承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱 みんなのレビュー
- 坂井孝一 著
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2019/12/15 23:43
過小評価されてきた日本史上屈指の大事件
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
一口に武士の時代とは言っても、平清盛や源頼朝はまだまだ朝廷の枠組み内にいたと言っていい。それがいつ誰がひっくり返したかといえば、1221年の承久の乱で北条義時がやったのである。だが相手は歴代でも屈指の英主である後鳥羽上皇であり、決して鎌倉側が勝つべくして勝ったわけではなく、勝敗が逆になった機会はいくらでもあった。それがなぜ鮮やかに鎌倉側が勝ち、「武者の世」を到来させる壇ノ浦よりも関ヶ原よりもずっと大きな歴史的変動を生む結果になったか、本書は最新の知見を交えて論じてくれた。昔教科書で教えられた歴史がひっくり返される名著である。
2019/01/16 06:18
武士政権
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
承久の乱を院政の始まりから後鳥羽上皇の死まで丁寧に扱った本。合戦の模様までも丹念に解説している。乱により武士政権が確立していく過程もよくわかる一級品。
2021/12/28 15:16
面白かったです。
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投稿者:Kanye - この投稿者のレビュー一覧を見る
後鳥羽上皇が,関東の勢力や北条義時をどのように見ていたか,最終的に何をねらって乱を引き起こしたのかを知ることができました。大河ドラマが楽しみです。
2021/12/19 10:22
教科書で覚えた常識を覆された
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投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
序章から二章までは後鳥羽、実朝の人物像について綿密に解説している。八百年も前の人だから、もちろん個人の人物像は分からないけれど、当人の実績や作品への評価を通じたアプローチは説得力がある。
様々な分野に与えた影響の度合いを詳細な検討を見せられ、今まで思い抱いていた両人の像が非常にステロタイプであったことに気づかされて目からうろこが落ちる思いだった。
本郷和人の同名書に比べると、文献や史料がない部分や専門外の部分を憶測で好き勝手に書くような事はしていないので、派手さや面白みには欠けるかも知れない。
第三章の「乱への道程」は実に読み応えがある。
歴史書ではあるのだけれど、スピード感のある筆致と緩急をつけた構成はなかなかの物で、ドキュメンタリー作を読んでいるような錯覚を覚えた。
朝廷方も幕府方も過酷な選択を迫られる場面がいくつもあった事が分かる。
選択の誤りが即命を落とすことにつながる過酷な時代だけに、どの商談にも重みが感じられる。
2021/06/25 16:10
承久の乱
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルには『承久の乱』とあるが、読者の理解を進めるように院政の開始から記述を始めてくれているので、とてもわかりやすい。また、源実朝は文弱で幕府の重臣たちから睨まれていたとか、後鳥羽上皇が倒幕を目的に兵を挙げたなどの従来のイメージが覆された。
今日を生きる我々にもわかりやすいように例えて表現されているところもあり、とにかくわかりやすい。それでいて、結末を知っている我々の立場から価値判断を下す事のないように釘を刺しているところも良いと思う。
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