サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

最大50%OFFクーポン(~10/31)

修正:新規会員30%OFFクーポン(~9/30)

電子書籍

任天堂“驚き”を生む方程式 みんなのレビュー

  • 井上理
予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー3件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
1 件中 1 件~ 1 件を表示

任天堂の面白さの理由

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:木の葉燃朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 経営陣へのインタビューと社史を中心に、ゲームメーカー任天堂の考え方を紹介する本。雑誌『日経ビジネス』の特集を元にまとめられたもの。

 プロローグにあるのだが、「任天堂は外様に経営を語られることをよしとしない」(p.11)。自社の商品についての広報はしても、これまで経営について外に語ることはほとんどなかった。その点でだけも、この本は貴重と言える。岩田聡社長・宮本茂専務を初めとして、長く(1949年~2002年)社長を務めた山内溥相談役にもインタビューをしている。

 話は、ニンテンドーDSとWiiという二つのゲーム機が、なぜ他社商品よりも高いシェアを獲得しているのか、というところから始まる。
 その理由は、DSもWiiも、それまでゲーム機に触らなかった人、かつてはゲームで遊んでいたが今は離れてしまった人に遊んでもらえるゲーム機だから(例えば、Wiiにはアイデア段階から「お母さんに嫌われない」(p.56)というキーワードがあったという)。そのために、遊べるソフトだけでなく、本体のサイズ、入力機器(Wiiのリモコン、DSのタッチペン)、消費電力までが考え抜かれた。
 こうしたゲーム機を作るというのは、それまで任天堂も含めてゲーム業界で常識だった、最新の技術を取り入れたゲーム機の設計という流れからはずれることでもある(正確には、最新の技術はゲームに触れない人に触れてもらうために活かされた)。

 なぜ任天堂がそうした考えを持ち、実行できたのかを考察する中で、任天堂の企業としての考え方が明らかになっていく。
 根底にあるのは、任天堂は娯楽品をつくってきた会社である、ということ。任天堂は創業当時から、花札・トランプ・玩具といった商品を製造・販売してきた。
 これら娯楽品は、消費者から家電製品のような生活必需品とはまったく違う見方をされてきた。例えば岩田社長の言葉に、下記のようなものがある。「僕らは基本的にずっと役に立たないモノを作ってきました。役に立たないモノに人は我慢しない。説明書は読まない。わからなければ全部作り手のせい」(p.172)。

 このような商品を作り、販売する競争の中で、任天堂にはDNAのように受け継がれる考えがあるという。同じく岩田社長の言葉より。「独創的で柔軟であること。これはある意味、任天堂の社是ですから。文書として伝わっていないだけで、山内時代から、たぶん任天堂がずっと守っていくべきこと。それから、人に喜ばれることが好き。言い換えるとサービス精神ですかね。うん。それから知的好奇心があること」(p.155)。
 つまり、DSやWiiは突然変異的に生まれたものではなく、いかに受け入れてもらえる娯楽品を作るか、という任天堂の伝統的な考えの延長線上の商品なのである。
 その任天堂の考え方の大きな例として、「ゲーム&ウォッチ」や「ゲームボーイ」を生み出し、「枯れた技術の水平思考」という言葉を残した故・横井軍平が紹介されている。
 「枯れた技術の水平思考」というのは、既に(主として必需品用として)成熟して普及している(それゆえコストも高くない)技術や部品を、娯楽品に応用する考え方。この考え方は、Wiiリモコンなど、現在の商品にも活かされている。

 こうした任天堂の考え方をコントロールし、重要な局面で決断を下してきたのが、元社長の山内溥相談役である。毀誉褒貶ある方だが、この本を読む限り、多くの人に娯楽品を受け入れてもらうための思考(山内氏は「ソフト体質」と表現している)や、どこまで努力しても及ばない運の要素を認め、結果に対し常に平静である「失意泰然、得意冷然」(p.257)という考え方など、この人なくして今の任天堂なし、と思う。

 最後は、これからの任天堂についての予測も語られている。インターネットを中心に、玉石混交ながらユーザーが同時にクリエイターにもなる現状で、任天堂も新たなサービスを始めている。しかし、ユーザーによる作品をどこまでコントロールするのかなど、まだまだ整備すべき部分も多い。
 これからどのようなゲーム機・ゲームソフト・サービスが生まれるかは分からないが、任天堂がなにをしてくれるのか、楽しみでもある。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。