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電子書籍

日本の黒い霧 みんなのレビュー

  • 松本清張 (著)
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みんなのレビュー8件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (6件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本日本の黒い霧 新装版 上

2004/12/08 19:18

黒い霧の中に蠢く魑魅魍魎の世界を、反骨の士・清張がえぐり出していく戦後昭和史ドキュメント

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 第二次大戦が終わり、米国の統治下に置かれるようになった日本。昭和20年代に起き、世間を震撼させた怪事件の性格と背後に潜むものを、松本清張が推理、検証した戦後昭和史ドキュメントである『日本の黒い霧』。
 文庫の上巻にあたる本書には、「下山国鉄総裁謀殺論」「[もく星]号遭難事件」「二大疑獄事件」「白鳥事件」「ラストヴォロフ事件」「革命を売る男・伊藤律」が収録されています。

 戦後、日本で独裁的な権力をふるったGHQ(連合国最高司令官総司令部)。その内部で繰り広げられていたG2(参謀部第二部 ※諜報、保安、検閲を行う)と、GS(民生局 ※日本の民主化政策を担当)との激しい勢力争い。共産主義の台頭に神経をとがらせ、暗躍する米国の諜報機関。対外的なPRのためにも自国の権益のためにも、都合の悪いことにはフタをし、事実をねじ曲げてでも横車を押そうとする米国の思惑。それに唯々諾々と従うよりほかはない日本政府の首脳部。その狭間にあって蠢く個人の金銭欲や出世欲。
 そうした魑魅魍魎の闇の世界が事件の裏側に広がっていることを、関係者の著書や証言からあぶり出し、掘り起こす松本清張の鋭い検証。そこに、肌が粟立つような怖さがあり、ぞくぞくさせられました。

 事件の経緯を記しつつ、その性格を探り、真相は果たして公表されたようなものだったのか、その裏に何らかの謀略があったのではないだろうか。真実を隠蔽するための工作が、そこに何かなされていたのではないだろうか。その疑問を丹念に検証していく著者の推理の、錐をもみ込むような鋭さ。人間心理の洞察の深さ。
 松本清張の並々ならぬ反骨の精神、気概といったものがそこからは伝わってきて、並の推理小説を読むよりよほどスリリングで面白かったです。とりわけ、「下山国鉄総裁謀殺論」と「革命を売る男・伊藤律」の二篇に存分の読みごたえを感じ、戦慄させられました。

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紙の本日本の黒い霧 上

2003/12/28 21:31

戦後三大謀略事件

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:妹之山商店街 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 帝銀事件は平沢貞通被告が死刑判決を受けるも、歴代法相は死刑執行
せず、30年以上も留置され拘置所で死亡しました。
 「平沢貞通を救う会」を中心に再審請求をするも却下され続けました。
 冤罪事件という言葉ができたのも、その頃からだと思います。
下山、三鷹、松川事件は、戦後三大謀略事件と呼ばれ、このフレームア
ップによって、戦後の日本労働運動は、弾圧、沈静化させられ、50年の
朝鮮戦争へと駆り立てられていきます。
 戦後の日本を占領軍GHQは、当初は軍国主事を解体し、東洋のスイ
スにしようとしていたのですが、中国で、共産党が優勢になると、日本
の占領政策を転換し、日本を後方での浮沈空母という米軍の軍事基地化
していきます。

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紙の本日本の黒い霧 新装版 上

2013/08/15 00:47

GHQの影

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まゆげ - この投稿者のレビュー一覧を見る

松本清張氏は、これら事件の不可解な決着に疑問を抱き、独自に調査を開始。

下山国鉄総裁の死は、当時の警視庁で自殺で処理されていましたが、氏は徹底的な調査の結果、独自の推理をこの著書で展開します。

捜査経過の書類やGHQの動きをを入手し、様々な状況証拠を並べます。
遺体検分の医師調査報告では遺体に殆ど血が残っておらず、総裁は事故前に失血死と推理。
又、GHQによる日本統治の意向(国鉄の大規模な人員整理等)に中々従わない下山総裁に米国政府は苦々しく思っていたこと等々。

連続して起きる鉄道事件や大きな事件そして政治疑獄には、GHQの一部組織の身勝手な動きが背後にあると言わざるを得ないと断じています。

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紙の本日本の黒い霧 新装版 下

2019/05/19 06:18

日本近代の闇

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

松本清張の日本近代史に対する情熱がひしひしと伝わってくる。小説ではなく真実を追求する姿勢は著者の社会に対する訴えを明確にわからせてくれる。

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紙の本日本の黒い霧 新装版 上

2019/05/18 06:16

真実

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ミステリー作家として有名な著者だがその丹念な取材姿勢から日本史への研究も造詣が深い。近代史の闇について解説した珠玉の本。

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紙の本日本の黒い霧 新装版 下

2004/12/09 18:59

現代に通じる謀略の影、大国の論理についても考えさせられました。

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 終戦後、米国の占領下にあった日本。昭和20年代に起きた怪事件の裏側にあったのは何か、公表された“記録”とは別の“真実”がそこにあったのではないかと、松本清張が検証、推理していく戦後昭和史ドキュメント。
 下巻には、「征服者とダイヤモンド」「帝銀事件の謎」「鹿地亘(かじ わたる)事件」「推理・松川事件」「追放とレッド・パージ」「謀略朝鮮戦争」と、「なぜ『日本の黒い霧』を書いたか」が収められています。

 関係者の証言や残された記録を手がかりにして事件の真相を探っていくと、どうも公表された事と違うのではないか、様々な不審の点がそこにはあるようだと論を展開していく清張の推理。実に説得力のあるものでした。「推理・松川事件」などは殊に、公表された“事実と称する記録”よりもよほど真相に迫っているのではないかと思った次第です。

 戦後当初は日本の民主化を奨励、推進しながら、それが高じて共産主義の勢力と結びつく恐れがあると見るや、占領政策を方向転換し、日本を極東の対共産圏の防波堤となるべく誘導したGHQ。対共産主義の米国の戦略の中心となって動き、GHQ内部でGS(民政局)と激しい主導権争いを繰り広げていたG2(参謀部第二部・作戦部)。怪奇複雑な事件の背後には、このG2の工作や謀略が行われた可能性が強いのではないか。事件の“黒い霧”の中を探っていくと、どうしてもそういう謀略の影が見え隠れしてならないのだがと、清張かく語る訳です。
 極東における米国の防衛ラインとしての日本の位置づけ、極東情勢の変化に伴うGHQの政策の大転換などが清張の推論によって浮かび上がってくるところ、その辺が強く印象に残りました。

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紙の本日本の黒い霧 新装版 下

2017/08/04 22:09

レッドパージの思い出

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る

戦争直後のGHQ支配下における謎の怪事件に松本清張氏が鋭く切り込みます。
 下巻では6事件(ダイヤ強奪、帝銀事件、鹿地亘事件、松川事件、レッドパージ、朝鮮戦争)の推理で、力作でした。上下巻を通じて、12の事件を扱っていますが、それぞれ点だった事件が朝鮮戦争で繋がるという圧巻の結末。
 推理小説ではないので、まず朝鮮戦争の項および解説を読んで、最初に戻るという読み方も良いかもしれません。戦争に負けるとは、主権がないとはどういうことかが実感できました。学校で絶対に教わることのない戦後史の暗部が覗けます。

 ところで、レッドパージには亡き父との思い出があります。実は、父が生前に「自分も危なかった」と話していて、まだ20歳そこそこだったくせに戯言を言ってるなあと思っていました。本書を読んで、パージに年齢は関係なかったことが分かり、もう少しきちんと聞いてあげれば良かったと後悔しました。また、赤旗を購読していた父に、「こんなもの取るなよ」と忠告しても頑として聞き入れなかったのに、定年後は購読を止めました。どんな心境の変化があったのか聞けば良かったです。

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紙の本日本の黒い霧 新装版 上

2014/03/02 17:22

昭和は遠くなりにけり

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る

私の子供の頃(40年程度前)は、まだ戦後の記憶が近かったのでしょう。下川事件や帝銀事件をはじめとした戦後の怪事件が、テレビで特集されていたのを覚えています。今、テレビで取り上げられることはなく、中学・高校の授業では素通りでしょうから、ほとんどの若い方は知らないのでは。昭和は遠くなりにけりです。

 本書では、これらの戦争直後の日本暗部に、大推理小説家の松本清張氏が鋭く切り込むという趣向です。上巻では6事件(下山事件、もく星号事件、二大疑獄事件、白鳥事件、ラストヴォロフ事件、伊藤律)を扱っています。いずれもGHQ(=米国)が何らかの形で関与している謀略事件だというのが清張氏の結論です。
 「黒い霧」というだけあって、真実は藪の中なのでしょうが、清張説は有力な仮説として評価できるのでしょう。
 ところで半藤一利氏著作の「昭和史」の中で、本書について次のように言及していました(280ページ)。『戦後日本で起きた数々の怪事件の背後に迫った大作。GHQが陰謀の限りを尽くし暗躍する姿、一方で真相を知る術もなかった占領下の日本人を、膨大な情報と推理を駆使して描き、戦後の混乱を生々しく伝えているとされる。』この最後の「伝えているとされる」という微妙な表現は気になりますが・・・。 

 それにしても、清張氏の癖なのか、「このことは後で書く」という手法を多用しすぎています。行きつ戻りつする粘着質な仕上がりに、何度もデジャヴを感じながら、読むのに苦戦しました。

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