資産フライト　「増税日本」から脱出する方法 みんなのレビュー

海外の資産に対する日本の国税当局の課税が強化されています。

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投稿者：龍.　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

海外の資産に対する日本の国税当局の課税が強化されています。

海外資産の報告義務を負わせたり、海外資産からの所得の捕捉が強化されているのです。

本書は日本から脱出し、税金が軽い海外に資産を移すやり方などを実例を交えながら解説しています。

海外にお金を持ち出すのは、資産家と呼ばれる数十億円保有しているような人たちの専門だと思っていました。しかし、最近では中小企業の経営者や少しお金を持っているＯＬなども日本からお金を持ち出しているようです。

やり方はいたってシンプル。

手荷物扱いで現金を持っていくという方法です。

もちろん100万円を超える現金を持ち出す場合は、税関に申告義務がありますが、全く無視しているとのこと。

これは日本の国家としての姿勢に富裕層を中心とした人たちが不安を抱いている証拠です。このままの状況が続けば、いずれ超インフレ、超増税国家になるのは目に見えていると考えているからです。

本書では具体的な「資産フライト」の実態を通して、日本の現状やこれから予想されることについて書かれています。

日本の将来について楽観視している人、そもそもそんなことすら考えていない人が多いのも事実です。しかし、何を根拠に楽観視できるか説明できる人は少ないでしょう。

自分の税金の仕組みも知らずに重くなる一方の税金を払い続けている人。
株式投資の仕組みも知らずに言われるがままに金融商品を買い、損し続ける人。
日本の現状を理解しないままに、国家の衰退になすすべもなく立ち尽くす人。

こういう人がどんどん増えていくかもしれません。

これから日本人としての生き方を考えさせられる一冊でした。

龍.