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電子書籍

三面記事小説 みんなのレビュー

  • 角田光代
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みんなのレビュー3件

みんなの評価3.6

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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  • 星 1 (0件)
3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本三面記事小説

2012/02/09 08:14

家族、生きる、人間...生々しいテーマでハマります

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る

何かと目にする機会が多い著者の本を読んでみたいと思っておりまして、やっぱり最初は「直木賞受賞作」かなあ、と考えておりましたが、機会あってこの本が「デビュー」となりました。
本書は、実際の事件がテーマなのか、「三面記事に載るような話」をテーマにしているのかわかりませんが、非常に身近な、自分たちの周りでもあるであろう環境の中のお話の短編集です。

貫かれているのは、「家族」「仲間」「恋愛」といった、人間関係です。これまでうまくいっていたものが、時間の経過とともに何か歯車が狂いだす。いったんはずれてしまった道から、気が付けばどんどん離れていく、といった、かなり「日常」の話であります。

読み始めてまず感じたのは、(ど素人の私が「上から目線」ですが)文章の展開や、導入、盛り上がり、エンディング、めちゃ読後感がいい。完成度が高い。何か「高尚な」音楽を意識的に聴いているような感覚がします。テーマは「歌謡曲」に近い(誰にでも近い距離にある、という意味で)のですが、作品全体からにじみ出るBGMは、「クラシック」のような...

小説ですので、「事件」が起こるわけですが、事件そのものではなく、その背景、関係者の心理描写、変わっていく環境、一度走り出したら止まらない感情、そんなものが余すところなく描かれます。もしも自分がその環境に置かれたら、そうなってしまっても不思議はないだろう、という気持ちがするほど身近で、多少「恐怖」を感じる場面もあります。

女性が「主役」であるストーリーが多いのですが(結構男性のキャラは「汚れ役」が多い。苦笑)、最後に収録された「光の川」は特に秀逸です。人ごととは思えないところもあり、「今」の社会の歪を描いているのかもしれません。

いずれも「三面記事」のベタ記事で見れば、 関係者以外は「その場限り」で済んでしまう事件ですが、もちろん当事者たちには、いろいろな背景があり、事情がある。そしてそれはいつ自分の身に降りかかるかわからない。これは自分がどうこうすれば避けられるとか、そういうことではなくて、ある意味「運命」に近いものかもしれません。

非常に「深い」「濃い」小説です。角田さんの最初がこれでよかった、と思える感じ。読んでいると情景が浮かぶんですね。自分が経験したことのない場面にも関わらず。すごいです。

【ことば】...空を仰ぎ口を開けて泣き続ける。そうしていれば、母がすぐにでも抱きしめてくれることを知っていた幼いことのように、泣き続ける。

痴呆により「母が母でなくなって」しまった話の中に。現代で一番悲しい病気かもしれません。でも「母」であることには変わらない、幼いころから今まで注がれた愛情は変わらない。家族「のようなもの」になってしまったのは表面的なもので、それは「家族」であることに違いはない。

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電子書籍三面記事小説

2017/04/05 19:22

暗くて重くて救いがなくて、でも光差す短編集

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る

角田さんの小説では好きな方。暗くて重くて救いもない話ほぼ。高校生男子に入れあげる馬鹿親ネグレクトやお金払って不倫してもらっているOL、その相手の男の話などムカムカするのもあったけれど、最終話の母親介護の話はとてもよかった。結末は推して知るべしだけれど、まだ愛がある。愛があるということは光があるということだ。蓋しこの話は京都のあの母子がモデルになっているのだろう。少し触れられている生活保護のこと、やはり働き盛りの人間が仕事をやめて介護するというのはダメなのだろうか。生きたい人が生きられないシステムへの警鐘。

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紙の本三面記事小説

2010/10/23 22:01

「三面記事」で「小説」を。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

実際に起こった事件にインスパイアされて書かれた短編集。各編のタイトルに、当時の記事からの引用がコラージュされていて、一部、未だに記憶に残る事件もあった。

角田さんは基本的に苦手だ。エッセイはそこそこ共感できる部分もあったけれど、やはり基本的に苦手。だけど本書に関しては、読めた。それはきっと、本書を読んだ時期のわたしの心が元気でなかったからだと思う。その証拠に試しに再読してみたらすぐに「あーやっぱ苦手っ!」と思ってしまったもの。

先にも書いたけれど、本書に収められている短編は実際の三面記事を元に着想されたものである。現実に起こった事件が元になっているので憚られるかもしれないけれど、正直に言って、「小説として」面白いと感じてしまった。

時に「それはないだろー」と思う作品もあれば、「自分もこうなるかもしれない」と恐ろしくなる作品もある。特に年老いた母親を抱える独身男性を描いた『光の川』は、いつか自分の身にふりかかる可能性がないわけではない、と空恐ろしくなった。

三面記事に端を発するフィクション。現実の事件が下地となっているだけに、フィクション以上のリアリティがあるようにも思える。この試みは単純に面白い(興味深い)と思う。タイトルの付け方も秀逸だ。三面記事ということばが発する面白可笑しい香に吸い寄せられて、野次馬根性丸出しのわたしは、苦手だとわかっていても著者の作品を購入してしまった。インパクトも十分だ。

ただ、この三面記事の当事者たちに思いを馳せてみると、現実の事件を下地にした「フィクション」といっても非常に残酷だと思わずにはいられない。


この小説は実際の事件を発想の発端にしているが、フィクションであり事実とは異なる。


と、冒頭に一文が挿入されてはいるが、実際の事件には必ず実際の関係者が存在する。名前が報道されなかったとしても近所や親戚縁者にはわかるだろうし、世間からは忘れ去られていくはずの事件がまた、全く予期しなかったところで蒸し返されることになる。

いくら「フィクション」だと言い添えても、人は想像力と噂ばなしに責任を持たない。ここで取り上げられた事件の関係者たちが、自分と直接かかわり合いのない人によって傷つくことにならなければよいのだけれど。

と願いつつ、野次馬の性で「面白い」と思ってしまった自分自身も反省。




『三面記事小説』収録作品
・愛の巣
・ゆうべの花火
・彼方の城
・永遠の花園
・赤い筆箱
・光の川


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