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電子書籍

雲上雲下 みんなのレビュー

  • 朝井まかて
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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本雲上雲下

2018/05/22 05:42

物語だからこそ伝わる世界

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

直木賞作家の朝井まかてさんが「日本農業新聞」に2016年4月から1年をかけて連載した意欲作。
 原題が「福耳草」。単行本化にあたりこの題名に改題されたが、とてもうまいタイトルをつけたものだ。
 「雲上」すなわち神々の住む尊いところ、「雲下」すなわち人々が暮らすこの場所、この二つの世界を結ぶものこそ、「物語」であったとするなら、この作品は朝井まかてさんの「物語論」とも呼べる作品、だから意欲作。

 名もない草にある時「草どん」と呼びかける声がする。それは尾っぽのとれた子狐。
 子狐にせがまれるまま「草どん」は昔話を語るが、自身どうしてそんな話を覚えているのかわからない。
 それでも声になって紡がれる、竜宮や龍の子の物語。
 語ることで「草どん」は自分というものを取り戻していく。
 そんな「草どん」の自分探しと幾編かの昔話が交差して、物語を深みへと誘う。
 まさに誘うという言葉の通り、読者は朝井まかてさんの話術によって、物語の面白さ残酷さ悲哀と感情の奥を暴かれていく。

 そして、次第に「物語論」の核心にはいっていく。
 怖い物語や残酷な物語をそれが残酷ゆえに隅に追いやって隠すことで「痛みを想像できなくなる」、そして手にしたのがゲームにあるような「いびつな残酷さ」ではないかと、朝井まかてさんは物語に語らせる。
 かつて「物語」ゆえに有効であったものを私たちはいつの間にか失いかけているのではないか、朝井まかてさんこそ「草どん」の本当の姿、お伽衆かもしれない。

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紙の本雲上雲下

2018/03/11 20:09

ここにあり、日本の心

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本には溢れんばかりの神話、寓話、おとぎ話があった「はず」なのに。私たちは毎日情報を追い、そして飲み込まれている。そこから得ているものは何?まかてさんは日本古来のお話を通じて訴えている。目を向けるポイントがずれているんじゃないのと。目まぐるしいスピード社会少し立ち止まり、過去から学ぶことがあってもいい。草どん、子狐、山姥、小太郎…私は彼らと心通わせることができた。最高の時間だった。表紙は小太郎かな。美しい眼差しに何度吸い込まれたことか。また闇をさ迷うことがあったら、この本を手に取りたい。ここに光がある。

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紙の本雲上雲下

2018/11/12 00:34

昔ばなしの作中話。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

時代小説が得意な朝井まかてさんの作品です。
現代の語り口調なのに立ち居振る舞いが時代を感じさせるという、
作者らしい世界観が広がっています。

今回の作品で選ばれた舞台は昔ばなしです。
第一章は草どんと子狐。
深い山中にぽっかりと袋の口を開いたかのような草原に、
心を持った草が生えています。枯れることがなくて高さは二丈を越え、
根もとがひとかかえもある樹木と見まごう草です。
幾年月そこに生えているのか記憶はとうに抜け落ちました。

草原の入口は深い森の大樫の洞で、反対側は断崖です。
現れる者といえば山姥や天狗で、めったにやってきません。
永遠の静けさと太陽の柔らかさに包まれている草どん。
ある日、根もとに子狐がやってきて草どんと呼びかけたのでした。

気をとめる者もまれなのに、子狐は草に心があることを一目で
見抜いて近寄ってきたのです。遊んでとじゃれついてくるのですが、
尻尾はちぎれているし母狐の姿も見えません。
ねぐらに帰れと言っても草どんの根もとで寝ると言いはります。
草は仕方なく、寝つけるようにと物語を聞かせることにします。
物語は、草の体のどこかからぽつぽつと湧き上がり、
自然と口をついてくるのでした。

慣れ親しんだ昔ばなしがベースなのですが、
そこは朝井まかてさん流です。昔ばなしのようなのに
そうじゃない部分があるとか、あの話かなと思わせながら
切り口が違っていたりとか、呼び覚まされる記憶と
新展開のコラボレーションに刺激を受けます。

表紙の絵は、物語の登場人物です。名前を小太郎といいます。
実はタイトルだけしか知らなかったお話がもとになっているのですが、
結構のめり込みました。

現代版お伽草紙です。昔ばなしにこんなふうに触れてみるのも
一興だなあと思いました。

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