辞令 みんなのレビュー
- 高杉 良
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紙の本辞令
2021/11/23 17:32
日本的な経営慣行の改革を読者に訴えている
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
企業小説で名を馳せた高杉良の作品である。舞台は国際的な家電メーカーという設定である。同族企業のようでCEOにワンマン会長が座り、息子が社内におり、副部長を務めている。しかし、母親が人事に口を出して、息子を役員にしろと担当役員にねじ込む。会長もそれを制することができない。
典型的な同族企業であるが、国際的な家電メーカーといえばソニーしかないであろう。ソニーは決して同族企業という企業構成ではないが、それ以外は当たりであろう。主人公は宣伝部副部長の広岡である。
ある日突然に宣伝部副部長から人事部付という辞令を受ける。何も心当たりがないので、広岡は大いに悩む。左遷ではないかと心配する理由が明快であればこうはならない。何が失敗の原因なのかは知りたいところである。
これを巡って上司の部長、担当役員などが複数人登場し、広岡は探りを入れる。元はと言えば広告代理店の甘い誘いに乗り、海外旅行を受けるなどの疑惑の行動をしてしまう自業自得の判断の結果が出ただけだと広岡は推測する。
本書は30年も前に書かれた作品であるが、今から見ればこれでは経済成長で中国、韓国、台湾の後塵を拝するのは誰でも当然だと思うであろう。しかし、それでは現在ではどうかと問われてみれば、旧態依然の職場であるところが上場企業でも多いと思われる。広岡の人事に複数の役付き常務が登場すること自体、時代遅れに見える。
日本的な職場での非生産的な慣行、非効率的な決裁システム、社員の人事考課などをダイナミックに改革する必然性がここにある。読後感をいえば、上記のように思うのである。小説では単に表面的なことしか書けないかも知れないが、本書で書かれていることを改めて眺めてみると、日本企業の悪い点のみがクローズアップされているようにみえて仕方がない。モデルはソニーかと考えたが、少なくとも昔ソニーは風通しの良い会社であったように思う。モデルがソニーと言われるのはソニーにとっては迷惑なことかもしれない。
紙の本辞令
2017/12/03 23:58
期待しすぎたかも
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投稿者:イストコ・プッチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
男にくだった辞令は身に覚えのない左遷まがいのモノ。
それが会長のボンボンのわがままからくるものだったとは・・・。
同族会社の歪みが見える内容。
帯の謳い文句から、もっと犯罪がらみの犠牲者になるのかー?
それ最後は主人公が暴いて一件落着かー なんて勝手に妄想していたが、ちょっと違いました。
でも少し考えたらこんな辞令もあるんだろうなぁ。
サラリーマンはつらいね。
期待しすぎた感はありますが、面白かったです。
紙の本辞令
2017/10/28 18:35
企業の不条理
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
大企業の中でもがき苦しむ、ひとりの人間の心が伝わってきました。不透明な人事への憤りが印象深かったです。
紙の本辞令
2019/01/17 13:31
たいへんだね
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
身に覚えのない左遷辞令。
息子息子と口出してくるおばちゃん超うぜえ!
でもこんなことはあるんだろうな現実も。
ああ嫌だ嫌だ。
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