先の情緒までが伝わってきそうな感じのする匂いがするような気がする。それはリアルではないけど、しっかりとした既視感を読者に与えてくれる。そんな文章を読みながら休日を過ごすものたまにはいいだろう。

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紙の本辺境・近境

2002/02/01 12:32

それにしてもメキシコは…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いむら - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「無人島」と「ノモンハン」以外は僕自身も訪れたことがある場所(ロング・アイランド、メキシコ、讃岐、アメリカ大陸、神戸)だけれど、小説家が表現すると別の土地のように色彩豊かになる。小説のように楽しく読めた。そのなかでも、讃岐のうどん紀行がもっとも笑える。アメリカ大陸横断は、本人も乗り気ではなくおもしろくない。そして、メキシコとノモンハンがもっとも読みごたえがある。
 ノモンハンでの驚くべき光景や経験に引きだされる作者の思考は、彼が現実に存在する場所をそのまま小説に書き込んでいくタイプの作家ではないこともあり、『ねじまき鳥』と合わせて読むと興味深いだろう。僕としては、メキシコを舞台にした長編小説をいつか書いてもらいたいと思っている。
 最後にあとがきのようにして掲載されている「辺境を旅する」には、作者自身の旅行記に対する気持ちが赤裸々に綴られていて参考になります。例えば次のような言葉。「旅行記というものが本来的になすべきことは、小説が本来的になすべきことと、機能的にはほとんど同じ」「一番大事なのは、このように辺境の消滅した時代にあっても、自分という人間の中にはいまだに辺境を作り出せる場所があるんだと信じること」。

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紙の本辺境・近境

2001/02/19 09:24

変で真面目な旅行記

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 村上春樹の旅行記は、つくづく真面目で、同時につくづく変である。無人島、メキシコ、讃岐うどん、ノモンハン、アメリカ大陸横断、震災後の神戸を歩く。そんな所には普通わざわざ行かないし、そんなことはわざわざしない。それを村上春樹は熱心にし、丁寧に文章にまとめる。その結果生まれる文章は、とても面白いものになる。
 無人島、メキシコ、アメリカ大陸横断は、とにかく劣悪な環境であり、観光としてのメリットはほとんどない。肉体的にもタフなだけ。そんな状況に心底苦しみながらも、そのタフさをキチンと記している。
 震災後の神戸。芦屋の生家を阪神大震災で失ったという村上春樹が、西宮から神戸をひたすら歩く。その時の心象を綴る。この本の中ではいちばんパーソナルで、センチメンタルな文章だ。
 楽しいのは讃岐うどん。その名も「讃岐・超ディープうどん紀行」だけあって、ほんとに超ディープ。これを読んだら、誰もが讃岐でうどんを食べたくなるはずだ。

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紙の本辺境・近境

2000/11/18 01:06

(辺境)消滅の時代に書くこと

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:小沢純清 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 近くは故郷神戸から、遠くはメキシコの田舎町やモンゴルの草原まで、この本には、世界の様々な場所を旅したときの旅行記七篇が収められている。読者は、同時に出版された『辺境・近境 写真篇』を併せ読むことによって、まるで著者とともに「辺境」(メキシコやモンゴル)や「近境」(神戸や讃岐)を旅しているかのような楽しさを味わうことができる。『辺境・近境』というタイトルの意味もそこにあるのだろう。けれども、村上春樹にとって、〈辺境〉と〈近境〉は、もう少し複雑な意味を持っているようだ。
 「あとがき」にあたる「辺境を旅する」の中で、村上氏は次のように言っている。
「こうして誰でもどこにでも行けるようになって、今ではすでに辺境というものがなくなってしまった」
「いちばん大事なのは、このように辺境の消滅した時代にあっても、自分という人間の中にはいまだに辺境を作り出せる場所があるんだと信じることだ」
 村上氏にとっては、〈辺境〉とは、地理的な遠隔地ではなく、「旅行する人に意識の変革を迫る」〈非日常〉の喩である。奇怪で暴力的な事件(氏にとっては「阪神大震災」と「地下鉄サリン事件」に象徴される)が〈日常〉的になった現代、〈辺境〉を旅し、それを旅行記に描くことは、村上氏にとって、「面白さ珍奇さを並列的にずらずらと並べ」ることではなく、「〈それがどのように日常から離れながらも、しかし同時にどれくらい日常に隣接しているか〉ということを(順番が逆でもいいんですが)、複合的に明らかにして」いく行為なのである。
 したがって、それは旅行記を書くことにのみ当てはまることではない。「旅行記というものが本来的になすべきことは、小説が本来的になすべきことと、機能的にはほとんど同じなんです。」
 〈辺境〉消滅の時代にあって、村上春樹にとっての、書くという行為の核心的意義について触れているように思えてならないのだ。

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