泣き虫弱虫諸葛孔明 みんなのレビュー
- 酒見賢一
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2007/07/06 17:37
孔明さん出廬から長坂坡の戦いあたりまで
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
軍師ならぬ、ぐんしーの孔明さんを描くシリーズです。
本書、どんな風に連載されているのか、全く知りませんが、前作「泣き虫弱虫諸葛孔明」の第二部が出ました。
(中途半端な終わり方だったので、続くのかなぁ位の感じでした。)
前作は、孔明さんが、三顧の礼で劉備軍団
(まだ、寄って立つ国すら持っていないので、軍団ということで)
に迎えられるあたりで終わりだったので、今作でフォローしているのは、前作の終わりから始まり難民を引き連れて荊州脱出、長坂坡の戦いあたりまでです。
どんな感じでこの小説の企画がスタートしたのかもわかりませんが、
前作は、孔明さん一人にライトが当っている感じでしたが、
(孔明さんが、世間とかかわりを持たず一人で篭っていたのだから、
今でいう、ひきこもりですね、、、しょうがないのですが)
本作では、酒見版「三国志」の本格的なスタートといった感じを受けました。
孔明さん以外のキャラクターにも十二分にページを割いてきっちり書かれていて、孔明さんサイドで存命時期を描くにしても、脇から敵役まできちっと酒見さんの筆で
書かれています。
「後宮物語」や、「墨攻」「童貞物語」「周公旦」「陋巷に在り・シリーズ」等で、中国史ならびにその文化に大変造詣の深い酒見さんの博識が相変わらず爆発といった感じで、誇張と笑いを織り交ぜ、半分歴史エッセイといった体(テイ)でどんどん綴られています。
荊州脱出のエピソードは、普通、難民を引き連れての涙、涙の、
お話しになるのですが、こんな風になっちゃうとは、、ちょっと吃驚。
書評ブロガーさんの、間で超人気の孔明さんの弟、均君ですが、
(私も大好きです)
本作でも健在です。コメディ・リリーフ的に扱われていますが、
劉備軍団と行動をともにします。
この後の、呉を魏と戦わせるための孔明さんの超絶舌先三寸外交!?や、赤壁の戦いの
風起こし(実は、入念に地元漁師にインタビューをしてお天気データを入手していた孔明さん)
なんか、あるわけですが、
どんな風に描かれるのか、本当に楽しみです。
このペースだと、ちょっと書き込みすぎって気もしますが、
まぁ、長大なシリーズになるかもしれませんね、、。
2005/01/12 15:44
面白いけど初心者向けじゃないね、これは。
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:戸隠かれん - この投稿者のレビュー一覧を見る
これがあの名軍師と名高い諸葛孔明像?? 何かの間違いじゃないだろか。
と思わず、目をこすってみたくなる。
しかし。
実は三国志を幅広くみていると、
演技でもはや神仙化されている孔明も、正史を見るとそうでもない。
作者が蜀の人間だから、筆を押さえて書いてはあるけど、
名軍師ではなく名政治家だったことがわかるし、妙な行動も多い。
かといって、[蒼天航路]の孔明のように破廉恥(失敬)ではないか。
おっと、話がそれた。
その、妙な行動。
それに目をつけた本書。
はっきり言ってかなり笑ってしまう。
まるでコメディを見てるようにページも進むし、
思わず笑ってしまうこと請負。
ただ、惜しむらくは。
同じようなペースで進んでいるため、最後に少し息切れがしたか。
少し飽きた。
そして。
せっかく好敵手、司馬仲達にも少し触れてあるのに、
見所、活躍所の五丈原まで続かないのは残念だった。
機会があるなら、彼らの駆け引きを読みたいところである。
しかし、この孔明。
こんなヤツに天下を切り盛りさせたら、
さぞ楽しい世の中になったろうなぁと想像すると、おかしくてたまらない。
ちなみに、本書は。
三国志初心者で、演技だけをかじった人にはオススメしない。
どちらかと言えば、演技、正史、漫画などに精通した人向けだと思う。
斬新な孔明像に、三国志熱が再燃して、
またいろんな角度から新しい発見できそうだ。
2020/06/21 00:07
レビュー
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説というより、あらすじを述べながら突っ込みや解説を入れてる書評のような作品。
劉備ほか主要メンバーが死んで、三国史的には終わりなんだけれど、諸葛孔明が主人公なので、まだ続きます。
しかし文庫本としては厚すぎる。各部上下巻に分けてちょうどいいくらい。
2020/05/21 00:57
おふざけが
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
赤壁の戦い、レッドクリフ、三国志のハイライトですよ!
なのにこのふざけよう!
作者は、御存じ栄えある第1回ファンタジーノベル大賞受賞者で、中国歴史小説風ファンタジーという世界を生み出した。
三国志はコーエーのゲームを始め、数多くの雑多な作品が取り上げている。そういった中で、作者の独自色を示そうとしたらこんなになってしまったのか?
まあ、正史の三国志に対し、我々が読んでいるものの元となっている三国志演義もかなり盛っているということだから、ありっちゃありなんだろうけれど。
呉の人たちが、変になまっているのはかえって史実に近いといえるのかも(広い中国、所変われば言葉も変わるだろう)。
タイトルでわかるとは思うけれど、普通の三国志を期待して読まないように。ヒーローがチンピラや変態にしか見えないので、普通を期待していると結構イラッとくるかも。
そういえば、今話題の武漢はこのあたりだって書いてありました。
2020/01/12 03:27
示された新たな孔明像
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
単なる小説かと思いきや、講談形式。落語を聞いているよう。正直、三国志を知っていないと、楽しめないかも。さて内容は、吉川三国志に親しんだ私にとっては、新鮮な一冊。孔明像、劉備像が崩れますが、でも今から1800年くらい前の人たちの話なので、吉川三国志の人物像が正解かと言われれば、そんなの分からないので、面白いなぁと思いました。孔明は劉表に恨みがあり大嫌い、徐庶が。劉備の戦い方を博打で有り金はたいて賭けるのと同じと評するところなど面白味は満点!ただ、ちょっと冗長で、ずっとこれだけ読んでると疲れるかなと思います。
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