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私のいない高校 みんなのレビュー

  • 青木淳悟
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みんなのレビュー3件

みんなの評価3.5

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本私のいない高校

2012/02/20 21:47

笑ってしまうほど不可解

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:king - この投稿者のレビュー一覧を見る

青木淳悟初の長篇小説。これはもう訳が分からなくて楽しすぎる。訳が分からないと言っても、話や書き方に難解なところは特にない。外国人留学生を受け入れた高校の担任が記録した日誌みたいな内容なんだけれど、ほんとそれだけで終わる。

青木だからいったいなにをしてくるのかと思いつつ読んでいくと、特に変なことはなく、ある高校が海外からの留学生を受け入れるというちょっとした非日常のようすが事務的ともいえるような調子で綴られていく。それもカナダから来たのに仏語圏のケベック出身だったため英語がわからないのかとフランス語で対応しようとするものの、じつは移民だったため母語はポルトガル語だったという複雑な事情がからんで、教師たちも対応に苦慮する様子などが読んでいてわりと面白くて、とても地味なノンフィクションを読むような調子で最後まで読み終わると、その時に愕然とすることになる。これはいったいいかなる小説なのか、というのがまったくわからないことに気づくからだ。

もう、笑ってしまうほど不可解。え、なんだこれ、と思うことは間違いない。

「小説らしさを取り除いた小説」といえばいいかも知れないけど、その着地点がノンフィクションとして結構面白かった、というのはどうなのか。かといってノンフィクションそのもの、でもなく、視点人物は「担任」と呼ばれ、叙述方法は三人称視点の小説のように見えるけれど、ところどころ不思議な時系列の前後もあり、訝しい。

この叙述の微妙な居心地の悪さ、語られる内容との距離感には始終つきまとわれることになる。留学生が犯人かと思わされるような解決されない盗難騒ぎなどもあり、叙述においても内容においても不思議な、不穏な気配はぬぐえない。言語にまつわる複雑な事情を持つ彼女が留学してくるというのも謎と言えば謎ではある。

あえていえば、ある種の前衛文学、実験的作品が前面に押し出す「実験性」そのものを削ぎ落とす、という逆向きの実験小説だとも言えるのかも知れない。この小説とノンフィクションの落差にこそなんらかのたくらみがあるはずだろうけれども、よくわからん。

この作品には下敷きにしたらしいノンフィクションがあって、自費出版らしくネット書店等では買えない。この二作がどういう関係にあるのかは不明だ。確かにこの作品には「私」がいないのだけれど、あるいは青木は、そのノンフィクションのなかの高校を、「私のいない高校」と呼んでいるのだとも解釈できるタイトルではある。

ノンフィクションのようでもあるけれど、やはり視点人物が「担任」として一度距離を置いて眺められている以上、そこには小説的、批評的な操作が加えられていると見るべきだろう。文章が平易で何気ないように見えるのにもかかわらず、文章はいちいち結構面白く、ただの日誌とは言えない。担任の思考も、なんというかきわめて普通に常識的で、あえていえば凡庸に他ならないのだけれど、その「凡庸」さが「凡庸」ゆえに面白い、というように読めるのは、この日常の凡庸さをあえて浮き彫りにさせるように企図されて書かれているからだろうとは言えるのではないか。

この叙述の距離感は、「私のいない」という表題での言明とあわせてひとつの核心でもあるとは思える。

とりあえず、「小説」というものに困惑させられるのが青木淳悟の面白さ(面白くないのが面白い、というのではなく、面白さが奇天烈な場所にある)なので、人に勧めるかどうかと言えばノーと言わざるを得ないけれど、個人的には妙に面白いし楽しい。私がそうだから言うのだけれど、後藤明生が好きなら面白いかも。

しかし、これみんなどう読んでんの?

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紙の本私のいない高校

2011/08/14 22:38

読み流した人は損をする。油断のならない小説。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:相羽 悠 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 一九九九年、国際ローゼン学園はカナダ人のナタリーを初の交換留学生として受け入れた。ホストファミリーやほかの留学生に助けられ、担任教師の藤村の親身な指導をうけ、ナタリーは日本の高校生活になじんでいくのだが……。 留学生を迎え入れた数カ月を描く、どこか変な小説だ。まず気になるのが、書名の「私のいない」の意味だ。本書は主に藤村の視点から語られるが、語りの力がとても弱い、というか安定性に欠けている。「昼過ぎには宿に着いてさっそく展望風呂へ向かうと、湾を隔てた先に相変わらずのように富士の姿があった。部屋に食事が運ばれるまでには海岸から同じ風景がしっかりとカメラに収められた。夕食後に担任は宿からホストファミリー宅へ電話を掛け……」藤村視点で物語の流れを追っていた読者は、「担任は」の語句でいきなり突き放される。描写が主観から客観へと切り替わり、「私」視線の話し手が突如姿を消してしまうせいだ。このように小説随所で視点がさりげなく替わり、読者は何度もはっとさせられる。
 しかも「私」視点をつきつめないのは藤村だけではない。ほとんどの登場人物がフルネームで紹介され、生徒の所属するクラブ、クラスでの役割、教師の担当科目などの情報があたえられる。ただし説明されているのは学校での公の立場だけだ。「このとき日直の能木さやかは最前列の席で真っ直ぐ前を向いたまま号令を掛けた。全員が起立して気を付けするタイミングは耳で判断することができ、椅子の音が静まったところで一拍置き、間合いを計るように……」と人物の行動や感覚が細かく記述されていても、個人の心情が吐露されることはない。そこには個性も、自己主張も、葛藤も見られず、「私」を表現しない高校生活が描かれている。
 生の感情を表現する「私」のいない本書にはぼんやりした薄気味悪さが漂う。どきりとさせる要素は忘れかけていたころ登場する。度重なる生徒の私物の紛失、留学生が安い物にしか興味のないこと、前の日掃除したのに汚れている日曜日の教室、修学旅行の自由時間に市内で見かける生徒が少ないこと。実はとんでもないことが起きているのではないか。留学生が週末集まる目的は何か。気になりだすと疑惑は深まる。
 薄気味悪さは文章にも垣間見られる。学校側は異文化体験が▼課題【ルビ:プロブレム】であり▼使命【ルビ:ミッション】でもあると覚悟している。さらっと読み流しそうだが、待って欲しい。プロブレムと聞いて人がまず思い浮かべるのは困難な状況ではないのか。ひょっとしてダブルミーニング? 留学生受け入れという課題の難しさを伝えたいのか。そう合点するかもしれないが、「ミッション」のほうは? ミッションは布教も意味する。使命と布教が結びついているとすれば、この学校は何かの布教を目指しているのか。不穏な言葉はまだある。「ナタリーがカメラを▼とりに【傍点】行きたがっている」という生徒の言葉に「もうこんなじかん! ▼ま【傍点】やくしなくちゃ」というナタリーの言葉。「取りに」と「早く」の意味だが、本書の文脈からは「盗りに」「麻薬」が連想される。
 さらに薄気味悪いのは、担任に学校生活も休日の過ごし方も徹底的に管理されながら文句も言わないナタリーの姿だ。まるで従順な日本人そのもの。そして「今度の留学では日本語の習得が事実上の課題」だったナタリーが何を習得したか、数カ月の交流で生徒やナタリーがどう変化したかと言うと……。やはり本書は一種のホラーだ。

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紙の本私のいない高校

2017/01/30 21:02

何とも言えない

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひのえ - この投稿者のレビュー一覧を見る

留学生を受け入れるのって大変ですね。配慮しなければいけないことが多いです。文化の違いを受け入れるのも難しいです。

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