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電子書籍

闕所物奉行 裏帳合 みんなのレビュー

  • 上田秀人 著
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みんなのレビュー5件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本赤猫始末

2010/09/12 21:21

剣術、幕府の権力闘争、隠れた要職など定番のシリーズ物

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 上田秀人の時代物シリーズである。上田にはこの手のシリーズがいくつかある。奥右筆組頭、勘定吟味役という幕府の隠れた要職にある武士とその周囲を主人公にしたものである。勘定吟味役のシリーズは終了したが、奥右筆秘帳はまだ継続中であるし、本シリーズはまだ3作目と始まったばかりである。これを半年に1冊ずつ著わしている。なかなか精力的に執筆しているし、質も低下してはいないと思う。

上田の本職は歯科医師だという。一体これだけのボリュームのある小説をいつ執筆しているのだろ。一作くらいなら想像もつくのだが、並行して数作を同時に書くというのは並大抵の時間のつかい手ではない。

 江戸幕府は幕閣と言われる老中やその候補となる若年寄など名の知れた要職がある。上田は我々の知らない役職ではあるが、隠れた要職を取り上げて幕閣とのやりとりなどを面白く表現する。また、歴史上有名な人々を登場させることも得意である。

 将軍、側用人、老中などは言うに及ばない。池波正太郎の鬼平犯科帳で描かれる長谷川平蔵も400石の旗本が主役であるが、本シリーズの主役である闕所物奉行の榊扇太郎も千石未満の低級の旗本である。闕所物奉行とは、奉行という職名ではあるが江戸町奉行、長崎奉行などとは格が違う。それでも本書では目付の地位にあり、歴史上では後の江戸町奉行になる鳥居耀蔵に見出されて出世した結果である。闕所という処分が下った後、財産を競売等にかけて売払い、その財産を幕府の勘定方に収めるのが仕事である。

 十代将軍だった家斉が大御所として君臨する時代が舞台である。十一代将軍は当然健在なので、様々な幕府内の暗闘があった。これを見事に織り込んで物語は進行していく。この時代だから実際はもう少しのんびりしていたと思われるのだが、進行は退屈するほどのんびりしてはいない。

 まるで現代劇でも見ているようにスピード感がある。舞台は江戸時代であるが、内容は現代劇と同じである。そこが読者に受ける所以であろう。江戸時代も後期に近くなると、戦がなくなり、剣術の存在意義も薄れつつある。ましてや人を切るなどということはめったにないことであるが、上田のシリーズは主人公がいずれも剣の達人で剣術小説としても楽しめる。このシリーズも今後どのように進展していくかが楽しみである。

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紙の本奉行始末

2012/03/18 20:58

闕所物奉行の最終巻に相応しい大決戦

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 上田秀人の闕所物奉行・榊扇太郎シリーズの第6作である。最終決戦と書かれていたので、本書で最終回を迎える。闕所物奉行にも実務を捌く闇の顔役が登場するのだが、この品川の闇の元締の狙いも縄張り争いが目的である。

 本シリーズでは、これまでに旗本に関すること、吉原に関することなど社会の事情を反映した事件を例にこの時代の世相が描かれていた。しかし、ここ数回は品川の闇の元締との対立が表に出てきており、それがいよいよ本書で最後を迎えたということである。

 闕所物奉行といえば、奉行ではあるが、町奉行や寺社奉行とは格が全くことなる。精精町奉行所の筆頭同心などと同等である。闕所が出た際に、その始末をつけるのが仕事である。闕所は犯罪を犯したものの財産を召し上げることであり、それを闕所物奉行が金子に換えて公共事業に資するために上納することになる。

 主人公の地位は低いので、上の引きを持たなければ活躍などできないわけである。ここでは、当初は目付である鳥居耀蔵に引き上げられ、闕所物奉行に収まったが、町奉行を狙う鳥居に裏切られ、老中の水野忠邦の庇護を受けることになった。幕閣の庇護を受けることになれば地位は安泰ではあるが、その分非情に切り捨てられることも覚悟しなければならない。

 自分の出世を考える鳥居耀蔵、倹約を旨とする政道を推進する老中、そして将軍である徳川家斉とその子息で後継者である徳川家慶との駆け引きなどが絡み合っていつものように面白く描かれている。

 政道を支える幕閣の対立と、幕府の実務を支える御家人の奮闘ぶりが同時並行して描かれており、やや欲張り過ぎだとも思えるのだが、ストーリーに乱れはなく、読んでいても飽きがこない。この闕所物奉行という役回りならば、この時代の世相を反映した事件をさらに扱えるのではないかと思うのだが、ここで終了とは残念である。

 上田の時代小説が人気を集めるのは当然で、これほど分かりやすく、読みやすければ人気が出ない方がおかしいくらいである。上田の小説によって時代小説に興味を持つ読者が増えてくれることを願う。

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紙の本御免状始末

2013/01/23 16:43

風変わりな素材を扱う「本物」の時代小説家

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作者、この頃かなり評判を耳にする。
タイトルを忘れてしまったが、何やら現代の時代小説を紹介した本にも
たしか筆頭で名前が挙がっていたと思う。
しかし代表作が「奥右筆」なんとか、というので、
聞きなれない言葉に何となく引いてしまっていた部分はたしかにある。

でもやっぱり読みたくなって手に取ったのがこれ。
これまた闕所物奉行という素材で、???
どれほどの人がこの言葉を知っているのか。そもそもこの漢字が読めるのかどうか。

だが、出だしの見事さにいきなり驚かされた。
吉原で、値をめぐって屈辱を受け、詰め腹切らされた藩士の無念を、その藩の軍勢がはらす、
という型破りなアクション。
これが実に史実だというのも驚きだが、
わずか10ページの間の描き方に唸る。
たちどころに読者の心をつかむ緊迫感、迫力、会話のキレ、たしかな筆致。
なるほど只者ではない。

その後発砲もあり、大変な事件のはずがなぜか揉み消される。
なぜ、というところで絡むのが闕所物奉行である主人公である。
犯罪がらみなどで没収した財産の処理を担当する仕事とか。
しかしこれはほんの小役人らしい。
いずれにしても、他のシリーズもそうだろうが、
あまり歴史の光の当たらない素材を取り上げているのも勉強にもなるし楽しい。

聞けば作者は、本業は(ここまで名が上がるとそう言っていいのかどうか)歯医者で、
そちらの仕事が終わった夜に小説を書いていて、百冊を目標にしているのだとか。
これは相当な情熱家だろう。
よほど時代小説や、その背景になる歴史が好きに違いない。
それは読んでいても感じられる。
時代小説家は昔のことを扱うわけだし、一般に多少ともそういう印象があるが、
何しろ素材が風変わりで、そこに半端ではないのめり込みぶりが表れていそうだ。

こうなるとえてして薀蓄の披露だけに流れてしまう危険もあるが、それはない。
物語の展開は楽しい。
要所要所で剣技や、また頭脳のアクションもあり、メリハリが効いている。
そもそも事件の規模が大きいのがすごい。
ふつうの江戸の捕物だともう少し小さな事件だろうに、天下を揺るがしかねない裏があるし、
この傾向はシリーズのこの後も続きそうで、その辺のスケールも魅力かもしれない。

最後のアクションやら謎解きで多少ゴチャゴチャしているのが欠点といえば欠点だろうが、
ほとんど苦にならなかった。
それよりも、代表作というわけでもないらしいこのシリーズでこの面白さである。
間違いなく「本物」の時代小説家だろうし、何しろ百冊めざして幾多のシリーズが進行中なのだ。
これは大変な掘り出し物かと、今後の愉しみを思って嬉しくなった。

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紙の本旗本始末

2011/04/03 21:24

鳥居耀蔵、水野忠邦の時代の役人と庶民社会の裏側を描く

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

闕所物奉行・榊扇太郎シリーズの第4作である。闕所とは罪名の一つであるが、他の罪に加えて為されるものである。その際の執行役として闕所物奉行が出張ってくる。身分は町奉行所の筆頭同心と同等ということになっているので、町奉行などとは全く格が違う。

 本当にこんな御役目があったのかどうかまでは知らないが、面白いところに目を付けたものだ。時は十二代将軍・家慶の時代で、先の十一代将軍・家斉が大御所として健在の時代である。扇太郎は、目付鳥居耀蔵に目をかけられ、鳥居の指示で動いている。その鳥居のボスは老中水野忠邦という系統である。

 将軍近習の旗本が行方をくらます。将軍の器量についてとやかくと悪い噂が出ることになる。一方で、扇太郎の本職である闕所が少ない。すると、関係者の実入りが減ることになる。とはいえ、勝手に増やすわけにもいかず、扇太郎も困惑してしまう。

 上田は文中でこの時代の役職、身分について丁寧に解説している。また、飲食物たとえば茶についても、当時の習慣や価格について詳しく記述している。当時は役人といえども、そう簡単に茶を飲める時代ではなかったようだ。

 とくに武家の生活が苦しく、商人、札差と呼ばれる金貸しに頼らざるを得なくなる。ここから武士の没落が始まって行くわけである。武家の本領である戦はもうなく、天下泰平の世である。要するに武家としての恰好を付けるために、金が必要になる。これをどのように工面するかが重要な才覚となる。

 品川を縄張りとする顔役が幕府の枢要な地位にいる役人をコントロールしていたが、そこから騒ぎが持ち上がる。扇太郎も鳥居の指示のもとに活躍をする。ここからは、上司と部下、親分と子分のあり方が生き生きと描かれてくる。その結果、扇太郎は新たな筋からの指示を受ける。

 文庫1冊で、しかも文字が大きいのでそれほどのボリュームとはならないせいか、シリーズものとしないと書ききれないのかもしれない。というわけで闕所物奉行・裏帳合の本シリーズも5作目に入ることが確実であるが、気楽に読める時代もので、読者の人気を集めるのも当然である。

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少し進んで

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投稿者:jyue - この投稿者のレビュー一覧を見る

鳥居との関係を何とかと思っている主人公。
鳥居まやはり水野との関係を何とかしないと、と思って動いている、それに吉原をうかがう一太郎。沢山の思惑の中だ、さてどう動くか。

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