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みんなのレビュー5件

みんなの評価4.6

評価内訳

  • 星 5 (4件)
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  • 星 1 (0件)
4 件中 1 件~ 4 件を表示

必読の書

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まさたか - この投稿者のレビュー一覧を見る

PKOの現実について
日本のメディアではあまり報道されず国会でも具体的には議論されない平和維持活動

この本をきっかけに目が開く事は間違いない

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憎い

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る

なぜ高田警視が殺されたのか、憎いです。

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自衛隊の海外派遣について考える時、まず読むべき1冊と思う

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る

1993年、日本が初めて国連のPKOに人員を派遣したカンボジアで文民警察官の高田氏が殉職されるという悲劇を覚えておられる方は少ないのではないでしょうか。
政府は自衛隊を初めて国外に派遣することになったこの機会に万が一戦闘に巻き込まれる様な事態を恐れていました。自衛隊が配置されたのは治安も良い地域に全員が1か所に派遣されるという恵まれた状況であったのに対し、文民警察官の方は政府の関心も自衛隊ほどではなく、事前の根回し不足もあって数人ずつの小グループで各地に分散し、タイ国境付近の治安の悪化した地域にも配置されました。彼らが派遣されたのはポル・ポト派が支配するまさに「戦場」だったのです。「支給された防弾チョッキは拳銃にしか対応しておらず、そんな装備で普通の農民がAK47という自動小銃を携帯している所に放り込まれた」、「夜には遠くで迫撃砲の着弾音がひっきりなしに鳴り響き、塹壕の中で身をかがめていた」、「自動小銃の乾いた発射音。銃弾が車体をこする高い金属音。車体に銃弾がめりこむ鈍い金属音。窓ガラスが割れる粉砕音。頭上でロケット弾の炸裂音。弾丸が顔の肌を舐めていく。その弾丸の風圧が顔の皮膚に伝わる。」等の証言があります。襲撃を受けた際に殉職された高田氏と同じ車両に乗っておられた方の証言は、もはや戦闘の最前線としか言いようのない激しいものです。
派遣の前提である「紛争地域には派遣しない=派遣先に危険はない」という建前論のために十分な装備も準備されない中で起こった悲劇であったのです。
当時のカンボジアの政治状況から、PKO活動の実態、そして驚くべきことには襲撃した加害者側であるポル・ポト派の元司令官にまで取材をして証言を得ています。現地に派遣された警察官の方々の信じられないほどの責任感、派遣された文民警察官の現地指揮官が部下の安全を案じる苦悩と、建前論に徹する政治家の議論がここまで対照的に、かつしっかりとした裏付けで描かれている本書はハードカバーで400ページ近い大作ですが、是非一読をお勧めします。ここ数年で読んだノンフィクションの中で間違いなくベスト3に入ると思います。
政治家の答弁が「停戦合意は成立している」等の建前論に終始する様は南スーダンPKOの時と全く同じじゃないか、と改めて憤りを感じます。

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23年も総括されなかったカンボジアでの警察官の犠牲、国際貢献のあり方。しかし、いまこそ、真摯に検証していくことが求められている

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る

カンボジアPKOは、「自衛隊を初めて海外派遣する」ことに国会でも反対である野党と推進与党の間で激しい攻防が行われた。このとき、野党は最後「牛歩」戦術で対抗したが、数の論理でPKO法案は自衛隊の派兵も含めて可決成立した。そもそも、賛否は「自衛隊の派兵」を問うものだった。憲法9条に違反するからだ。しかし、カンボジアPKOで犠牲になったのは文民警察官だ。タイトルにある「あるPKO隊員の死」は警察官のこと。自衛隊と違って武器の携行を許されず、停戦後の総選挙に向けての活動を行うものだった。文民警察官はなぜ死ななければならなかったのか・・・この真実、現地での活動が元隊員の日記、インタビュー、ともに活動した海外の警察官や兵員へのインタビューで23年たって初めて明かされる。
「国際貢献」といえば聞こえはいいが、読み進むと国家の見栄の張り合いで、派遣警察官はただの「駒」だ。大前提の停戦は崩れていて、戦闘状態であることも明らかとなる。そのことが日本には伝わらず、いや伝わりつつも、あえて撤退させなかった。日本人の命が軽んじられている様が苦しい。しかし、派遣された警察官は最後まで職務を全うしようと様々な工夫をしている。
南スーダンで自衛隊員が派遣された。「戦闘状態」の日報が隠されていたことが最近でも問題になった。
初めてのカンボジアPKOでの犠牲が、生かされていない。告発の中でひとりの警察官はポルポト派に拘束されそうになり銃口を向けられたが、「武器を持っていない」ことが命拾いをしたと告白している。死亡した警察官は、攻撃を受けた車両に乗っていた外国人兵隊の発砲が引き金となって集中攻撃されたことも本書の取材で明らかになっていく。
いま、集団的自衛権行使ができることとなり、海外に自衛隊が派兵されることが可能となった。「駆けつけ警護」で武力行使をすれば、戦闘状態に油を注ぎ国際貢献どころか、自衛隊にも派遣された国の人々にも多くの犠牲を出すだろうことが予測される。
23年も総括されなかったカンボジアでの警察官の犠牲、国際貢献のあり方。しかし、いまこそ、真摯に検証していくことが求められている。
証言をし、インタビューや日記を公開した派遣された警察官の勇気に感謝。犠牲者高田さんに合掌。

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