サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

新規会員70%OFFクーポン

帰ってきたヒトラー みんなのレビュー

  • ティムール・ヴェルメシュ, 森内薫
予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー25件

みんなの評価4.2

評価内訳

25 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本帰ってきたヒトラー 上

2014/03/27 20:57

ヒトラー

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Maki - この投稿者のレビュー一覧を見る

面白い!

2012年にドイツで発表され、「我が闘争」は発禁、ナチスの礼賛は禁止されている国で、またたく間にベストセラーになり、映画化まで決定した事が納得できる内容だった。
主人公はヒトラーであるが、ドイツ人がドイツ人の目線で書いた風刺小説であるから、受け入れられたのであろう。

原書については、早くから、インターネット等で取り上げられていたから、大体のあらすじはご存じの方も多いかと思うが・・・。

2011年8月30日、ヒトラーが突然ベルリンで目覚める。
彼には、敗戦直前に自殺した記憶がない。

人々は、彼を”ヒトラー”そっくりの芸人と思い込み、彼の発言を、強烈なブラックジョークだと解釈する。
勘違いが、勘違いを呼び、彼はTVのコメディー番組に出演し、人気を博し、ついには、YouTubeでアクセス数70万回を超える・・・・。

というところまでが上巻であるが。

ヒトラーや、ナチスの戦略、ナチス内の人間関係を知っていれば、周囲とのことばのやり取りや、ヒトラーのひとり言をより面白く感じると思うが、例え知らなくても、彼がTV番組や、街の様子を、現代人を、敗戦前の状況と比較し、斬っていくさまは痛快に感じるとともに、現代生活の便利さが果たして本当に必要なものなのか・・・・と考えるきっかけになるのでは・・・と感じた。
いや、”Wikipedia” をエンサイクロペディア(百科事典)とヴァイキングをかけ合わせた造語と考えたり・・・等々、彼の”勘違い”を読んでいるだけでも、充分、楽しめる。

ただ、これは、著者がドイツ人だからこそ、書けた小説だ・・・と思う。
ヒトラー政権を体感した人々にとっては、ドイツでも論争があったように、「Er ist wieder da」は、未だ受け入れがたいことなのだろうと感じた。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本帰ってきたヒトラー 下

2016/11/10 22:31

怒涛の下巻

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はみぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

総統がコメディアンとして危険なネタを振りかざす下巻ですが、右翼思想そして左翼思想が極めて近いところで危ういバランスをとっているとはっきりわかる教科書の様な一冊です。
高校生などが現在の社会問題に触れるのに良い題材だと思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本帰ってきたヒトラー 下

2016/06/06 21:05

こういった本が出るだけ健全な証拠。

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ドイツの現状や、日本以上に第二次大戦へのタブーな感じは、危険な兆候のようにも見えるが、「わが闘争」が復刊されたり、こんな内容の本がベストセラーになったり、こうした本をコメディとして笑っていられる限りドイツは大丈夫だと思う。日本でこんな本が発表されたら果たしてドイツのように笑って受容できるだろうか?そうしたことを考えさせてくれるうえに面白い作品でもありました。大満足。でも映画化には向かないような気がする。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本帰ってきたヒトラー 下

2014/03/27 20:56

ヒトラー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Maki - この投稿者のレビュー一覧を見る

上巻で、勘違いが、勘違いを呼び、ついには、YouTubeでアクセス数70万回を超えるほどの超人気者となった”ヒトラー”が、現代生活や最新技術に奮闘しながら、周囲の人々に頼りつつ、支持を集め、もう一度政治の世界に踏みこもうとする・・・・ところまでを、下巻では描いている。

人気者となったヒトラーが、下巻では、さらに、人間味あふれ、魅力的な人物として描かれていく。

ユダヤ人を祖母にもつ女性とのやり取りは、生前の、いや、かつてのヒトラーもそう考え、発言をし、人々の支持を集め、その結果、政権を掌握したのであろうと思えるものであった。

「ユダヤ人の事は冗談に出来ない」
正しく、彼にとっては、真実そうなのだから・・・。


読み進めるにつれ、彼に共感し、彼と同じ目線で見ている自分に気がつき、我に返って考えさせられる。

これこそが、著者が、ヒトラーを人間味あふれる、魅力的な人物として描いた理由なのであるが。


著者は言う
「人々の多くは、自分の精神衛生のため、彼(ヒトラー)を一種の怪物として解釈してきた。
 (中略)だがそこには、人間アドルフ・ヒトラーに人を引き付ける力があきらかにあったという視点が欠けている。
 人々は気の狂った男を選んだりしない。
 人々は、自分にとって魅力的に見えたり、すばらしいと思えたりする人物をこそを選ぶはずだ」
と。

「ヒトラーを怪物に仕上げるだけでは、なぜあの恐るべき出来事が起きたかの真の理由はわからない」
というのが、著者ヴェルメッシュの見解だ。

実は、私は著者と同じ見方をしている。
真の理由を知りたく、真の理由に少しでも近づきたく思い、ヒトラーやナチス関連の本を多く読む。

この本は、あくまでも小説なので、真の理由はわからない。
が、読みながら、彼に共感し、彼と同じ目線で見ていたことにより、かつての支持者たちの感情を、心情を、
感じることが出来た様に思う。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本帰ってきたヒトラー 下

2021/04/29 21:26

巻末も面白い

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

物語が終わった後に、「ヒトラーの風刺小説の成功をドイツ人はどう受け止めるか」というニューヨークタイムズの書評やなぜイスラエルで出版できたのかという編集者へのインタビューも載ってあって楽しい。私としては罪をナチスとヒトラーにだけ押し付けているように思うドイツ人たちがあまり好きではない

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本帰ってきたヒトラー 上

2021/04/29 21:17

よくよく考えてみるととても怖い本だ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

独ソ戦を読んだ後で、今更ではあるけれど、この本をよんでみた。お笑い芸人として、ヒトラーが現代社会に蘇って、「この街にはユダヤ人がいない、すばらしい」と絶賛する、そうするとギャグだと思っている観客は爆笑する、考えてみるととても怖い本だ

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本帰ってきたヒトラー 下

2020/05/15 11:22

ドイツで大ベストセラーを誇った爆笑小説です!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、ドイツでベストセラーを誇ったティムール・ヴェルメシュ氏の風刺小説です。河出文庫からは上下2巻シリーズで刊行されており、同巻はその下巻です。同書の内容は、上巻に引きつづき、20世紀に突如蘇ったヒトラーが、「ヒトラーにそっくりな人物」として芸人にされていくのですが、テレビで演説をぶった芸人ヒトラーの人気はうなぎのぼりに上がっていきます。そして、極右政党本部へ突撃取材を行なった彼は、徐々に現代ドイツの問題に目覚め、ついに政治家を志していくことになります。その後、ヒトラーはどうなっていくのでしょうか?続きは、ぜひ、同書をお読みください。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本帰ってきたヒトラー 上

2020/05/15 11:16

現代に蘇ったヒトラーをテーマとした風刺小説です!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、ドイツの作家ティムール・ヴェルメシュによって2012年に発表された風刺小説です。2010年代のドイツに蘇ったアドルフ・ヒトラーが巻き起こす騒動を描いた物語で、刊行されるや否や、ドイツではベストセラーになり、映画化もされた作品です!同書は、ヒトラーに対する数々の肯定的な描写から物議を醸しましたが、著者自身は、ヒトラーを単純に悪魔化するだけではその危険性を十分に指摘できないとして、リアルなヒトラー像を表現するためにあえてその優れた面も描き出したと述べています。現代に蘇ったヒトラーの面白く、楽しめる小説をぜひ、味わってみてください。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本帰ってきたヒトラー 上

2017/06/16 22:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Fuji - この投稿者のレビュー一覧を見る

非常に面白い。
時代、世間、人間の表と裏が描かれている。
直視しなければ書くことの出来ない作品。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本帰ってきたヒトラー 上

2016/11/10 22:22

今の時代だからこそ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はみぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

帰ってきたヒトラー
総統の行ったことは決して認められるものではないが、ユートピア思想の究極ともいえる状況が彼の思想だったと思うのです。
この本は相当の思想を面白おかしく冗談にしているように見えて、現在の多くの資本主義に根差した政治の閉塞状況を捉えており、とても分かりやす教科書であるとも言えます。
毛嫌いするのではなく、向き合ってみることに意味のある本だと思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本帰ってきたヒトラー 下

2016/05/16 20:28

ドイツ帝国が世界を破滅させるのか?

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る

現代に蘇ったヒトラーが、テレビ出演をきっかけに一躍人気者になり、着実に自分の地歩を固めていきます。そして更なる躍進(政界進出?)を暗示する終わり方でした。
 小説とはいえ、存外まともなヒトラーに感情移入し、現代社会で成功する様子に爽快感を覚えてしまうところに、本書の恐ろしさを感じました。
 ヒトラー礼賛と受け取られかねない本書を受け入れる土壌が、現代ドイツにあることは驚きです。本書がベストセラーになったのは、ドイツ人の懐の深さを示しているのでしょうか、それとも世代交代していく中での危険な兆候なのでしょうか。あのエマニュエル・トッド氏も自著の中で、「ドイツ帝国が世界を破滅させるのか?」と主張していますが、実際はどうなのでしょうか。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本帰ってきたヒトラー 下

2022/10/01 18:11

今の時代だからこそ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者自身も1960年代生まれとホロコーストを知らない世代なんですね。かつてチャップリンが映画「独裁者」で訴えかけたような、力強いメッセージが根底にありました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍帰ってきたヒトラー 下

2022/03/07 23:04

第2、第3のヒトラーを生まないために

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

物真似芸人として快進撃を続ける、甦ったヒトラーが無気味です。歴史の流れが逆行する今の時代に対する、鋭い風刺劇として成立していました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本帰ってきたヒトラー 上

2020/10/24 00:05

笑いの中にも鋭い指摘

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

オープニングのミッテ地区や、居候先のキオスクが雰囲気たっぷりです。やり過ぎとも思えるブラックユーモアの中にも、過去の戦争を忘れていく現代へのメッセージが込められていました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本帰ってきたヒトラー 下

2018/09/30 17:24

ヒトラー像に迫るのはいいが……

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る

上下巻の感想の総括。ヒトラーを現代ドイツによみがえらせるという実験的な小説ということは確かです。ヒトラーと現代人たちのかみ合わないやり取りにおかしみを感じますが、爆笑するというほどではありません。ストーリーが単調というのもマイナスポイントかと思います。面白い小説は曲線で表すと山あり谷ありと高低差があるものですが、本作はヒトラーが徐々に成功していくという内容なので、緩やかな上り坂がずっと続いていく調子です。ドイツで発売されたからこそ大ヒットした小説ではないでしょうか。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

25 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。