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電子書籍

君たちに明日はない みんなのレビュー

  • 垣根涼介, 垣根涼介 (著)
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みんなのレビュー16件

みんなの評価4.2

評価内訳

16 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本君たちに明日はない

2005/06/06 21:42

サイトデザインが変わって、書き溜めた書評を出すのを躊躇っていたら、この作品、第18回山本周五郎賞をとってしまった。失敗した、読んですぐ騒いどきゃよかった

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

装画 井筒啓之、装幀 新潮社装幀室。井筒は池永陽『殴られ屋の女神』、日明恩『そして、警官は奔る』、伊集院静『ぼくのボールが君に届けば』といった小説にカバー画をつけている人。白地に人物をスックと立たせるのが井筒の画風らしくて、どの本も白いです。
で、こういった書き方は世の書評家からは馬鹿にされますが、面白いです。冒頭、いきなりヤクザ風のあんちゃんが出てくるので、どうなるのかなと思っていたら、至極まっとうに展開。リストラという、それこそ暗くなりそうな話を、ここまで未来があるように描く?目の付け所のよさと人物設定が、うまいなあとしかいいようがありません。
全体は5つの短篇からなる連作で、垣根は、文章の順番を上手に入れ替え、視点を上手に移動させながら、全体の核となる人間関係や主人公の職業を、それこそストリップ・ティーズのようにチラチラと紹介していきます。
建材会社に乗り込んだ真介が面接したのは、とかく噂のある支店長と、気がきつそうな、きりっとした顔つきの女だった ACT1.怒り狂う女。東証第二部に上場する玩具メーカーの人員削減計画の最終年、クビ切りを依頼された真介の前に現れたのは、離婚歴のある開発課の研究主任 ACT2.オモチャの男。
合併で人減らしを計る銀行の標的となったのは、優秀な成績を残しながら派閥の力学で冷や飯を食わされている同窓生だった ACT3.旧友。日本を代表する自動車メーカーのコンパニオン、美女ぞろいの彼女たちも年齢が上がればリストラの対象に ACT4.八方ふさがりの女。音楽プロダクションの社長が専属プロデューサーの二人の内、一人をクビ切らねばならない。ともに優秀な成績を残す二人は ACT5.去り行く者。
主人公は村上真介、33歳。オートバイに惚れこんで人生ちょっと曲がっちゃったかな、といった印象の二枚目。うまくバランスをとりながら広告代理店で営業をしてきましたが、28歳の時、今、勤める会社『日本ヒューマンリアクト㈱』の社長 高橋に、彼の絶妙な勤務振りを見抜かれ、転職します。
『日本ヒューマンリアクト㈱』は資本金1500万、従業員15名の極細零細企業ですが、主要取引先は日本の超一流企業で、その業務はリストラと称するクビ切りのための査定を、それらの会社の人事課に成り代わって行ないます。事後のトラブルにおびえ訴訟や社内派閥間の争いを回避し、人事部への風当たりを弱めたいという企業のニーズに応えた会社です。
で、真介は相手の会社に乗り込んだり、或は他の場所を借りるなどして、対象となる部署の人員カットの査定や勧告をし、目標数値を達成することを求められます。ボケと突っ込みというわけではありませんが、彼とコンビを組むのが人材派遣会社からの派遣社員で23歳になる、やや白痴的な美女 川田美代子です。この二人、いいコンビですが男と女の関係にはなりません。
何故かというと、真介くん、マザコンです。いや、違うかな、年上の女性に弱いというのがいいかもしれません。しかも、ちょっときつめの女性がいい。歳の差なんて20歳くらいは全く問題なし。むしろ、相手のほうが真介に気を使うくらいです。ただし、ただ年上だけではだめで、やはりいい女であることは条件です。
で、第一話で怒りまくるのが、建材会社『森松ハウス㈱』の営業企画推進部の課長代理で41歳になる芹沢陽子。28歳で旧家の御曹司と結婚、でも相手の浮気に嫌気がさして31歳で離婚、5年前府中市内に1LDKの新築マンション購入、ま、仕事は出来ます。
もう、これだけで十分でしょう。私は、ACT3.旧友 で泣きました。夫婦って、こうじゃなくちゃと思いました。無論、ありふれた展開かもしれませんけど、いいです。かなりエロい場面もあって、ちょっと娘たちには早いかなと思わせますが、これだけ面白ければ十分。今のところ垣根のベストでしょう。

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紙の本迷子の王様

2016/12/03 01:45

遂に迎えた最終巻

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る

大半のお仕事小説がニッチな業界の常識や技を主人公が覚え成長してゆく過程で働く楽しさや意義を見出していく物語が多いのに対して、本シリーズの面白さは「退職」という人生の岐路に立たされた主人公達がある種逆方向から見た仕事の楽しさや厳しさ・辛さ、必要とされない寂しさ、そして辞めるからこそわかる「働くというコトの意味」を見出して行くところにある。

金儲けの為、好きなことの為、家族の為、社会の為など働く理由は人それぞれ。それを狂言回し役の村上が引き出してゆくのが読んでいて楽しいのだが、最終話ではその村上自身がクビを切られる事になる。果たして村上が出した答えとは…。

高度経済成長、バブル崩壊、ITバブル、リーマンショック、アベノミクスなど我々を取り巻く社会情勢は刻々と変わっていく、それはつまり働く側にもその時々で働く理由は変わって行くというコト。単純だけどなかなか気付かない事を教えてくれる素敵な小説だ。

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紙の本君たちに明日はない

2016/02/06 13:55

社会人に読んで欲しい一冊

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おさる - この投稿者のレビュー一覧を見る

社会人にとって会社における自分の価値を見直すための
一冊です。
人生の幸せは仕事だけでないけれど、
仕事をなくしても生きていく術がない社会人にとって、
日々の仕事を考えるきっかけになります。
リストラ請負人の切れ味鋭いつっこみは、
自身の心へぐさり突き刺さります。

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紙の本君たちに明日はない

2005/04/12 23:39

大傑作『ワイルド・ソウル』のようなスケール感はないが、普通の人が演じる身につまされる話、なかなか新境地開拓でいい感じです。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

『陽子だって本当は分かっているだろ。今の世の中、リスクはどこにでも転がっている。いい学校を出て新卒で入った企業でも、一生勤められる保証なんてどこにもない。今の仕事をしていると、なおさらそう思う。不安なのは分かる。でも、ぜんぶが全部安全なチョイスなんてありえない。だったらある程度のリスクは承知で、より納得のいく環境を選ぶしかない』
前作、『クレイジー・ヘブン』にて少し今までの勢いがトーンダウンした感が強かった垣根氏であるが、本作はそう言った意味で今後の氏の動向を占う試金石的作品として読んでみた。
氏の最高傑作と呼ばれる『ワイルド・ソウル』の壮大なスケールにはほど遠いのは否定しないが、楽しく読めるエンターテイメント作品に仕上がっていると言うのが私が下した本作の結論である。
前々作(『サウダージ』)あたりから感じていたのであるが、現在の読書人口の過半数以上が女性であるという点を垣根氏に認識してほしいなと強く思っていた。
氏の作品の魅力はカッコいい登場人物(多少エッチでも許容範囲内ならOK)に対する読者の共感につきると思っているのであるが、前々作あたりから少し進むべき方向性が間違っていたのではないだろうかと強く感じていた。
というのは、性描写がキツクって他人に薦め辛い作品に仕上がっていたのである。
はたして氏の本当のファンは望んでいるのであろうか?
とりわけ、女性が読んだら“女性蔑視的にも受け止められる描写が多かったのである。”
“垣根氏の主人公は硬派であればあるほど魅力的であることを忘れてはならない。”
本作は少なくとも上記からは脱出出来たと思っている。
読者と距離感の近い主人公の物語を上梓した点においては垣根氏のターニングポイント的作品と言えそうだ。
現代社会において避けることのできないリストラ問題。
特筆すべき点は、各篇に登場するリストラされる側の問題点のみならずリストラを推し進める人間を主人公として取り上げた点であろう。
彼の名は村上真介、33歳。
「日本ヒューマンリアクト」という会社に勤務。
職務内容は退職勧告。
人事部に代わって本人と面接し、退職を勧める仕事である。
リストラされる側の人物は本当に多様である。
銀行員、音楽プロデューサー、イベントコンパニオン、玩具メーカーの社員など・・・
垣根氏は本作で様々な人の人生を切り取ることに成功している。
一篇目で面接する陽子(41歳)と恋愛関係となりその後の各篇の物語と同時進行的に進む。
今までの若くて派手な女性(たとえば『サウダージ』のDD)の登場はなく、唯一それに近い感じのアシスタント的な務めを果たす若い女性とではなく、8歳も年上のバツイチ女・陽子と恋におちいるのである。
意外に感じられた読者も多いんじゃないかな。
しかしながら、この構成(年上の地味な女への愛情)が物語を薄っぺらいものから骨太なものへと変えていっているのである。
仕事が人生を変えるのは本作を読めば自然とわかる
だけども(出会い→恋愛)が人生を変えることをも再認識させてくれる点が一番の評価すべき点であろう。
あと彼らの恋愛のみならず、リストラされそうになった場合の心の持ち方について読者に提示してくれている点は素晴らしいなと思う。
これからはクライムノベルに拘らず、本作のように普通の人々の物語も紡いで欲しい。
滑らかな文章とワクワクするストーリー展開、垣根涼介のリハビリはもうすぐ終わろうとしている。
少し身につまされた話を読み終えた私たち読者は、明日からの生活・仕事に活力を与えてもらったような気になるのは果たして気のせいだろうか・・・
活字中毒日記

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紙の本借金取りの王子

2010/02/23 22:21

リストラ請負人、村上真介ふたたび。主人公はあなたやわたしかもしれない。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よし - この投稿者のレビュー一覧を見る

リストラ請負人、村上真介シリーズの二作目です。前作「君たちに明日はない」では、主人公の村上真介のキャラが立ってましたけど、今回はやや抑えた感じかなー。決して、爽快な話ばかりではありませんが、余韻が残る作品になっています。

面白かったが、素直に笑えないよなー。ここに出てくる人たちは、会社勤めのサラリーマンばかり。そう、私と同じ境遇ではないか!一つ間違えば(間違わなくても)、明日にもリストラの身。そんなわが身を感じつつ、読み終えました。

例えば「二億円の女」を見よ。デパートの外商営業部で働く営業目標、二億円の女性。仕事も順調なのだが、リストラ応じようとする。果たして、なぜ?答えは「数字に追われるのが嫌だから」。分かるよなー、分かる。
最初に入ったデパガに異動になって、輝きを取戻すというお話。

「借金取りの王子」は金融会社に勤める男の話。イケメンで王子と呼ばれた男はなぜ、リストラに応じようとするのか?ラストが涙を誘います。幸せとは仕事の価値ではないんですね。

「山里の娘」は有名旅館の従業員のお話。難なく仕事をこなしつつも、都会で働きたい欲望を抑えきれず、リストラに応じようとする。

皆、収入には不自由していないが、会社の中で働き甲斐や生きがいを感じないまま、過ごしています。ここに自分がいます。常識って何?会社って何?そう考えさせられるんですね。そして、このお話に出てくる人たちが見つけた居場所とはどこなんでしょう。

何とリアルな現代を書いてくれるのだろう、垣根さん。
現代小説であるとともに、社会小説でもあるとわたしは、思います。このシリーズが書き続けられれば、日本経済の構図が分かるのではないかな。
リストラ請負人を極力抑えつつ、リストラを受ける側を描いたこの手腕に脱帽です。

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紙の本君たちに明日はない

2019/08/02 22:00

リストラ請負会社

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る

リストラを請け負う会社に勤める村上真介。一人ずつの短編の集まりとなっている。最初の建材メーカーの女性は、村上が好きになり、請負いが終わった後も関係が続くことになる(この女性陽子は結局リストラにならなかったが、物語最後では業界団体の事務局長にスカウトされる。)。
2番目のおもちゃ会社の主任研究員には、かつてバイクレーサーの夢を追いかけた自分に重ね合わせた。降格でリストラにならずにすむことになった。
3番目の旧友は高校時代の同級生だ。銀行合併によって左遷された人物で、別の同級生の投資ファンドに行くことになる。
4番目の自動車メーカーのイベント要員は、名古屋弁といい、名古屋の雰囲気が非常に出ている。
5番目の音楽プロデューサーは自身の判断で2人のうちどちらを残すか決めるという仕事となった。

リストラの請負会社という設定はなかなか斬新であろう。リストラをすることを専門の職業とするのは現実の世界ではなかなか難しいものだろうからだ。苦痛も多いものと思われる。それでも主人公は人と対峙していく。旧友を救おうと人間くささもある。

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紙の本君たちに明日はない

2019/05/22 15:31

君たちに明日はない (新潮文庫)

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:lakini - この投稿者のレビュー一覧を見る

うん、これ良かった!

すごいよく分かる、なんていうか素直に納得できる社会観で。ディーテールも面白くて、へぇ~リストラってこういうふうに行ったりするのかぁなんて思ったら、本文の後の他の人の解説を読むと、架空の職業らしい(笑)。なんてこった。
てっきりそういう職業あるのかと思って読んでたんだけど(笑)。それだけ、それっぽかった、ってことですね。

主人公が33くらいで、そのパートナーが41とかくらいの女性なのも、興味深かったな。なんか、こう形もありだな、って思って。あと、その女性が、なんていう可、きちんと相手の気持ちに気づける人で、大人なら、そういう魅力がやっぱりいいなぁと思った。

この作者、ギャングスターの話はちょっとつまらなかったイメージあるんだけどね。これは良かったので、イメージは少し変わりました。

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紙の本迷子の王様

2017/02/23 09:45

最後のリストラ

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投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る

「君たちに明日はない」シリーズの最終巻。
企業へ出向き、リストラを請け負うという一風変わった職業設定が面白く、大好きだったシリーズ。
最終巻は、主人公の会社が縮小に伴い人員整理を行うことに。
これまで他人にリストラを勧告してきた主人公は、どのような道に進むのか…。
リストラを扱っているのに、前向きに、元気をもらえる。

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紙の本張り込み姫

2016/02/25 22:29

仕事の誇り

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おさる - この投稿者のレビュー一覧を見る

「君たちに明日はない」シリーズの作品です。
張り込み姫は、
今自分のやっている仕事か元々目指していた仕事かに
迷う女性の思いを、
村上真介がゆさぶります。
どんな仕事でも続けていれば、
それに対して誇りをもつことができると思った作品です。

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紙の本借金取りの王子

2016/02/24 20:53

純愛

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おさる - この投稿者のレビュー一覧を見る

「君たちに明日はない」のシリーズの作品です。
タイトルになっている借金取りの王子は、
消費者金融業界を意識した業界で働く人達が主人公です。
お金がからむと言動も厳しく、人間関係の極みの中で
生き方を考えた作品です。
お金のために働くのか、お金がなければ生きられない。
生きるためには働かないといけない。
当たり前のことですが、その根本を考える機会をもらいました。

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紙の本永遠のディーバ

2014/11/29 07:53

H26.11.23読了

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:竹匠 - この投稿者のレビュー一覧を見る

いつもながら、仕事と自分自身の人生について考えさせられる。サラリーマンになる前の、漠然とした夢を追い求めたい気がしてくる・・・

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紙の本借金取りの王子

2012/12/26 04:49

一気読み

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぺろんちょ十八号 - この投稿者のレビュー一覧を見る

読みはじめたが最後。あっという間に引き込まれ、ページを繰る手がとまらない。気がつけば数百枚の文庫本も、残りわずか。と、書いてみればいかにも紋切り型だけれど、こういう体験ってあるんだな。う~ん、店長もう一杯。

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紙の本君たちに明日はない

2005/04/24 23:38

リストラ請負人を主人公とした数々のドラマを描く

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:格格 - この投稿者のレビュー一覧を見る

会社のリストラを請け負う会社の腕利き、村上真介を主人公とした短編集.ただし、全編を流れる一つのストーリーもある.第1編の相手との恋愛が続いていくのである.真介の過去も順に語られていく.必然の履歴があるのだ.5編の表題を記すと以下のとおり.巧妙な題は二つの意味を重ねているものが多い.うまい.面白い.会社のリストラには本当にドラマがある.
ACT 1. 怒り狂う女
ACT 2. オモチャの男
ACT 3. 旧友
ACT 4. 八方ふさがりの女
ACT 5. 去り行く者
『ワイルド・ソウル』は、重さの中に軽さを兼ね備えた長編であったが、本書は、軽さをメインとして、その中に重い部分を兼ね備えた短編集と言える.

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紙の本君たちに明日はない

2006/12/02 22:07

読む者に左右される意欲作と取りたい

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よし - この投稿者のレビュー一覧を見る

リストラを行うことが自分の仕事、「リストラ請負人村上真介」。そんな彼が請け負って出会うのは怒る女、オモチャ屋の男、旧友、元コンパニオン、音楽プロデューサー。シビアな現代を描きつつ、決して暗くない5つの短編。

と書いてきましたが、そういうリストラ世代になった今、この短編集は自分にとっても、決して笑って読むことができませんでした。こういう人物の設定や、リストラの対象にされる人たちを見るまなざしも優しい視点で書いて欲しいのですが、決してそうではありません。主人公はその筋のプロだけあって、淡々と自分の仕事をこなしていきます。一人ひとりを査定で評価してリストラに追い込めれば良いのですが、簡単にそうはいかないのがまた現実的。何ともいえない複雑な気持ちに。
ただ、この作者はこうしたテーマを決して暗いものではなく、展望を持った書き方をしているところがすごいなーと感心してしまいます。読ませる力量はさすがです。名作「ワイルド・ソウル」のノリはこの作品にも出ていています。ある意味この作者の特徴なのかなと思ってしまいます。
人物の設定も面白い。主人公の恋人芹沢陽子との出会いとその後。彼といつもコンビを組んでいる川田陽子は美人なのだけれども今風のボケの持ち主。そんな彼女とは一定の距離を置いて付き合っています。そしてリストラの対象になる人たちの悲哀。
この主人公、マザコンなのか、かなりの年上の女性を好みます。その辺をもう少し書いて欲しかったのと同時に、現実的な生活の臭いが感じられない主人公なのです。全て完璧。
しかし、このテーマでここまで読ませるのは作者の力量。おそらく今後も読む作家でしょう。ACT.3「旧友」の夫婦の会話には泣きました。この作品の中でも絶品です。
良くもあり、悪くもあり。しかし、力量は認め、期待する。そんな作家さんは、誰にもありますよね。わたしにとってはきっとそういう作家さんでしょう。
結論は全体的にはいいが、個人の思い(読む側の)に左右される本でしょう。そこに挑戦した作家の意欲作と取りたい。

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紙の本永遠のディーバ

2016/03/11 22:38

歌姫の話

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おさる - この投稿者のレビュー一覧を見る

垣根さんの君たちに明日はなしシリーズの作品です。

表題作は歌姫と同じ夢を追っかけてサラリーマンの話です。
スポットライトを浴び続けることに憧れるが、
それだけが夢ではない。
お金を稼ぐことだけが仕事ではない。
身につきささる話です。

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