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電子書籍

ジャンヌ・ダルク暗殺 みんなのレビュー

  • 藤本ひとみ
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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.0

評価内訳

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3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本ジャンヌ・ダルク暗殺

2010/06/30 18:20

二人のジャンヌ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タール - この投稿者のレビュー一覧を見る

図書館でナニゲに手にして読んでみたらすごく面白かった。神の存在を信じその声を聞き真っすぐに進もうとするジャンヌと、神など信じないと豪語し手段を選ばずしたたかに生き抜こうとする娼婦ジャンヌ。広場の刑場にさらされる乾いた遺体が「どこでもみる光景」という時代を背景に交錯する二人のジャンヌの思想と生き様が、奸計に長けた貴族に翻弄されながらも多大な影響と変化を周囲に与えていく様子が生き生きと描かれる。推し量ることができないくらいに残酷な時代の残酷な一幕が、緻密な心理描写によって描かれて、はるかな時代の人々に見事に感情移入させられる。

藤本ひとみという作家を知らなかったこともあり、てっきり藤本義一氏の縁者(娘さんとか)をイメージしながら読んでしまった。コバルト文庫でデビューし少女小説家としての氏の支持者も多い作家さんのようだし歴史小説家としての活躍も目ざましいとのこと。ジャンヌ・ダルクについて「昔からなんとなく興味があって」程度のままでいたのが、この小説のおかげでずいぶん実像に近づけた気がする。ラ・ピュセル(=ジャンヌ・ダルク)が聞いた神の声が何だったのか。彼女はどんな人物だったのかが、人智に長けた娼婦ジャンヌの洞察力によって見事なまでに明らかになっていく。西洋史であるというのに、登場人物をこれほど身近に感じながら読めるのも、藤本氏の綿密な取材と深い造詣のたまものだろう。翻訳ではこうはいかないに違いないし、個人的にはきっと読む気すら起きないと思う。

宮廷での権力争いの凄まじさも生々しく、どこか現代の政治の世界を思わせる。そんな時代の闇から浮かび上がる二人のジャンヌの、翻弄されてなお自分自身を失うことのなかった姿が輝かしい。読み終えた時初めて知る「暗殺」というタイトルの意味と共に、二人の輝きが深く心に残る作品だった。

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紙の本ジャンヌ・ダルク暗殺

2005/03/04 16:12

「ジャンヌ・ダルクの生涯」とあわせて読みたい。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Yumikoit - この投稿者のレビュー一覧を見る

ジャンヌ・ダルク、というと資料が少ない人物である。
実際のジャンヌよりも、後世付け加えられたイメージが強すぎるんだろうな。
それだけに「生のジャンヌ・ダルク」を書こうとすると難しいかもしれない。

本書の場合には ラ・ピュセル と対比する人物として同じジャンヌという名前の対極にある人物を使って ラ・ピュセル─ジャンヌ・ダルクの内面を書こうとしているように思う。
遠藤周作の「王妃 マリー・アントワネット」と同じ手法である。

最後まで神の使い/聖女として振舞うジャンヌダルクと、さまざまな形で彼女を利用する人々の中の一人、元娼婦のジャンヌ。
ジャンヌは王太子シャルルに取り入るための道具として、ラ・ピュセル─ジャンヌ・ダルクに接近し、影のように彼女の傍にいてある時には励まし、ある時には諭したり叱り付けたりしてラ・ピュセルを思い通りに動かそうとする。
その様子はラ・ピュセル─ジャンヌ・ダルクの心の中の葛藤だったり、あるいは神の使いとして動こうとするジャンヌ・ダルクと普通の女性として生活を安寧に続けたいジャンヌ・ダルクとの対峙。またあるいは、さまざまな外的要因と戦い続けようとするジャンヌ・ダルクの苦悩を表現する。

しかしどうも藤本ひとみの文章を読んでいるだけで無意識にジャンヌダルクよりもはるか後世の中世ヨーロッパを思い描いてしまうのは、条件反射???
著者がエッセイとして書いている「ジャンヌ・ダルクの生涯」もこれを書く上で著者がジャンヌ・ダルクのたどった道筋をたどりながらジャンヌ・ダルクの生涯に思いをはせるエッセイで、なかなかに面白かった。
裏「ジャンヌ・ダルク」と表のストーリィ。
なぜ本書のようなジャンヌ・ダルクになったのか。考えながら読ませる1冊である。
 >>>飼主日記-Yumikoit

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紙の本ジャンヌ・ダルク暗殺

2002/07/20 13:05

明日への展望を切り開く(?)、元気の出るミステリー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

藤本ひとみ「ジャンヌ・ダルク暗殺」。フランス歴史物をいくつも発表している作者ですが、初めて読む作品です。佐藤賢一の重厚さはありませんが充分に楽しめました。ジャンヌ・ダルクが1月6日生まれでもあり、これは正月用の読み物であります。
1999年にも映画化され、その記憶も新しいところです。英仏百年戦争の後半、フランス王国は再びイギリス軍の侵攻を迎えた。正統のフランス王シャルル7世は南フランスに退いて,圧倒的に優勢なイギリス王家の軍事力の前に,自暴自棄と無為の生活を送っていた。ここで田舎娘が神の啓示を受けたと自称し、シャルル7世の前に名乗り出る、その啓示のままにオルレアンに赴き、勇猛果敢に戦闘をリード、イングランド軍を敗走させ、敗色濃いフランス王国に勝利のきっかけをもたらす。まさに「救国の英傑」、しかも18歳の処女である。歴史上こんな英雄は他にいないですね。日本でも巴御前が強かったとは言え、神の子だなどとだいそれたことはなかった。しかし、もてはやされたのはいっとき、為政者は彼女が邪魔になる。波瀾万丈の短い人生。宗教裁判の結果、異端者として火刑に処せられるがこれが19歳である。救世主なのか、神の子なのか、聖女か魔女か、あるいは狂女に過ぎないのか、この論点だけでも密度の濃いミステリーとして充分であります。
余談ですがドラクロアの作品「民衆を導く自由の女神」、右手の国旗を高く掲げ、後ろを振り向き「われに続け」と、私はこれはジャンヌ・ダルクを描いたものだと勘違いをしていました。明らかに間違い。豊満な乳房をさらけ出したあれはどうみても18歳にはない成熟の色気がありますものね。
この小説、もう一人のジャンヌが登場するところがミソ。娼婦、こちらが主人公。このジャンヌ、神の存在を否定し、信じるものは我が身のみ、ジャンヌ・ダルクを利用して権力の座にありつこうとする野心家なのです。文字どおり手練手管で軍部をたらしこみ、ジャンヌ・ダルクが神の使いであることを示すマジックを考えたり、この現代的な女性像が実に活き活きと魅力的に描かれています。聖母マリアよりはマグダラのマリアに愛着を感じるのが大衆ですから。
これも余談ですが「ジャンヌ・ダルク裁判」について一言。論点は彼女が神を見て神の啓示を聞いたかどうかの一点にあったらしい。つまり「神的存在」と直接接触できるのは聖職者に限られるのです。聖職者でない単なる信者がそんなことはできない。したがって啓示を受けたと主張する彼女は異端者なのですね。啓示を受けたというのが嘘だったと告白すれば神の子を騙った罪人となる、どっちにしろ罪は免れない仕組みだそうだ。実は聞かなかったと言って欲しかった、そうすれば軽犯罪で、火あぶりはまぬがれる、教会側にそんな気持ちがあったという説もあるが、どうだろうか。この1431年のジャンヌ・ダルク裁判は神学史上大問題を残してきたのですね。魔女と認定したままでしたから。ようやく1920年に至ってローマ教皇が彼女を「聖者」にしたのだそうです。で、いまは「魔女」であり「聖女」なのだそうだが、これはすごいミステリーだ。
この小説ではこんな屁理屈はでてこない、徹底的に娼婦ジャンヌの活躍を描き、娯楽性を追及しています。

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