騎虎の将 太田道灌 みんなのレビュー
- 幡大介
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紙の本騎虎の将太田道灌 上
2019/02/16 17:20
太田道灌の活躍を描く
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸城(現在の皇居)を造ったと言われる室町時代の武将、太田道灌の歴史小説である。太田道灌は室町時代に関東管領として活躍した扇谷上杉家の家宰であった。道灌の扇谷上杉家というのは、鎌倉公方を支える関東管領の家系である。しかし、鎌倉公方とその補佐役である関東管領との間で争いがあり、永享の乱によって鎌倉公方足利持氏が争いに敗れて自刃してしまう。
その後を継いだ長男の足利成氏は、鎌倉を追い落されて茨城県の古河城を本拠とするに至った。こうなると鎌倉公方とはいえず、古河公方となり、関東管領の上杉氏との間で延々と動乱が続くという時代であった。本書ではさらに室町幕府が新たに任命した堀越公方まで登場するので、関東公方と呼んでいる。戦乱の世で扇谷上杉家の家宰である太田道灌が活躍する。
本書では道灌が幼い頃から描かれている。上杉家対鎌倉公方との戦いで、道灌は鎌倉公方のみならず、実際は山内上杉家とも戦わなければならなかった。古河公方との戦いのさなか、江戸城、河越城を築城し、上杉家の戦略強化に貢献した。上杉家は京都の公家出身だったので、戦下手であった。道灌は上杉家の筆頭である山内上杉家の不甲斐なさに切歯扼腕の連続であったが、それらを無視して次々に勢力範囲を広げていった。しかし、好事魔多しで、思わぬところで最期を迎えた。
本書はこのような関東の戦国時代を生きた道灌の戦いを描いており、現在皇居になっている江戸城を最初に築城した武将として名高い。単行本上下2巻の長編であるが、読みでがあり、大いに楽しめた。ただし、急いで発刊したためか、誤りも結構多い。足利尊氏の弟を足利義直(正:直義)、中先代の乱を起こした北条の子孫を北条高時(正:時行)としている。基本的な史実を誤ると、小説とはいえ、読み手の信頼性が失われてしまうので、注意が必要であろう。
紙の本騎虎の将太田道灌 下
2018/11/10 20:07
登場人物が
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投稿者:ガンダム - この投稿者のレビュー一覧を見る
何度も何度も負けては、盛り返し、また負けての繰り返しでもあり、読んでいて
もどかしさも感じましたが、史実であれば納得です。でも登場人物の整理が必要です。
紙の本騎虎の将太田道灌 上
2018/11/10 20:03
登場人物が
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ガンダム - この投稿者のレビュー一覧を見る
大変興味深く読めますが、登場人物と関係性がちょっと複雑でもあり、
メモしながら読み進めることをお勧めします。
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