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ブラック・ハート みんなのレビュー

  • マイクル・コナリー, 古沢嘉通
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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本ブラック・ハート 下

2015/11/22 07:30

3作目にしてミステリとしても優れた作品に!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ボッシュシリーズ3作目。
こちら原題は『コンクリート・ブロンド』ですが、邦題は『ブラック~』で統一することに決めたのかな?、の迷いがうかがえるタイトルです(ちなみに4作目は『ラスト・コヨーテ』と原題通りになっております。路線修正?)。

1作目から語られ続けた、「ボッシュがエリート街道から転落し、ハリウッド署殺人課に都落ちした『ドールメーカー事件』」の詳細が、犯人(とされた)男の妻がボッシュを訴えるという形で裁判で明らかに。 が、そのさなかに『ドールメーカー事件』と同じ手口の被害者が発見され、ボッシュが射殺した犯人は真犯人ではなかったのか?、という疑惑が浮上(ブロンド美女がコンクリート詰めにされた遺体で発見されるため、『ドールメーカー事件』以後は『コンクリート・ブロンド事件』と総称)。
しかし捜査を進めるにつれ、もっと恐ろしい真実が浮かび上がってくる・・・。

わりと早めにボッシュは模倣犯を特定するんだけど、「いやいや、その人違うって! もっとあやしいやついるじゃん!」と言いたくなって仕方がない。
まぁ、事件は事件でいいんですけど(ここでも被害者は運の悪かった女性ばかり)、捜査過程でボッシュは一匹狼でいることのマイナス点と、うまくやれば組織は使えると感じるプラス面と両方に向き合うことになり、ちょっと進歩?
まぁそれでも裏切られたりするし、けれど許すことで自分の気持ちが楽になることにも気づき、ちょっと合理主義にも足を踏み入れかねないところまできたかも。

なるほど、このシリーズはハリー・ボッシュが様々な年代で受けてきたトラウマをちょっとずつでも自己に向き合わせ、再生を志そうという試みなんだろうか。 でも、仕事が殺人課ってのがかなり荒療治な気がしますが。
そして毎度毎度ハリーが恋に落ちる女性は、自分に似た孤独の影を背負ってる人。
長続きするわけないじゃん!、な組み合わせは、あえて毎回別の女性と出会わせようというハードボイルドジャンルのお約束のためなのかしらん(このへんがあたしがハードボイルドに納得できない理由かも)。

が、三作目にして「意外な犯人!」に力を入れてきた感あり!
この先、是非ミステリとして楽しみたいなぁ。それならばまぁ、ボッシュの苦悩にも付き合ってあげてもよい( ← 何故上から目線だ・・・)。

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紙の本ブラック・ハート 下

2017/04/29 13:42

真犯人は

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る

裁判で被害者の一人の殺害時には被疑者にアリバイがあることがわかる。
ハリー刑事は犯人の模倣犯がいることに気づき新たな殺人犯の操作を始める。真犯人は?

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紙の本ブラック・ハート 上

2017/04/29 13:34

法廷もの

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る

殺人犯の捜査中抵抗する素振りを見せた被疑者を射殺したハリーボッシュ。しかし数年後被疑者の家族から裁判に訴えられ窮地に陥る。
上巻は緊迫の法廷もの

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紙の本ブラック・ハート 下

2001/06/24 19:52

寂寞感の中に強さ弱さ優しさ、正義への熱い心が脈打っている美しい小説

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マツモトユカコ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ハリー・ボッシュシリーズ3作目。ロサンジェルス、ハリウッドが舞台。それならではの数々の出来事…。“ドールメイカー”事件と呼ばれる連続異常殺人事件の容疑者(のちにアパートメントから犯人であることを結論づける動かしがたい証拠が発見される)を逮捕時にやむなく射殺してしまったヒエロニムス(ハリー)・ボッシュ刑事は、4年後に容疑者の遺族から無実の人間を射殺した不当暴力行為…要は「間違った行動をした」という廉で訴えられる。
 
 リーガル・サスペンス、警察小説、サイコ・サスペンス、そしてハードボイルド、これらの要素が見事に溶け合っており読んでいて楽しめる(このような悲惨な内容を『楽しんで』しまう自分はどこかやはり心に闇があるのか…といった問題はさておき)。寂寞感の中に強さ弱さ優しさ、正義への熱い心が脈打っており、美しい。 ※上記書評初出香雪雑記帳

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